健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
紫外線対策と栄養素(1)
皮膚細胞の新生を促すためにたんぱく質とビタミンB群、ビタミンCを!
太陽光線に含まれる紫外線のうち、UVAは深くまで浸透して真皮や脂肪層を傷つけ、UVBは皮膚を赤くしたり炎症を起こしたりします。夏の強い陽射しを長時間浴びて皮膚が真っ赤になったり、水ぶくれができてやけどのような状態になった経験のある人もいると思います。
表皮の細胞は28日間かけて新しい細胞と入れ替わっていますが(これを皮膚のターン・オーバーといいます)、紫外線によってダメージを受けるといちばん外側の細胞だけでなく、内側の入れ替わろうとしている細胞にも影響が及び、ターン・オーバーがうまくいかなくなります。
紫外線によるダメージから肌を守るためには、表皮細胞の新生を促すことによって新陳代謝を促進してターン・オーバーがうまくいくように、必要な栄養素を補給する必要があります。細胞のもととなるたんぱく質とビタミンCはもちろん、肌の活発な新陳代謝にはビタミンB群が不可欠です。
こうした栄養素は普段より必要量が増すにもかかわらず、必要量が増す夏の暑さによる食欲不振やあっさりとしたものを好むようになる食習慣によって、逆に不足気味になることが少なくありません。それを避けるためにはアミノ酸やビタミンBコンプレックス、ビタミンCのサプリメントがおすすめです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年08月01日