子どもを狙う犯罪の実態-統計データ
性犯罪の増加、検挙率の低下が
目立ちます。
■略取誘拐事件は、1~2日に1件のペースで発生

グラフのとおり、略取誘拐・人身売買事件全体の認知件数は、年間約100件から300件の間で推移しています。これは、1~2日に1件のペースで発生している計算になります。そのうち70%以上が、20歳未満の子どもを対象とした事件です。身近な犯罪として警戒しなければなりません。
■犯罪の目的が変化し、誰もがターゲットになる時代に
上のグラフで、注目すべきは検挙率の低迷です。1999年には、ほぼ100%だった検挙率が、2005年には約70%にまで低下しています。以前は身代金目的の誘拐がほとんどでしたが、最近は、子どもへの性的ないたずらなどを目的とした犯罪が増えています。こうした犯罪の性質や動機の変化によって、犯罪者の検挙が難しくなってきているといえます。
■男の子も性犯罪被害の対象に