パートナーとの革新的サービスの創造|先端技術の活用とパートナーシップ|サステナビリティ重要課題|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

パートナーとの革新的サービスの創造

基本方針と推進体制

基本的な考え方・方針

セコムは、誰もが安心して過ごすことができる社会の実現に向けて、これまで数多くの新しいサービスを生み出してきました。

しかし昨今、社会環境がめまぐるしく変化し、「安全・安心」のニーズが多種多様化する中で、社会が必要とするサービスを“よりスピーディー、かつより多様に”創出することが求められています。その要請に応えていくには、社内外のアイデア、技術をより積極的に融合させていく必要があると考え、2015年よりオープンイノベーション活動を推し進め、さまざまなパートナーとも協働しながら、新たな価値の検証や商品化に取り組んできました。

さらには、こうした新たな顧客価値・社会的価値を創り出していくチームおよびその活動の総称、そしてそこから生まれた商品を示すブランドとして、2019年に「SECOM DESIGN FACTORY(セコムデザインファクトリー)」を始動させました。ここでは、従来のセコムブランドの連想の範囲に縛られない挑戦的・実験的な協働の取り組みを通じて、新たな価値創造を目指しています。

今後、パートナーとの戦略的な協働プロジェクトを推進することで、社会に求められる“お困りごと”を解決する新しい価値の創出に挑戦していきます。

推進体制

SECOM DESIGN FACTORYのプロジェクトを専門組織「オープンイノベーション推進担当」が中心となって推進する一方、既存サービスの領域においては企画部門、オープンイノベーション推進担当、開発部門が連携して社外のパートナーと実証実験を行い、商品化を検討しています。

協働プロジェクトブランド「SECOM DESIGN FACTORY」

革新的・独創的なサービス創造に向けた協働プロジェクトブランド「SECOM DESIGN FACTORY」のロゴマークは、今までなかった新しい価値を創出するという想いを込めて、“0→1”のイメージを表現したデザインとなっています。また1を矢印に見立てて、さまざまなパートナーと協働しながら、未来へ向かって進んでいく想いを表現しています。当ブランドからは既にさまざまな新サービスが創出されています。

新しいセキュリティロボット「cocobo」のデザイン開発

2021年6月、セコムは、“公共空間との調和”をコンセプトにした新しいセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」を発表しました。同月から先行運用を開始しています。

「cocobo」は、巡回警備や点検業務を行うセキュリティロボット。自律走行し、カメラで捉えた映像をリアルタイムでAI解析、ルート上の放置物などを自動で検知して防災センターに通報します。点検業務を行う際には、ゴミ箱の点検、扉の施錠確認などの目的に応じたアームを装着します。また、建物のエレベーター・電気錠などの設備情報、施設や地域の情報など、クラウド上のさまざまな情報を活用します。

SECOM DESIGN FACTORYでは、この新しいセキュリティロボットのデザインを開発。znug design(ツナグ・デザイン)の根津孝太氏ならびに(株)ロフトワークと協働して、ロボットが公共空間に存在することが当たり前になった時代になじむよう、“公共空間との調和”“威厳と親しみやすさ”をコンセプトに中性的で凛としたデザインとしました。「cocobo」という名称は、お客様や社員に親しみを持ってもらうためセコム社内から公募したもので、社内外関係者の選考を経て選定しました。

写真:公共空間と調和した新しいセキュリティロボット「cocobo」
写真:公共空間と調和した新しいセキュリティロボット「cocobo」

公共空間と調和した新しいセキュリティロボット「cocobo」

Apple Watch連携サービス

2021年5月、セコムは「セコム・ホームセキュリティ」と「Apple Watch」を連携させることで、セキュリティのUX(操作体験)向上、そして活動量や心拍数等のみまもり情報の活用、という2つの新たなサービスを開発することを発表しました。

「セキュリティのUX向上」では、外出・帰宅の際、セコムのApple Watchアプリケーションからの通知により、Apple Watchをタップするだけで、外出前に設定したセコム・ホームセキュリティの警戒・解除などの操作ができるようになり、便利さ・快適さが格段に向上します。2021年度内のサービス開始を目指し、価値検証を実施しています。

「みまもり情報の活用」では、Apple Watchで取得した歩数、消費カロリー、運動した時間、心拍数などのデータと、セコム・ホームセキュリティが検知したご自宅内での生活リズムや活動量のデータを「セコムみまもりクラウド」に蓄積し、分析・可視化します。ご自身の健康管理に活用できるほか、遠方に住む親御さんの活動状況を確認して見守りに役立てることもできます。

  • セコムみまもりクラウド・・・セコムのセンサー情報に加え、他社の機器から取得した情報もクラウド上で共有して、見守りや健康管理などに活用します。
写真:開発中の「セキュリティのUX向上」アプリ

開発中の「セキュリティのUX向上」アプリ

図:「みまもり情報の活用」アプリ

「みまもり情報の活用」アプリ

バーチャル警備システム

2019年4月、セコムはAGC(株)、(株)ディー・エヌ・エー、(株)NTTドコモの3社とともに、AIを活用した「バーチャル警備システム」の試作機を発表しました。2021年の販売を目指しています。

このシステムでは、今まで常駐警備員が提供してきた業務のうち、警戒監視、受付などを、AIで駆動する3Dキャラクターの「バーチャル警備員」が提供します。バーチャル警備員は現実空間を映しこむディスプレイ一体型ミラー上に投影され、5G通信により監視卓と通信して、遠隔制御や緊急通報を行います。

来訪者が話しかけると、AIが音声を認識して内容を判断し、自然な合成音声により、自動で応答します。状況に応じて、監視卓(防災センター)の常駐警備員と遠隔で通話もできます。さらに災害発生時には、ミラーディスプレイに災害情報を表示することも可能です。

