防災・防火 2012年04月11日

第90回 春もしっかり火災対策!

こんにちは。桜をワクワクしながら待っていたのに、あっという間に散り始めたという地域もありますよね。散り際がもっとも美しいといわれる桜ですが、桜前線のニュースを見ていると、狭い狭いと言われている日本が、少しばかり、長くて大きいと感じてしまいます。まだまだつぼみの地域もあるんですよね。「桜と一緒に北上したら、楽しい旅ができるかもね」と、学生時代に友人と話をしたことがありますが、学生も新学期のスタートで忙しい時期。結局かないませんでした。桜を追いかける旅というのは、かなり贅沢な旅なんですね。

2012.4.11更新

 火災というと、空気が乾燥している冬に多いというイメージを持つ方が多いと思いますが、季節別にみると、実は、春にも多く発生しています。そこで、今回は、まだまだ気を付けなければいけない火災対策のポイントをおさらいしておきましょう。

建物火災の要注意ポイント は「コンロ」「タバコ」「放火」

季節別出火状況

 2010年中の出火状況を四季別に見てみると、空気が乾燥し火気を使用する機会の多い冬から春にかけての出火件数が総出火件数の約54%を占めています(消防庁調べ)。この時期は、特に気をつけたい季節ということがわかります。

 建物火災の出火原因は、1位がコンロ、2位がタバコ、3位が放火です。家の中の火災対策はもちろんですが、家の外の火災対策も忘れてはいけません。

ポイント1:家の中ではここに注意

  • コンロやアロマポットなど、火気の近くに燃えやすいものを置かない
  • コンロを使用しているときは目を離さない。コンロから離れる時は少しの時間でも必ず火を消すこと。油は高温になると自然発火するので、天ぷらなど油を使用しているときは熱し過ぎに注意しましょう。

 当たり前のようでできていないことはありませんか?"ついうっかり"から火災を招かないように、注意が必要です。

 そのほかにも、電気コードやプラグ、コンセントなどに溜まったほこりが空気中の水分などを吸収し、プラグの差し込み部分に電気が流れ発熱、出火することもあります。これは、「トラッキング現象」と呼ばれるもので、火の気がないと思いがちな場所から出火するので、注意しましょう。電気火災については、コラム「防災週間 電気火災に注意しましょう!」でその対策を紹介していますので参考にしてくださいね。

ポイント2:家の外でも火災対策を

  • 家の周りに燃えやすいものを置かない
  • 近所の人と積極的に挨拶するなど、地域の連携を密にして不審者を寄せ付けない

 家の外で火災が発生すると、近隣に火の手が及び被害が一層大きくなることも。地域ぐるみで防火に取り組みたいものです。ゴミは決められた曜日に出し、ゴミ置き場で不審者を見かけたときは管理人さんや警察に相談するなどを心がけましょう。

ポイント3:住宅用火災警報器や消火器を備える

 消防庁によると、2010年中に住宅火災で亡くなった人は1,022人(放火自殺者除く)。なかでも多いのが「逃げ遅れ」による死亡で、約6割にも上ります。万が一、火災が起こったときいち早く気づけるよう、住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。まだ住宅用火災警報器を設置していない方は、早めに設置するようにしましょう。設置基準は各自治体や地域の消防署に確認してください。
 さらに、住宅火災の初期消火に有効である消火器を準備しておくことも大切です。東京消防庁の調べによると、初期消火で消火器を使用した場合、8割近くが消火に成功しています。

片手で操作できる消火器「トマホークマッハII」

 セコムでも、片手で操作でき、女性にも使いやすい消火器「トマホークマッハII」や、台所のレンジフードに取り付けるだけのコンロ火災自動消火システム「トマホークジェットアルファ」などをご用意していますので、参考にしてみてください。

レジャーの季節!山火事にも要注意

 気候も良いこの時期は、レジャーの季節の始まりですよね!この時期は空気が乾燥していることに加え、落ち葉などが積もっていること、レジャーなどで山に出かける人が多くなることから山火事が多発しているようです。日本で発生する山火事の約7割が、12月から4月にかけて集中して発生しているんですよ!安全で楽しいレジャーのために、アウトドアでも火災に十分注意してください。

アウトドアで注意したいポイント

  • 火を扱う時は、必ず近くに消火用の水を用意する
  • 火から目を離さない
  • たばこの吸い殻など、ちょっとした火気でも投げ捨てなどしない
  • 風など、気象条件に配慮する

 まだまだ空気が乾燥している季節が続きます。お肌のお手入れも大切ですが、火災対策もしっかり行ってくださいね。

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