健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
紫外線対策と栄養素(2)
活性酸素対策として抗酸化物質とビタミンEを!
夏になると薄着になり、どうしても肌を太陽光にさらす機会が増えてしまいます。直接外気に触れて紫外線を浴びている皮膚は、紫外線によって抗酸化物質があっという間に失われてしまうと同時に、しみやしわの発生の引き金となる活性酸素は紫外線に当たることによって発生量が増加します。つまり肌の味方である抗酸化物質が激減し、逆に肌の敵である活性酸素が激増するという肌にとってはかなり過酷な環境に陥ってしまうのです。
β―カロチンは皮膚の抵抗力を高め、ビタミンCは活性酸素などに対して強力な抗酸化作用を持つと同時に真皮の主成分であるコラーゲンの生成に不可欠で勝つ新しいコラーゲンの成長を促し肌の健康を守ります。ビタミンEには血液循環を促す働きがあるため、毛細血管の血流を促進することで皮膚の細胞の新生を促進すると考えられています。
また、最近ではフランスの海岸松の樹脂から抽出されたピクノジェノールという物質にも注目が集まっており、一説では抗酸化効果はビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍ともいわれ、しみやくすみ対策をはじめ、肌の健康維持に非常に効果があるといわれています。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年08月15日