ネットセキュリティ 2021年10月06日

第340回 女性が気をつけたいSNS投稿の安全ポイント

いまや私たちにとってSNSは身近で便利なコミュニケーション手段。
一方で、SNSをきっかけとするトラブルもあとを絶ちません。
自分が発信したコメントから、個人的な情報やライフスタイルを知られてしまうこともあるので、注意が必要です。
SNSを日常的に利用している女性は、慣れからくる油断にもご用心。
今回は、SNS投稿のリスクと、安全に利用するためのポイントをまとめます

2021.10.6更新

いまや私たちにとってSNSは身近で便利なコミュニケーション手段。
一方で、SNSをきっかけとするトラブルもあとを絶ちません。
自分が発信したコメントから、個人的な情報やライフスタイルを知られてしまうこともあるので、注意が必要です。
SNSを日常的に利用している女性は、慣れからくる油断にもご用心。
今回は、SNS投稿のリスクと、安全に利用するためのポイントをまとめます

女性が知っておきたいSNS投稿をきっかけとするトラブル

SNSの投稿がきっかけで女性が巻き込まれる主なトラブルに「ストーカー」や「空き巣」の被害があげられます。

SNSの投稿は公開範囲を限定したとしても、家族や知り合い以外の不特定多数にも見られる可能性があります。自分では当たりさわりがないと思う投稿でも、相手に悪意があれば情報の受け取り方はさまざまだということを忘れないでください。

【女性が気をつけたい投稿トラブル】
・ストーカー
SNSに投稿した写真や動画、位置情報などから、勤務先や学校、自宅やよく行くお店など、行動パターンや行動範囲などを知られ、つきまとわれたり待ち伏せされたりすることが考えられます。
最近のスマートフォンのカメラは性能が良く、写ったものから場所を特定するのはさほど難しいことではありません。

・空き巣
「いま、□□に来ています」「〇日まで帰省しています」など、留守を知られてしまう内容の投稿にも注意しましょう。
不在を知られれば、自宅に侵入されることも考えられます。

SNSを安全に利用するための対策

SNSの投稿がきっかけで、自分の身を危険にさらすことがないよう、コメントや写真、動画などを投稿するときは、細心の注意が必要です・ 投稿ボタンを押す前に、以下のポイントをチェックしてみてくださいね。

画像

【女性が気をつけたい投稿時のチェックポイント】
□時間をあけているか?
「いま、□□に来ています」のようなリアルタイムでの投稿はやめましょう。
自分の現在地や留守を知られてしまいます。
投稿するときは時間をあけて、「昨日、」や「この前、」など過去の出来事であることがわかるようにしたほうが安心です。

□位置情報をオフにしているか?
リアルタイムでの投稿ではなくても、位置情報がわかる情報を発信すると行動パターンや行動範囲を知られてしまうかもしれません。
自分がよく行く場所などの詳細な位置情報の記載は控え、カメラのGPSの設定はオフにしておきましょう。

□必要以上の情報を記載していないか?
投稿内容に必要以上の個人的な情報を記載していないかもう一度チェック。
勤務先や学校、自宅やよく行く場所などを特定されそうな文言はないかを確認しましょう。
投稿しようとしている写真や動画の背景に、場所を特定できそうな写りこみがないかも確認してください。
コメントやダイレクトメッセージを送るときも同じような注意が必要です。

□公開範囲は適切か?
情報の公開範囲を「全員」にしていると、自分が知らない人にも情報が公開されてしまいます。
不特定多数の人に投稿を見られることには、リスクがともなうことを忘れないでください。
投稿内容に注意していても、過去の投稿をさかのぼって行動パターンを把握されることも考えられます。どこまで公開するかをよく考えて、本当に信頼できる相手だけに公開範囲を限定したほうが安心です。
安全にSNSを利用するために、友達申請の承認も慎重におこなってくださいね。

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公開範囲を限定していても、投稿をシェアされることで自分の知らない人に見られることがあります。誹謗中傷やウソの情報など、誰かを傷つける内容が含まれていないか、最後にもう一度チェックを。
たとえ冗談や親しい人だけに向けた投稿であっても、シェアされれば自分も傷つくことになります。

また、友達と写っている写真を投稿するときは、友達に許可を取ることがマナー。
気づかないうちに背景に写りこんでいることもあるので、写真も投稿前によく確認してくださいね。
あとで友達とトラブルになったり、友達が被害にあったりする可能性もあるので、「これくらい大丈夫」という一方的な判断で投稿しないこと。
SNSを利用するなら、大人の女性として、自分以外の人に配慮する意識を持ちたいですね。

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