防犯 2019年12月18日

第297回 スリ被害、空き巣被害にご用心!年末年始の防犯対策

年末年始は、スリなどの窃盗被害や、留守を狙った空き巣被害が多く発生しており、すきがあれば犯罪のターゲットになっても不思議ではありません。

初詣や帰省など、人混みに出かけたり、長期で留守にしたりする方は、防犯対策が必須です。
防犯女子として知っておきたい、年末年始のスリや空き巣対策のポイントをまとめます。

2019.12.18更新

年末年始は、スリなどの窃盗被害や、留守を狙った空き巣被害が多く発生しており、すきがあれば犯罪のターゲットになっても不思議ではありません。

初詣や帰省など、人混みに出かけたり、長期で留守にしたりする方は、防犯対策が必須です。
防犯女子として知っておきたい、年末年始のスリや空き巣対策のポイントをまとめます。

混雑する場所ではスリが多発!女性が被害にあわないための対策

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年末の買い出しや新春セールでにぎわう商業施設、帰省する人や旅行者があふれる駅や空港、カウントダウンイベントなど、年末年始は人がたくさん集まる場所に出かける方も多いと思います。
年末年始、混雑する場所では、スリをはじめとする窃盗被害が多数発生しているのをご存じでしょうか。

スリは女性が特に注意したい犯罪のひとつ。

初詣中にスリにあう被害が毎年後を絶ちません。
「初詣のときに悪いことをする人がいるはずない」という思い込みは捨てましょう。
また、スリなどの窃盗被害のほかにも、女性は盗撮などに対する警戒も必要です。

【女性が初詣で被害あわないための対策】

(1)持ち物は少なく、分散して

女性の多くはバックに貴重品をしまうので、女性が狙われています。
必要以上の金銭や貴重品は持たないほうが安心です。
鍵と運転免許証などを一緒に盗まれてしまうと自宅を特定され、空き巣被害にあう危険性も。
万が一、スリにあったときの被害を最小限にするためにも、持ち物はひとまとめにするのではなく、分散して持つよう工夫してください。

(2)バッグは中身が見えないものを

口の閉じないバッグより、ファスナーつきで中身が見えないバッグを選びましょう。
人混みでは貴重品を手元で管理できるよう、斜め掛けできるコンパクトなサイズのショルダーバッグなどがおすすめです。バッグインバッグを活用するのもスリ対策になります。
あわせてバックの外側の見えるところに、防犯ブザーをつけましょう。

(3)参拝中もすきをつくらない

神前で手をあわせているときは誰もが無防備になりやすく、スリの被害にあいやすいタイミング。
ショルダーバッグは背中側ではなく、視界に入る前側に来るように持ち、ファスナーがしっかり閉まっているか、まめに確認してください。

(4)「ながら歩き」をしない

混雑した参道でスマートフォンを操作しながら歩くのはやめましょう。
無防備な行動がスリに狙われるすきをつくるだけでなく、盗撮など女性が被害にあいやすい犯罪に狙われやすくなります。また周囲の人にぶつかる可能性が高くなり危険です。
スマホ操作や写真撮影は、雑踏から離れた安全な場所で立ち止まっておこないましょう。

(5)トイレは女性専用のところを使う

不特定多数の人が出入りする屋外のトイレでは、盗撮被害も起きています。 男女共用のトイレはできるだけ避け、女性専用のところを利用するようにしてください。 個室内に不審物が設置されていないか確認する用心深さも大切です。

帰省や旅行中は空き巣対策を万全に!

年末年始の休暇を利用して、帰省や海外旅行などで長く家を空ける方が増えます。
年末年始の留守中に注意したいのが、空き巣被害です。
警視庁が発表した統計によると、住宅侵入窃盗被害の手口の約7割は「空き巣」でした。

留守中に狙われないためには、「不在を悟られないための対策」と「侵入されにくくするための対策」の両方が必要です。
お出かけ前に家の防犯対策をもう一度チェックしてみてくださいね。

【不在を悟られないための防犯対策】

(1)新聞・郵便物の配達を一時停止する

郵便物や新聞がたまった郵便受けは、長期の不在を周囲に知らせるようなもの。
郵便物を見て、女性の一人暮らしだと知られるリスクもあります。
郵便局に「不在留置」の届け出をし、新聞を止める連絡も忘れないようにしましょう。

(2)タイマー式照明などで在宅を装う

タイマーでスイッチをオンオフできる照明器具をセットしておくと、在宅していることのアピールになります。豆電球などの小さな照明をつけておくのも良いでしょう。
ラジオや照明をつけていき、音や光で不在を悟らせない方法もあります。その場合は、近隣に迷惑をかけないよう音量を配慮しましょう。

(3)SNSで旅行中や帰省中の投稿をしない

リアルタイムでのSNS投稿は、家にいないことを知られてしまう可能性があります。
楽しい思い出を投稿するのは、帰宅後にとっておくようにしましょう。

【侵入されないための防犯対策】

(1)玄関や窓の施錠はしっかりと

玄関はもちろん、ベランダの窓やトイレの小窓などもしっかり施錠したことを確認してください。
2階以上の集合住宅でも、ベランダから侵入されるケースがあります。
クレセント錠だけではなく、補助鍵も設置すると、より防犯性が高まります。

(2)窓ガラスの防犯対策を強化

空き巣の侵入手口として、窓ガラスを割ってクレセント錠を外す方法があります。
ガラス破りの対策として防犯フィルムを貼ることがおすすめです。
ホームセンターなどで手軽に購入でき、強力に窓ガラスを保護してくれます。ガラスの飛散も防ぐので、窓ガラス全面に貼れば、災害対策にもなります。

(3)不要なものをベランダや屋外通路に置かない

家庭ごみなど不要なものを部屋の外に置いたまま外出するのはやめましょう。
犯行の目隠しや身を隠す死角になりますので、部屋が狙われる可能性があります。
家の周りやベランダは余計なものを置かず、見通しを良くすることが防犯対策になります。

空き巣対策に完璧はありません。家の防犯を万全にしても、万が一のこともあります。
現金や貴重品、個人情報を記載した書類などの保管方法にも注意してください。
例えば、銀行通帳と印鑑を同じ場所にしまわない、すぐ目につく場所に大事な書類を出しっぱなしにしないなど、空き巣被害の拡大を防ぎましょう。

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普段から「もしも」を考え、用心するのが防犯女子の心得。また、お正月に規制した際は、実家の防犯対策も確認してはどうでしょうか?
年末年始の防犯準備を整えて、安全安心な良いお年をお迎えください。

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