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「もう限界かも」在宅介護を休むサイン

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

「介護は休めますよ」休みましょう。在宅介護は、マラソンのようなもの。
ゴールが見えず暗いトンネルに取り残されたような気分になったり、息切れしてうまく進めなくなったりすることもあるものです。

介護というマラソンはどこまで続くかわかりません。
ときには介護を休むことが必要です。

「在宅介護は休めない」
いいえ、そんなことはありません。時々、介護を休むべきです。

まずは、あなたの心の声に耳を傾けてください。
自分の気持ちの限界に気づいたら、介護を休むべきです。

● 「私ばっかり」でつらい気持ちになっていませんか?
在宅介護で介護にあたるご家族は、大小さまざまなストレスにさらされています。

介護そのものが体力的につらい
介護される方と感情的にぶつかり合ってしまう
介護される方をどうしても受け入れられない
自分のつらさを誰にも理解してもらえない

...など。ストレスの感じ方はさまざまです。

要介護度が軽いか重いかはあまり関係がありません。
介護のある暮らしは、少なからず自分の時間や行動の制約を受けるものです。
また、今までの家族の歴史のなか構築された複雑な関係性もあるでしょう。

ごはんが進まなくて心配、家に残して外出すると気がかり、ちょっとしたことでもカンにさわるなど、いつも介護の何かを気にしている。
心に重しが乗っているような、言い表しがたい感情を抱えている人も多いでしょう。

「私だけ損している」
「なぜ私ばっかり」
こんな思いがよぎることはありませんか。

普段の生活を思い返したとき怒りや恨み言ばかり浮かんでくるときは、「介護をお休みしたほうが良い」という心のサイン。そのまま介護を続けていたら限界を超えます。介護を休みましょう。


●ネガティブ思考は心の栄養が枯渇しているサイン
介護の有無に関係なく、生きていれば誰もがいろいろな出来事に遭遇します。
イヤなこともあれば、楽しいことやうれしいこともある。

マイナスの出来事があっても、プラスの出来事で埋めてバランスを取ることで、「明日もがんばろう」というエネルギーが湧いてくるのだと思います。
マイナスを埋めてくれる「プラスのもの」がなければ、心はどんどんすり減っていく一方です。

「私だけ損している」
「なぜ私ばっかり」
こんな思考が頭のなかを占めるなら、プラスの部分が枯渇しているということ。

毎日、介護をがんばっているからこそ、がんばりすぎてしまったからこそ、心がSOSサインを出しているのです。介護が限界を超える前に、自分を喜ばせる「プラスのもの」で補いましょう。

在宅介護生活のなかで、自分のやりたいことをがまんしていませんか。
介護を忘れて、思いっきり楽しむことを諦めてしまっていませんか。

小さなことでも良いので、あなたにとっての「楽しみ」を、あなたにとっての「プラスのもの」をひとつでも多く見つけましょう。


●在宅介護を続けるためには「あなた」を大切に
自分を「ご機嫌」にすることは、在宅介護を続けていくために不可欠。
ぜひ自分のことも大切にしてください。

気持ちが晴れないなら、思い切って介護を休みましょう。
あなたの人生の主役は、あなた自身。
あなたひとりが犠牲にならなくても、在宅介護は成り立ちます。

すべてが完璧である必要なんてないのです。
介護が限界を迎える前に、介護を後回しにして、手を抜いて、自分を最優先にしなければならないときもあります。

次回は、具体的な「介護の休み方」をまとめます。ぜひご覧くださいね。


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