防犯・防災用語集

生体認証 (せいたいにんしょう)

人間の肉体の特徴を読み取り、登録してあるものと照合するシステムのこと。
声紋、顔、指紋、網膜などの人間の身体的特徴を用いて認証を行います。

バイオメトリクス

生体認証」の項参照

指紋認証 (しもんにんしょう)

手指の皮膚に走る指紋を使って本人確認を行う認証方式のこと。
読み取り装置に指をかざして、あらかじめ登録されたパターンに一致するかどうかで個人を特定するものです。指紋は人によって異なり、年月を経ても変化しないという特徴があるので、日本では古くから印鑑の代わりや犯罪の捜査などに利用されてきました。手軽でありながらも、信頼性の高い認証方式です。

静脈認証 (じょうみゃくにんしょう)

手のひらや指の血管の形を読み取り本人確認を行う認証方式のこと。
静脈の形状を用いるもので、手のひら全体を用いるタイプや、指だけを用いるタイプなどがあります。赤外線などを照射して静脈の分布パターンを読み取り、その特徴から識別することで精度が高く、非接触での認識が可能などの利点があります。近年では、金融機関がATMに採用したことで、利用件数が増えつつあります。セコムでは、「セサモ-IDf」がこれに相当します。

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指静脈の認証による厳格な入退室管理システム

セサモ-IDf

顔認証 (かおにんしょう)

顔の画像を用いて本人であることを確認する認証方式のこと。
カメラなどから取り込んだ顔の画像を解析し、あらかじめ登録されている顔写真などと照合して、個人を識別します。本人が顔の画像の登録に協力しなくても、第三者が登録すれば確認できるため、群衆の中から犯罪者を見つけることができます。また、企業などでは、顔を鍵にすることで、入退出の管理に利用されています。

音声認証 (おんせいにんしょう)

音声を用いて本人確認を行う認証方式のこと。
音声は一人ひとり異なるため、個人を識別するのに利用できます。暗証番号やカードを忘れても本人確認ができるというメリットはありますが、かぜを引いた時などに声の調子が変わると、認証できない場合があります。同じ生体認証である指紋認証静脈認証虹彩認証などに比べると、認証の精度が高いとは言えないので、暗証番号やカードなどを併用する場合が多く見受けられます。

虹彩認証 (こうさいにんしょう)

眼球の黒目に現れる虹彩パターンの濃淡値のヒストグラムを用いて本人確認を行なう認証方式のこと。
人間の眼球の黒目部分には、瞳孔の外側に「虹彩」(アイリス)と呼ばれる環状の部分があります。ここには瞳孔を拡大したり縮小したりする筋肉があり、眼球の形成時に細かいしわが寄ります。このしわは誕生する前から形成が始まり、2歳を迎える頃からほとんど変化しないことが知られています。このしわのパターンを指紋のようなその人固有の識別情報と捕らえ、認証に利用するのが虹彩認証であり、双子でも正確な認証を行えるなど、高い認証精度を有しています。

DNA鑑定 (でぃーえぬえーかんてい)

人のDNAを調べて、個人を識別すること。
細胞内にある遺伝子の本体をなす核酸のひとつであるDNAは、指紋のように一人ひとり異なります。そのため、DNAの配列を分析すれば個人を識別できることから、近年犯罪捜査に利用されています。DNA鑑定は、容疑者と犯行現場に残された犯人の細胞を調べ、DNAが一致すれば、容疑者が犯人である可能性が高いとします。別人でDNAが一致する確率は、ほとんどありません。ですから、一致しなければ、犯人ではないということになります。DNAの配列は、親から受け継いだものなので、親子の鑑定にも用いられています。

プロファイリング

科学的な見地に基づいて犯人を推定する捜査手法のこと。
プロファイリングは、犯行現場の状況、犯行の手段、被害者などに関する情報や資料、統計データや心理学的な手法などを用いて分析・評価することによって、犯行の連続性、犯人の年齢層、生活様式、職業、前歴、居住地などの推定や次回の犯行の予測を行います。警察では、より効率的で合理的な捜査を行うために、捜査員の「勘」とプロファイリングによる推定結果で、犯人を推定・浮上させる捜査手法を実施しています。