健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
楽しみとしての食事
何を食べるかだけではなく、どう食べるかが子供たちの食生活にとって大切です。
何を食べるかだけではなく、どう食べるかが子供たちの食生活にとって大切です。
最近の子どもたちの嫌いな食べ物には決まって野菜と魚が挙げられますが、好きな食べ物の上位には必ず寿司がランクされます。
この矛盾を考えると、子どもたちの寿司好きには回転寿司の存在が大きく貢献しているのではないかと思います。
食事は栄養を摂るというよりも、子どもたちにとっては大人以上に楽しみやイベント的要素が大きく、彼らにとっては楽しい雰囲気の中で食べる回転寿司のネタと自宅で食べる刺身とでは大違いなのです。
家族みんなで楽しく食べる食事の時間を確保し、たまにはバーベキューや鍋など食事をイベント的にし、野菜や魚も食べたらおいしいという体験をさせてあげることです。
そうすれば野菜や魚に含まれるビタミンやミネラル、知能の発達にも関与しているといわれる脂肪酸も摂ることができます。食べなければダメと叱るよりも食べられる環境を調えるほうが、ずっと効果は大きいはずです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年06月15日