防犯 2012年01月30日

第80回 防犯ケーススタディー“こんなときどうする?“(1)
痴漢にあったら?/突然の来訪者には?

こんにちは。1月もあっという間に終わり、今週末は、立春。暦の上では春です。先週は東京でも雪が降るなど、こんなに寒いのに春だなんて!と思ってしまいますが、ショップのウィンドウが春物の洋服で明るくなっていると、つい目を奪われます。
春はすぐそこ!と思って購入してみた春物の洋服は、まだまだ寒くて袖を通すことができませんが・・・。ただ、おしゃれな人の中には、コートの下はすでに春物の方もいらっしゃるそうですよ!寒がりの私にはちょっと無理かもしれません。

2012.1.30更新

 日々の生活の中で、「ちょっと不安だけど、こんなとき、どうすればいいの?」と、疑問に思うことはありませんか?今回から、そんな防犯・防災面での「こんなときどうする?」に、お答えする記事をシリーズでご紹介していきます。第1回は、「痴漢」と、「突然の来訪者」の2つがテーマ。外出先、自宅で、それぞれの「こんなときどうする?」を、確認しましょう。

「痴漢かな?」と思ったら、どうする?

 満員電車で、「これって痴漢?!それとも混雑で触れてしまっているだけ?」と、迷った経験がある女性は多いのではないでしょうか?こんなときは、次の対応をしましょう。

対応1:相手の手などが触れているところに、自分のかばんなどを回す

 こうすることによって、「触れていますよ」と、さりげなく相手に伝えることができます。もし相手の意思とは違って触れてしまっているのであれば、手などをどかしてくれるはず。それでも続くようなら、痴漢の可能性があります。こんなときは相手の手をつかんで、「この人、痴漢です」と勇気を持って言いたいところです。・・・でも、なかなか勇気が出ない・・・そんなときはこうしましょう。

対応2:防犯ブザーを鳴らす

 防犯ブザーは、いざというときに自分の声の代わりになってくれる、心強い味方です。これで、周囲の目を引くことができますよ。また、バッグの外側につけておけば、すぐ鳴らせますし、「私は防犯意識が高いわよ!」と警戒心が高いことをアピールすることもできます。
 毎日持ち歩くバッグには付けておきたい防犯グッズの一つですね。

対応3:駅係員や警察に届け出る

 1度ターゲットにされると、2度目の被害につながる可能性も考えられます。また、自分だけではなく他の女性に被害を広げないためにも、そのままにせず早めに警察などに相談した方が良いでしょう。最近は、女性の駅員さんや警察官も増えているので、少しは相談しやすいかもしれませんね。

自宅に突然の来訪者。こんなとき、どうする?

 インターホンが鳴ったら、誰が来たのかを確認しないですぐにエントランスや玄関ドアを開けてしまうなんてこと、ありませんか?
 実はこれ、とても危険なことなんですよ。家の設備点検や配達など、自分に用事があるかように装って、不審者が訪ねてくる可能性もあります。特に、アパートやマンションにオートロックが付いている場合、これに過信することなく、来訪者、来訪目的をきちんと確認して、エントランスに不審者を入らせないことが大切です。慎重な対応を心がけてくださいね。

対応1:まずはインターホンで確認

 まずは、常に慎重に対応することを心がけましょう。来訪者は、必ずインターホンで確認してください。モニターで確認できるようであれば、なお安心です。オートロックの場合、エントランスだけでなく、自分の部屋のドアの前でも再度確認するようにしましょう。そして、部屋のカギはもちろん、常に施錠しておくことが基本です。

対応2:来訪者には慎重に対応する

●宅配便など予定していた業者さんが来訪した場合
 宅配業者や新聞の集金、電気やガスの点検など、予定していた業者さんの場合でも、相手をきちんと確認し、不安であればチェーンをかけたまま対応するようにしましょう。
 例えば、宅配便の受け取り確認の伝票はチェーンをかけたままでも対応ができますし、「いま手が離せないので」など、ドアを開けられないことを告げれば、来訪者も気分を害さずに荷物をドアの前に置いてくれることでしょう。また、宅配ロッカーがあれば、活用するのも便利です。

●予定していなかった点検やセールスの場合
 インターホンで確認し、不要であれば、すぐに断りましょう。設備点検などの場合、集合住宅なら管理会社や大家さんから事前連絡が来ているはずです。事前に連絡が来ていないのであれば、「今日はこのあと外出するので、ほかの日にお願いします」などと言い、管理会社に確認してから対応するようにしましょう。
 また、予定されていた点検でも、身分証などを確認してから対応することをお忘れなく!一人で対応するのが不安な場合は、管理人さんや大家さんに立ち会ってもらうのも一つの方法です。その他、家族や友人などを呼び、一緒にいてもらうのも安心ですね。

 残念なことに、宅配便だと思ったら押し込み強盗だった、設備の点検だと思ったら不要なものを売りつけられたといった被害もあるようです。どんな時でも、来訪者には慎重な対応をとることが大切です。
 特に、女性の一人暮らしの場合、玄関に置いてある靴や、玄関から視界に入る室内の様子で、「女性の一人暮らし」が悟られてしまうことも。インテリアなどにも注意を払うようにしたいですね。

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