ネットセキュリティ 2011年07月25日

第54回 性が狙われやすい振り込め詐欺にご用心!

こんにちは。今年は、節電のためにシフト制になり、休日も出勤という方もいらっしゃるかもしれませんが、海の日がくると、なんだか夏休みが来るというイメージが・・・・。願望でしょうか?
夏休みの時期もさまざまですが、夏休みの予定を考えるのはとても幸せ。皆さんは、もう予定は立てられましたか。
最近は、目的や旅先、人数などを入力すると、おススメや価格が比較できたり、女性限定プランが充実していたりする旅行サイトもあります。サービス内容などを見比べながら、至福の夏休みを実現させたいものですね。

2011.7.25更新

皆さんは、「振り込め詐欺は高齢者が被害に遭うもの」だと思っていませんか?確かに、高齢者に被害が多いものの、若い世代でも被害に遭う振り込め詐欺もあるんですよ。振り込め詐欺の被害に遭わないためには、詐欺に対しての確かな情報収集と、常に家族と情報を共有しておくことが重要です。

そもそも「振り込め詐欺」ってなに?

振り込め詐欺とひと言で呼ばれていますが、これは「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」の総称なんです。なんとなく、振り込め詐欺=オレオレ詐欺と思っていた方もいらっしゃるのでは?
それぞれの手口を見てみましょう。

  • ・オレオレ詐欺:親族などを装い電話をかけ、指定した預貯金口座に現金を振り込ませる
  • ・架空請求詐欺:架空の事実を口実に請求書などを送付し、指定の預貯金口座に現金を振り込ませる
  • ・融資保証金詐欺:融資を受けるための保証金の名目で、指定の預貯金口座に現金を振り込ませる
  • ・還付金詐欺:官公庁などの職員を装い還付金があると言って、ATMを操作させ、口座間送金により振り込ませる

と、いずれも架空・他人名義の預貯金口座や携帯電話を利用して現金をだまし取るのが振り込め詐欺なのです。振り込め詐欺は、減少傾向にあるものの、1件当たりの被害額はなんと約124万円!一度だまされてしまうと被害が大きいだけに、気が抜けない犯罪です。

8割の被害者が女性!

振り込め詐欺の被害者は、なんと8割が女性なんです。なぜ、女性が圧倒的に多いのか、はっきりした理由はわかりませんが、男性に比べて女性の方が家にいる時間が長く、電話に出やすいからと推測できます。
 年齢別で見ると、40歳代以下で多いのが、「架空請求詐欺」です。30代、40代では「融資保証金詐欺」、50代以上では「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」が多くなっています。若い年代でも、振り込め詐欺の被害に遭っていることがわかりますね。

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家族で話し合う習慣を

振り込め詐欺に遭わないためには、「すぐにお金を振り込んで欲しい」という話は、まず疑ってかかるようにしましょう。また、"融資"や"還付"という自分にメリットがあると思われる話も、慎重になる必要があります。 自治体や官公庁が電話で振り込みの依頼をすることはありません。そのほかでも、正当な理由による金銭の請求が電話によって連絡されることは、まずないと言ってよいでしょう。
 相手の言いなりになって振り込むのではなく、振り込む前に必ず、家族に相談したり、請求先の相手が信頼できるものか、インターネットなどを活用して確認しましょう。
 そして、自分で納得して振り込むときは、ATMやインターネットで振り込まず、銀行の窓口で振り込むようにしましょう。担当者に気づいてもらえる可能性もあります。

また、最近はどのような手口の詐欺が多い傾向にあるのか、安全・安心メールを活用して情報収集するのもオススメ。同じような話を持ちかけられたときに、「これは詐欺かも?」と、慎重になれますよ。また、皆さんのご家族が被害者になることも十分に考えられます。なにより、ひとりで判断してすぐに振り込むことはせず、家族に確認したり、相談したりするようにしましょう。普段から積極的に家族とコミュニケーションを取っておくことが大切ですね。

振り込め詐欺は、ほかの犯罪と同じでいつわが身に振りかかってくるか分かりません。突然このような話をもちかけられ、早く振り込むようにとせかされてしまうと、混乱してしまうはず。いつでも冷静な判断と毅然な態度で対応できるように、日々情報収集をするなど心がけましょう。

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