防犯 2021年03月17日

第327回 自転車女子のための、自転車盗難・交通安全対策

新型コロナウイルス感染拡大の対策から公共交通機関の利用を控える人が増えている一方で、自転車需要が高まっているそうです。
通勤や通学、日常のお買い物などで、毎日のように自転車を利用している女性も多いのではないでしょうか。
自転車はちょっとしたお出かけに便利な乗り物ですが、盗難や事故など、自転車特有のリスクも存在します。
今回は、自転車に乗る女性が知っておきたい安全・防犯対策をご紹介します。

2021.3.17更新

新型コロナウイルス感染拡大の対策から公共交通機関の利用を控える人が増えている一方で、自転車需要が高まっているそうです。
通勤や通学、日常のお買い物などで、毎日のように自転車を利用している女性も多いのではないでしょうか。
自転車はちょっとしたお出かけに便利な乗り物ですが、盗難や事故など、自転車特有のリスクも存在します。
今回は、自転車に乗る女性が知っておきたい安全・防犯対策をご紹介します。

わずかな時間も油断禁物!自転車盗難の実態

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2020年8月に警察庁から発表された統計によると、2019年の自転車盗難の認知件数は、168,703件。そのうち、無施錠の状態で盗まれた自転車は103,904件で、自転車盗難の6割以上を占めています。

自転車盗難が最も多かった場所は、「駐車場・駐輪場」(43.3%)。
次いで「住宅(マンションなど敷地内の駐輪場も含む)」(31.3%)、「道路上」(14.5%)が多くなっています。

駐輪場や自宅の敷地内なら安全だと思ってしまいがちですが、その油断がすきを生み、「狙いやすい場所」ととらえられているのかもしれません。

自転車女子必見!自転車を盗まれないための6つのポイント

大切な自転車を盗難から守るために心がけたいポイントをまとめました。

【自転車女子のための防犯ポイント】
(1)自転車から離れるときは、短時間でも必ず施錠!
(2)自宅の敷地内でも必ず施錠する
(3)防犯性の高い鍵を使用する
(4)補助鍵(U字ロックやチェーンロックなど防犯性の高いもの)でダブルロック
(5)防犯性が高い駐輪場を利用する(照明・防犯カメラが設置されている・管理人がいるなど)
(6)自転車防犯登録をする

自転車防犯登録は、警察などが自転車の所有者を把握するためのもので、法律で義務化されています。自転車購入時に登録手続きしている方が多いと思いますが、オンラインショップなど、自転車店やホームセンター以外で購入した自転車は、個別に登録手続きが必要です。
未登録の場合は、ご近所の自転車店に相談してみてくださいね。

万が一、自転車が盗まれてしまったときは、近くの警察署か交番に、できるだけ早く「盗難届」を出すことが肝心。事前に以下のものを準備していくと、手続きがスムーズです。

<「自転車盗難届」の手続きに必要なもの>
・防犯登録の「登録カードお客様控え」もしくは「登録番号」
・車体番号
・身分証明書

盗難届を出したあとに自転車が見つかった場合も、すぐに警察に連絡を。
届け出を取り下げずに乗っていると、盗難車として扱われてしまうので、気をつけてくださいね。

安全対策を徹底してトラブル防止

自転車に乗る人が増えている今、これまで以上に走行マナーや安全対策の徹底が求められています。
女性が安全に安心して自転車に乗るためのポイントをまとめました。

[安全・安心ポイント1]日々の安全チェックと定期点検
自転車に乗る前には必ず、ブレーキの利きやタイヤの空気圧などのセルフチェックを実施しましょう。
また、安全のためにはメンテナンスも大切です。
1年に1回以上は自転車店などで定期点検を受けるようにしてください。

[安全・安心ポイント2]交通ルールを守る
道路交通法上、自転車は「軽車両」に分類されます。
人の命を奪うこともある乗り物に乗っている自覚を持ち、交通ルールを守ることはもちろん、歩行者への配慮などマナーも忘れないようにしましょう。
スマートフォンの操作やイヤホンでの音楽視聴など「ながら運転」、「傘さし運転」など、走行中の危険行為は、罰則が科せられる場合もあります。

[安全・安心ポイント3]走行中のスリやひったくりに注意!
自転車の前かごに入れた荷物を盗まれるケースも発生しています。
貴重品を入れたバッグを入れる場合は、ひったくり防止ネットやかごカバーをつけて、未然に盗難を防ぎましょう。

[安全・安心ポイント4]万が一に備えて保険に加入する
全国の自治体で、自転車に乗る人の保険加入義務化の動きが広がっています。
自転車事故で他者を死傷させるなどした場合の損害賠償責任は、「個人賠償責任保険」。
自分自身のケガは「傷害保険」で補償されます。これらをセットにしたものが、「自転車保険」という名称で商品化されています。
ご自身の入っている保険の補償範囲を確認しておきましょう。
車に乗る人は、加入している自動車保険でカバーできる場合もあります。

* * * * * * * * *

自転車は気軽な乗り物ですが、事故になれば大惨事になりかねません。 命を預ける乗り物なので、安全に乗り、大切に扱うことが、ご自身を守ることにつながります。
盗難などの防犯対策も徹底して、快適で楽しい自転車ライフを送ってくださいね!

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