ニュースレター 2010年3月31日
  セコム株式会社
安全のプロ・セコムが“子どもの安全”に関する独自の意識調査を実施
22%の保護者が、「実際に子どもが
危険な目にあったことがある」と回答

 セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、新入学シーズンに合わせて、日本全国の18歳以下の子どもを持つ保護者14,322名に対して、「子どもの安全」に関する、独自のWebアンケートによる意識調査を実施しました。

 その結果、「実際に子どもが危険な目にあったことがありますか?」という問いに対して、「あったことがある」と答えた保護者は、全体の22%に上りました。これは、2006年に同様の調査を行った際の12%を大きく上回る数字となっており、子どもの身近にさらに危険が忍び寄っていることがうかがえる結果です。

 セコムは、これまでもホームページなどを通じて、子どもを狙う犯罪被害の実態や有効な防犯グッズの紹介。また、「子供の防犯ブログ」の運営、防犯絵本の監修によって、具体的な防犯対策とポイントを挙げ、啓発活動を推進してきました。子どもが狙われる痛ましい事件が頻発する中で実施した今回のアンケート結果について、報道関係の皆様にも参考資料として簡潔にまとめさせていただきました。ご査収いただき、今後の取材の参考にしていただければ幸甚です。

●アンケート実施項目
お子さまが危険な目にあったことがありますか?
お子さまの居場所がわからなくなってヒヤッとしたことがありますか?
「遊びに行くときは行き先を言う」などご家庭で決めている約束事はありますか?
防犯グッズとして、防犯ブザーだけで安心だと思いますか?
GPS端末による位置検索は防犯対策に有効だと思いますか?
お子さまの安全について、普段感じていることはなんですか?
このアンケートは、不審者情報の配信や緊急連絡網など、安全を守る連絡ツールとして、小学校を中心に全国45の都道府県で導入実績のある「まちcomiリサーチ」(運営:ドリームエリア株式会社)を活用して配信しました。

【質問1】お子さまが危険な目にあったことがありますか?
  〜22%弱の方が「危険な目にあったことがある」と回答〜


グラフ

 2006年に実施した同様のアンケート結果では、「危険な目にあったことがある」と回答された方が全体の12%だったのに対し、今回の結果ではそれより10%近く増加する結果となりました。このことから、わずか4年ほどで約2倍も危険な目にあう可能性が高まっていることが読み取れます。

【質問2】お子さまの居場所がわからず、ヒヤッとしたことがありますか?
  〜約65%弱の方が「ヒヤッとした経験がある」と回答〜


グラフ

 後述の自由回答で「大きくなるにつれて行動範囲が広くなるため不安を抱えている」「地域ぐるみでの防犯対策が必要」などの意見が多かったことから、子どもの居場所が分からない経験や、子どもの居場所が分からなくなることへの不安は大きいことがうかがえる結果となりました。

【質問3】遊びに行く際など、ご家庭で決めている約束事はありますか?
  〜90%以上のご家庭で「防犯に関する家庭内のルールを決めている」と回答〜


グラフ

 「何かあってからでは遅い」という考えのもと、ほとんどのご家庭で「一人で遊ばない」や「(暗くなる前に帰宅してほしいので)門限を決めている」など事前に危険を回避できるよう、何かしらのルールを決めていると言えます。

【質問4】防犯グッズとして、防犯ブザーだけで安心だと思いますか?
  〜90%以上の方が「安心だとは思わない」と回答〜


グラフ

 後述の自由回答で多くの方が「防犯ブザーを持たせたり使い方を教えたりしても、実際に子どもが対応できるかわからないので不安」「ブザーが鳴っていてもいたずらと思ってしまう」というご意見が多かったことからも、頷ける結果となりました。

【質問5】GPS端末による位置検索は防犯対策に有効だと思いますか?
  〜約8割の方が「有効である」と回答〜


グラフ

 塾や習い事、部活の帰り道など帰宅時間が遅くなったときに居場所が分かると安心できるというご意見も多く、状況が分かればなお安心だが、まずは居場所を把握したいという保護者の方が多いのが特徴です。「通話ができない端末でも有効」との回答を合わせると、約80%の方がGPS (全地球測位システム)を有効と感じているという結果になりました。そうしたニーズに合わせて、たとえばセコムが提供する屋外用携帯緊急通報システム「ココセコム」などは居場所が分かるので、万一の際に有効です。

屋外用携帯緊急通報システム「ココセコム」
GPSと携帯電話の基地局の電波を使い、専用端末を携帯する人の現在位置をパソコンなどに表示された地図で確認することができるので有効です。
緊急時には、専用端末の通報ボタンを押してセコムに通報することができ、ご要請に応じて24時間365日、セコムの緊急対処員が駆けつける現場急行サービスも提供しているので、大きな安心感が得られます。これなら、たとえ学校への携帯電話持ち込みを規制されたとしても、「ココセコム」は通話やメール、インターネットへのアクセスができないセキュリティ専用端末なので、安心して持っていくことができます。


【質問6】お子さまの安全について、普段感じていることはなんですか?
  〜以下、一部抜粋したものをご紹介いたします。(自由回答)〜

学校側からGPS付き携帯電話の所持を説明もなく、ある日突然持ち込みを禁止され、もしもの時の対応についての指導もないままで、とても不安・不満に感じています。
居場所が分かるだけで安心できるので、GPS機能がついた防犯グッズを利用してみたいとは思う。
親が言い聞かせるのも重要だが、防犯ブザーやGPS付き携帯などの物理的サポート、地域社会の協力なども、今後ますます重要になると思う。
「おつかい」を頼むことすら躊躇してしまうのが現実。神経質過ぎるのかもしれないが、現に学区内でも不審者が出たりして不安は拭えない。女の子に関しては、登校時を含め、一人で外出させる場合にスカートよりパンツルックが圧倒的に多くなり、もう少し可愛い格好をさせてあげたくても、やはり躊躇してしまう。自分の幼少時代のように、子供たちがのびのびと安心して歩ける世の中になってほしい。
今は育児休業中で私が家にいるため、あまり心配事はありませんが、仕事しているときは家に電話しても出なかったりするだけでかなり心配になりました。学童から帰るのも6時すぎだと真っ暗なときがあり、一緒に帰ってこられる子も少ないと不安です。
自立させるという点からも、子ども一人で行動させたいと思いますが、何があるか分からないので目の届く範囲でしか行動させられないのが、もどかしく感じます。

セコムが運営する子どもの安全・防犯対策関連サイト
セコムと話そう「子どもの防犯ブログ」
防犯・防災の総合サイト「安全・安心ポータル」



<本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。>
セコム株式会社 コーポレート広報部 小谷 TEL 03-5775-8210