防犯・防災用語集

電気錠 (でんきじょう)

離れた場所から電気を送って施錠・解錠ができる錠のこと。もちろん、鍵でも施錠・解錠することができます。
電気錠を外側から操作する場合は、カード式、テンキー式、指紋照合などの生体認証式、非接触ICカード式などの機器と組み合わせて使います。内側から操作する場合は、操作ボタンを押して施錠・解錠します。これにより、オフィスやマンションのエントランスや玄関まで行かなくても、室内にいてボタンを押すだけで解錠できます。電気錠は、離れた場所から施錠・解錠やドアの開閉状態が確認できるので、防犯に効果があることから、さまざまなオンラインセュリティシステムに利用されています。

シリンダー錠 (じょう)

鍵を差し込む部分が円筒状をした錠のことで、玄関ドアなどに使われています。
シリンダー錠は、固定された外筒と回転できる内筒から構成されていて、内筒の鍵穴に鍵を差し込み、回転させることで施開錠します。シリンダー錠には、ピッキングに弱いものと強いものがあります。ピッキングに弱いのはディスクシリンダー錠で、ピッキングに強いのはディンプルシリンダー錠です。ディスクシリンダー錠を使っているお宅は、すぐにディンプルシリンダー錠に交換することをおすすめします。

クレセント錠 (じょう)

引き違い窓の室内中央部に取り付けられる締め金具のこと。
金具が三日月(クレセント)の形をしているので、クレセント錠と呼ばれていますが、窓と窓のすき間をなくして室内の機密性を高めるための「締まり金具」で、防犯性能を考えた建具ではありません。ですから、正しい意味では「」とは言えません。防犯対策を考えるのであれば、鍵を使わないと開けられない錠に交換したり、補助錠を取り付けたりするのが良いでしょう。錠を変えるのが難しいのであれば、クレセント錠をカバーして外側から見えないようにするステンレス製のプレートもあります。

ディスクシリンダー錠 (じょう)

鍵穴が縦の位置にあり、「く」の字型になっている鍵のこと。
ディスクシリンダー錠は、鍵にギザギザがついています。構造的にピッキングに弱く、ディスクシリンダー錠のままにしておくと、ピッキングにあう危険性があります。防犯のためには、ピッキングに強いディンプルシリンダー錠などに交換することを、おすすめします。

ピンシリンダー錠 (じょう)

錠の内部にあるシリンダーの中に並んでいるピンの組み合わせが、鍵と合致することで解錠できるようにした錠のこと。
ピンシリンダー錠は、ピンの数が多いほど、ピッキングによる解錠が難しくなります。ですから、ピンの多いピンシリンダー錠に取り替えると、ピッキング防止効果があります。ピッキングに強いディンプルシリンダー錠は、ピンシリンダー錠の一種です。

ディンプルシリンダー錠 (じょう)

ピンシリンダー錠の一種で、鍵の表面に複雑なくぼみがたくさんある鍵のこと。
ディンプルシリンダー錠は、鍵の複雑なくぼみとシリンダーの内部にあるピンがかみ合うことで、解錠するもので、防犯性能が高く、ピッキングに強いと評価されています。
ピッキングに強い鍵には、マグネットシリンダー錠もあります。

マグネットシリンダー錠 (じょう)

磁石の反発と吸引を利用した錠のことで、電子キーとも言われています。
マグネットシリンダー錠は、鍵穴に鍵を入れると、鍵に埋め込まれている磁石とシリンダー内部にある磁石が反発・吸引することで、解錠・施錠します。ピッキングに強い鍵なのですが、マグネットシリンダー錠専用の開錠キットが市販されています。また、長期間使っていると、磁石の磁力が低下するので、定期的なメンテナンスが必要です。

テンキー錠 (じょう)

電気錠のひとつで、0から9までの10個の数字ボタンを使って解錠できる錠のこと。
テンキー錠は、登録した暗証番号を押して解錠し、扉を閉めると自動的に施錠します。暗証番号が鍵になるので、鍵の紛失や盗難の心配がありません。ただし、のぞき見されたりなどして暗証番号が分かると、簡単に解錠されてしまいます。テンキー錠には、操作のたびに数字の配列が変わるランダム式のものもあります。これを使えば、暗証番号を手の動きで推測されることはありません。

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