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、不特定多数が訪問するオフィスビルでは、来訪者に対する体温チェックなどの感染予防措置を講じることが求められています。そこで、2020年6月には、バーチャル警備員が来訪者に対する体温チェックやマスク着用のお願いをする実証実験を行いました。バーチャル警備員が体温チェックを行うことにより、来訪者・警備員双方の感染リスクを低減することができます。

セコムオープンラボから始まる「バーチャル警備システム」の開発プロセスは2021年2月、先導的・独創的な取り組みを表彰する内閣府主催「日本オープンイノベーション大賞」において、経済産業大臣賞を受賞しました。

詳細については社外からの評価・表彰

写真:開発中の「バーチャル警備システム」による発熱者対応

「バーチャル警備システム」による発熱者対応

図:「バーチャル警備システム」のサービスイメージ

「バーチャル警備システム」のサービスイメージ

まごチャンネル with SECOM

2020年1月、セコムとIoTベンチャー企業の(株)チカクは、「たのしい、みまもり。」をコンセプトとした高齢者向けの見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を発売しました。これは、チカクの「まごチャンネル」にセコムの環境センサー「みまもりアンテナ」を接続することで、コミュニケーションを楽しみながら見守りができる新しいサービスです。

「まごチャンネル」では、スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を離れて暮らす親世帯のテレビに直接送信することができ、インターネットやスマートフォンに不慣れなシニア世代でもテレビを通して孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができます。送信する子世帯の側では、「まごチャンネル」本体に設置した「みまもりアンテナ」からの情報をもとに、親の起床や就寝、室内の温湿度の変化などをアプリで確認することが可能です。

「まごチャンネル with SECOM」は、日本経済新聞社が毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰する「2020年 日経優秀製品・サービス賞」において日経MJ賞を受賞しました。

さらに、(公社)日本パッケージデザイン協会が主催する「日本パッケージデザイン大賞2021」に入選。これを受け、ブラジルにあるジャパンハウス・サンパウロで開催された「パッケージング:日本の現代デザイン」展の出展作品に選定されました。

詳細については社外からの評価・表彰

写真:普段使っているテレビに「まごチャンネル」本体を接続するだけで動画や写真を楽しめる

普段使っているテレビに「まごチャンネル」本体を接続するだけで動画や写真を楽しめる

写真:「まごチャンネル with SECOM」の本体

「まごチャンネル with SECOM」の本体

次世代の広域警備に向けた取り組み

ロボット・ドローン・5Gを活用した広域警備

セコムでは第5世代移動通信システム「5G」の技術を活用するため、2017年からさまざまな取り組みを進めてきました。2017年5月に高精細なカメラ、ウェアラブルカメラの映像を伝送する初の実証実験に成功したのを皮切りに、通信事業者と協力して5G活用に向けた検討を進めています。

一方、警備分野でのドローン活用においても、自社独自の「セコムドローン」によるサービス提供に留まらず、2022年度に政府が実現を目指す市街地など有人地帯の上空で目視外飛行が行えるレベル4運航に向けて、2017年度から複数企業とパートナーシップを組み、ドローンの運航管理システムの開発・実証に取り組んでいます。2018年3月から2020年1月にかけて、相模湖プレジャーフォレスト、埼玉スタジアム2002、福島県南相馬市の沿岸部および周辺の広域施設において、複数のドローンを連携させた警備の実証実験を行いました。

2019年8月には、セコム独自のロボティクスによる警備を活用し、KDDI(株)、(株)KDDI総合研究所とともに、東大阪市花園ラグビー場において5Gを活用したスタジアム周辺の警備の実証実験に国内で初めて成功しました。5Gの特長の一つである「高速・大容量」を活かして、警備員が装着したカメラ、セコムロボットX2、KDDIのスマートドローンを使い、上空・地上から4kカメラの高精細な映像をセコムオンサイトセンターに送り、AI技術により異常行動を自動検知する実験で、人とシステムの作業分担の最適化が進んだ、より効率的で高品質なセキュリティサービスの実現性を示しました。

セコムとKDDI(株)によるパートナーシップの強みを発揮したこの実証実験は、モバイル技術を活用した先進的な取り組みと評価され、2020年11月にモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が開催する「MCPC award 2020」においてユーザー部門のモバイルテクノロジー賞に加え、グランプリと総務大臣賞を受賞しました。

詳細については社外からの評価・表彰

写真:東大阪市花園ラグビー場での実証実験

東大阪市花園ラグビー場での実証実験

ドローン完全自律飛行の実現に向けて

セコムはドローンの運航管理システムの開発・実証を継続し、2021年3月、日本航空(株)、(株)旭テクノロジー、(株)Red Dot Drone Japan、(株)KADOとパートナーシップを組み、兵庫県播磨科学公園都市においてKDDIスマートドローンの管制システムを利用した実証実験を行い成功しました。

これは医薬品配送、巡回警備、太陽光パネル点検、スポーツ空撮の4つのユースケースでドローンを同時に飛行する実験で、セコムは警備用ドローンによる公共施設周辺の巡回警備を行い、巡回中に不審者を発見して追尾する一連の流れを実証しました。

前述したレベル4運航においては、運送・警備などさまざまな用途でドローンの運航を担う事業者が自社のドローンを管制するシステムが必要となります。今後、ドローンの完全自律飛行に向けた基盤整備を実現すべく、ドローンの運航管理システム技術・ビジネスモデルの在り方の検証と課題の洗い出しを進めています。

図:播磨科学公園各社飛行ルート全体概要

播磨科学公園各社飛行ルート全体概要

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パートナーとの革新的サービスの創造。セコムのサステナビリティについて紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。