防犯 2021年07月21日

第335回 女性必見!エレベーターの安全な乗り方

自宅マンションや勤務先のオフィス、学校やショッピングセンターなど、日常的に使うエレベーター。
女性にとってエレベーターは防犯上、注意が必要な場所といえます。悪意のある人物と乗り合わせた場合、エレベーターは人目につきにくい密閉空間になるためです。
今回は、女性が知っておきたいエレベーター利用時の注意点をまとめます。

2021.7.21更新

自宅マンションや勤務先のオフィス、学校やショッピングセンターなど、日常的に使うエレベーター。
女性にとってエレベーターは防犯上、注意が必要な場所といえます。悪意のある人物と乗り合わせた場合、エレベーターは人目につきにくい密閉空間になるためです。
今回は、女性が知っておきたいエレベーター利用時の注意点をまとめます。

女性のための「安全なエレベーターの乗り方」

過去には、エレベーター内で、乗り合わせた不審者に乱暴をされるなどの事件が起きています。
また、女性のあとをつけてビルのエレベーターに乗り込んだ人物が、扉が閉まる瞬間に財布をひったくり逃走するという事件も発生しています。
このような危険にあわないためには、どうしたらいいのでしょうか。
女性の皆さんにぜひ覚えていただきたい「安全なエレベーターの乗り方」を紹介します。

【エレベーターに乗る前の注意ポイント】
エレベーターを安全に利用するには、乗る前から危険センサーを働かせることが大切。
近くに不審な人物がいないか、背後だけでなく、周囲をよく見まわしてください。
自宅マンションなどの特に人目につきにくいエレベーターでは、なるべく乗り合わせないよう、ひとりで利用しましょう。同乗する人がいたら、自分は乗るのを見送るくらいの警戒心が必要です。

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【エレベーターに乗ってからの注意ポイント】
エレベーターのような狭い空間で背後から襲われたら、逃げ場がありません。
ボタンの近くに立ち、壁を背にして立つ習慣を持ちましょう。
行き先階のボタンは、扉が完全に閉まってから押すようにしてください。
エレベーターが閉まる直前に人が乗ってきた場合、自分が降りる階を知られないためです。
見知らぬ人や不審な気配を感じる人が乗り合わせていることに気が付いたら、最寄り階のボタンを押して、すぐに降りるようにしてください。
たとえ悪意がない人だったとしても、女性が身を守るためには警戒心を持つに越したことはありません。スマートフォンが鳴ったふりをして「もしもし...」と通話している演技をすれば、相手に不快感を与えずに済みます。
万が一のときは、迷わず非常用呼び出しボタンを押し、一刻も早く助けを呼ぶことが大事です。

【エレベーターを降りてからの注意ポイント】
自宅マンションのエレベーターで同じ階で降りる人がいたら、すぐに自宅に入るのは控えてください。ドアを開けた瞬間に、後ろから押し入られる危険があります。
相手がいなくなったことを確認してから自宅の鍵を開けたほうがいいでしょう。
集合住宅の通路や階段などの共用部は死角が多いので、身を潜めている不審者がいる可能性も否定できません。
玄関の鍵やドアを開けるときは、必ず周囲をよく確認してからにしてください。

女性が安全にエレベーターを利用するためのNG行為

NG行為を避けることがエレベーター内での防犯につながります。

・「ながら」乗りをしない
エレベーター内では、スマートフォンの操作やイヤホンでの音楽視聴など「ながら」行動を控えましょう。周囲の異変に気が付きにくくなるだけではなく、狙うすきを与えてしまいます。

・貴重品の持ち方に注意
自宅マンションからちょっとコンビニへ...というときも、財布だけ手に持つことや、中身がよく見えるバッグなどで持ち運ぶのは避けましょう。
ひったくり被害なども発生していますので、ファスナーでしっかりと閉じられるショルダーバッグなどのほうが安心です。

・防犯性の高いバッグの持ち方を
エレベーター内でも、バッグは身体の前に来るように、しっかりと抱えて持ちましょう。
エレベーターでは、扉が閉まる瞬間など一瞬を狙われることがあるので、周囲への警戒を常に忘れないようにしてください。

・防犯ブザーを携帯する
防犯ブザーは、バッグの表側など見えるように携帯することで、防犯意識が高いことのアピールにもなります。被害を未然に防ぐ効果が期待できますので、エレベーター内に乗るときも携帯したほうが安心です。

・肌を露出した服装を控える
女性のあとをつけ、エレベーターに押し入って性犯罪におよぶ事件も過去に起きています。
自宅マンションから近所へちょっと買い物に行くようなときも、ラフすぎる服装や肌を露出した服装は控え、一枚羽織るなど工夫を。余計な関心を引かないことも、身を守ることにつながります。

・オートロック付きのマンションでも油断しない
セキュリティがしっかりしたオートロック付きのマンションでも、女性のひとり暮らしは心配です。
住人について敷地内に侵入する「共連れ」という手口もあるので、エレベーターに乗り込むときも、決して油断しないこと。
自宅に入って玄関の鍵をしっかり閉めるまでは、常に周囲への警戒を忘れないようにしましょう。

【あわせて読みたい関連コラム】
オートロック付きの物件でも油断大敵!一人暮らしのマンションやアパートの防犯対策

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乗降中のエレベーターは、動く密室です。
痴漢や盗撮などのわいせつ犯罪、ひったくりなどの窃盗犯罪、さまざまな犯罪が起こりうる空間だということを、しっかりと認識してください。
また、普段よく使うエレベーターでは、非常用呼び出しボタンの位置や、呼び出し先などを確認しておきましょう。

防犯カメラが設置されているエレベーターにも、死角はあります。
防犯カメラの死角まで考えて犯行におよぶ不審者もいるので、油断しないようにしてくださいね。
普段から「安全なエレベーターの乗り方」を実践すれば、防犯女子としてレベルアップ間違いなしです!

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