防犯 2022年11月02日

第366回 テレワーク中も居空きに注意

昨今、テレワーク勤務をされている女性も多いと思いますが、「居空き」という犯罪手口があることをご存じでしょうか。「居空き」は在宅中を狙った侵入盗です。
「家にいるから大丈夫」と油断して、ドアや窓の施錠を忘れたままにしていると、居空きの被害にあう可能性があります。
今回は、在宅中に気をつけたい防犯のポイントをまとめます。

2022.11.02更新

昨今、テレワーク勤務をされている女性も多いと思いますが、「居空き」という犯罪手口があることをご存じでしょうか。「居空き」は在宅中を狙った侵入盗です。
「家にいるから大丈夫」と油断して、ドアや窓の施錠を忘れたままにしていると、居空きの被害にあう可能性があります。
今回は、在宅中に気をつけたい防犯のポイントをまとめます。

テレワーク中にも発生する「居空き」の被害

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居空きとは、在宅中の住人に気づかれないように家に侵入し、金品を盗み出す泥棒の手口のひとつ。

警察庁の統計によると、住宅窃盗侵入の約3割を「居空き」と「忍び込み」が占めています。
居空きは、住人が活動している時間(主に日中)に忍び込む手口。
忍び込みは、住人が寝静まった時間(主に夜間)に忍び込む手口のことです。

留守中に侵入する「空き巣」と比較すると認知件数が少ない印象ですが、近年はテレワークなどで在宅者が増えたせいか居空きの被害が増加傾向にあります。
また、犯人と鉢合わせしてしまう危険があり、居直られると、強盗や性犯罪につながるケースもあり非常に怖いものです。

「家にいるから、泥棒に入られるわけがない」と思うかもしれませんが、居空きは女性が回避すべき犯罪のひとつです。「もしかしたら」を考えて、在宅中の防犯対策を見直してみてくださいね。

「居空き」は無施錠のドア・窓から侵入する

居空きの侵入経路として最も多いのは、鍵がかかっていない「無施錠」のドアや窓。
玄関ドアの鍵を閉め忘れたり、換気のために窓を開けていたりすると、狙われる恐れがあります。

次いで多い「ガラス破り」とは、クレセント錠の周囲のガラスを割り、鍵を開けて侵入するもの。
大きな音が出ず、在宅中でも気がつかない場合があります。

家にいてもしっかり施錠すること、そして鍵の防犯性を高めることが、居空きの侵入を防ぐ防犯ポイントです。

テレワーク中に気を付けたい居空き対策

テレワークをしていると、デスク前などひとつの場所に居る時間が長く、仕事に没頭していると室内の異変にも気づきにくくなるもの。
オンライン会議でイヤホンをつけていたり、電話をしたりしているときなどは、周囲の音が遮断されるので、侵入者が立てる物音を聞き逃してしまう可能性もあります。
テレワーク中は、次のようなことに注意しましょう。

<テレワーク中の居空き対策>
・玄関ドアが施錠されているか確認を!チェーン(ドアガード)までしっかり閉める
・居室の窓も鍵を閉める。窓用の補助錠も付けるとさらに防犯力がアップ
・ガラス窓には防犯フィルムを貼る(ガラス破りの時間稼ぎに効果的)
・ベランダや窓周りに足場になるものを置かない
・部屋にホームセキュリティが設置されている場合は「在宅防犯モード」をセットする

ドアや窓の施錠は、「ワンドア・ツーロック」が家の防犯の基本。
一定以上は窓が開かないように固定できる補助錠もあるので、換気で少し窓を開けておきたいときにも安心です。

補助錠は、窓の上部に取り付けましょう。
下部に取り付けてしまうと居空き犯がかがんで作業することになるので人目につきにくくなります。
窓の上部にあれば、立って作業せねばならず人目につきやすいため犯罪回避の可能性が高まるでしょう。

* * * * * * * * *

警視庁のデータによると、強制性交等の発生場所で最も多いのは「住宅」です。
なかでも中高層(4階建以上)の住宅で多く起きています。

在宅中も「ドアや窓の施錠」を確認する習慣をつけてくださいね!

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※セコムが運営する「セコム防犯ブログ」のページです

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