健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
夏バテ対策と栄養素(2)
暑さからくる食欲不振による栄養素不足が問題!
昔から夏バテ対策というとウナギや焼肉などが好まれてきましたが、確かに高たんぱく・高ミネラルで効果的とはいえ毎日食べるわけにはいきませんし、食べ過ぎれば脂肪の摂り過ぎで内臓に負担をかけてしまい、かえって疲労感が増すリスクもあります。
夏バテの場合、実は暑さによる食欲不振が最大の問題なのです。食欲が出ないのでいつも通りの食事の量が確保できない、そうめんや冷麦など冷たくてあっさりしたものに偏ってしまうことなどによって全般的な栄養素不足に陥ってしまうことが多いのです。
したがって、いったん冷たいものを少し食べてから食事を始めるなどの工夫で、食事の量を減らさないように心がけると同時に、食べたものをできるだけ効率よく消化・吸収するために必要なビタミン、ミネラルを十分に補給することが必要です。
栄養素不足を予防する、補うという観点からはカリウムやマグネシウム、マグネシウム、鉄などをマルチ・ミネラルの形で、エネルギー産生に必要なビタミンB群はビタミンBコンプレックスあるいはマルチ・ビタミンの形で摂取することをおすすめします。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年08月15日