健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

風邪・インフルエンザと栄養素

免疫系を強化する栄養素!!

 風邪を引いたりインフルエンザに感染すると、体の免疫力が低下するため、細菌による感染も受けやすくなります。「風邪は万病のもと」といわれる所以です。
 風邪やインフルエンザの原因はウィルスで、感染すると頭痛や発熱、関節痛やだるさ、鼻水やのどの痛み、せきなどの症状が現れます。特にインフルエンザは感染力も強く、発病も急で症状も強く現れるのが特徴で、毎年流行するウィルスのタイプが異なることも多く注意が必要です。
 風邪やインフルエンザのウィルスに対して闘うのが白血球、インターフェロンやインターロイキンと呼ばれる生化学物質、リンパ球ですが、白血球の生成にはビタミンC、インターフェロンやインターロイキンの生成にはビタミンE、リンパ球の生成には亜鉛と亜鉛を含む酵素が不可欠です。
 風邪やインフルエンザには薬を、と考えがちですが、症状を抑える薬はあっても風邪のウィルスを的確に叩く薬は、ある特定のウィルスに関してのみ発見されたばかりというような状況ですし、抗生物質の処方は2次感染の予防と治療でしかありません。したがって、自らの免疫力を強化することが、感染を予防し、また感染しても症状を軽くするために重要であるといえます。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年12月15日

TOPへ戻る