2003年12月25日
セコム株式会社
「ココセコム」の現状と今後の展望について
 セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:木村昌平、資本金:663億円)が、2001年4月からサービスを開始したわが国初の人物・車両向けセキュリティサービス「ココセコム」は、本年9月末の2年6ヵ月で約18万8000件のご契約先に達しました。

 「ココセコム」のシステムの特長は、小型の専用端末を人物に携帯していただいたり、車に隠しておいていただき、家族の行方が分からなくなったり、車が盗 難にあったときには、セコムオペレーションセンターに電話またはインターネットで位置検索の要請をいただくと、GPS衛星と携帯電話の電波を融合させて位 置を検索し、お知らせするシステムです。さらに現場急行サービスの要請があると、セコムの緊急対処員が現場に急行し、専用端末を持った人物や車を探し、安 全確保を行うという、トータルなセキュリティサービスとなっているところです。

 「ココセコム」は現在、小さなお子さんや痴呆症高齢者などの人物用、自動車やオートバイなどの車両用、貴金属や現金などを運ぶ鞄、金庫、ATMなどの物 用、犬などのペット用、また通報サービス付や効率的なグループ管理ができるタイプなど、お客様のニーズによって、サービスの多様化を図っております。現 在、約18万8000件のうち、人物用が45%、自動車用が45%、オートバイ用が5%、物用などその他が5%の割合になっています。

 また、非常に利用度・貢献度の高いサービスとして評価をいただいていますが、現在の利用度・貢献度の件数は以下のとおりです。
1日のインターネットでの位置検索回数 約4万回
1日の電話での位置検索回数 約300回
累計貢献事例 約1800件
  (お子さんや高齢者を無事保護、盗難にあった車両を発見などの事例合計)
累計犯人逮捕件数 約150人
  (ほとんどが車両盗難に関わった犯人で、一部、物用での犯人逮捕事例もあり)
 こうした「ココセコム」の普及と利用度・貢献度の高さにより、セコムとしてはセキュリティサービスの大きな柱と位置付けております。その意義としては、次のとおりです。
 
(1) 1962年、日本初のセキュリティ会社として創業以来、企業向けセキュリティサービスを提供してきましたが、1966年の日本初の企業向けオンライン・セキュリティシステムの発売(9月末で約57万8000件)、1981年の同じく日本初のホームセキュリティシステムの発売(9月末で約26万8000件) により、セキュリティの対象を大きく広げてきましたが、2001年の「ココセコム」の発売により、初めて本格的な個人を対象としたセキュリティサービスを実現しました。
(2) 企業向け、家庭向けのセキュリティシステムとも、基本的にはご契約先の建物の中の財産や生命を守るサービスでしたが、「ココセコム」によって初めて屋外を中心としたセキュリティサービスが実現し、セキュリティサービスの概念を大きく変えました。
(3) これまでの企業向け、家庭向けセキュリティシステムは、有線の通信回線のネットワークを基盤としてサービスを提供してきましたが、セコムにとっては初めて本格的なGPS衛星と携帯電話の電波を融合した無線によるネットワーク基盤を構築し、「ココセコム」のサービスを実現しました。今後は、この無線のネットワーク基盤を利用して、さまざまセキュリティサービスへの活用を図ってまいります。
昨今、お子さんの誘拐事件や女性が暴漢により危害を加えられる事件が増える傾向にあることから、今回、お子さんや女性の外出時の安否確認ができる、通報サービス付新型「ココセコム」の発売(別添報道資料参照)により、新たな屋外でのセキュリティ・ニーズにお応えし、社会に貢献をしていきたいと考えております。