健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

冷え性と栄養素

栄養不足、運動不足は冷え性の大敵!!

 最近、冷え性を訴える女性が急増していますが、それには女性のダイエット指向が影響しているようです。摂取エネルギーを制限しながら必要な栄養素を補うには、相当の知識と工夫が必要ですが、実際にダイエット中の女性は栄養不足の状態を続けることで体重を維持している(クラッシュ・ダイエットという)ケースが多く、基礎代謝と呼ばれる生命維持に必要なエネルギー消費さえも節約モードに入ってしまい、低体温の状態が続いてしまうのです。
 さらに、冷え性を訴える女性には運動不足の人が目立つこともまた事実です。運動不足によって足の筋力が衰えると体液の循環が滞り、特に足の冷えを助長する体液の貯留を引き起こすため、運動不足は冷え性の大敵といえます。
 また、ダイエット中の女性の食事は生野菜や菓子パンなどで軽く済ますことが多いため、たんぱく質と鉄分が不足しがちですが、肉の赤身やマグロの赤身などを食べればたんぱく質と鉄を同時に摂取できるため、体温の上昇と体温維持に効果的であると考えられます。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年12月01日

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