防災・防火 2015年01月21日

第173回 厚着の季節は特に注意!「着衣着火」を防ごう

こんにちは。昨日は、二十四節気のひとつ「大寒」でした。1年中で一番寒い時期です。少しでも暖かく過ごせるように、最近は、極薄なのに機能的で暖かいアンダーウエアも充実しているので、助かりますね。また、こんな寒い日は、体の中から温まれるように、夕食はお鍋にしようかと考え中です。皆さんも、温かく過ごせる工夫をして、風邪などひかないように気を付けてくださいね。

2015.1.21更新

「着衣着火」をご存知ですか?着衣着火とは、文字通り、着ている衣服に火が燃え移ってしまうことです。重度のやけどになる恐れもありますので「うっかりしていたら洋服に火が付いた!」ということがないよう気をつけてください。

お料理中は要注意!

 消防庁によると、2013年の火災による死者数は1625人におよび、なかでも着衣着火による死者は121に上りました。衣服に火が燃え移ると、重度のやけどや死亡事故につながる可能性もあります。特に、寒い冬場は厚着することも多く、袖口のデザインによっては、火が燃え移りやすい場合もあります。女性が特に気を付けたい事例を確認などして、自分自身のことを振り返ってみましょう。

 着衣着火の例
  • 袖の広がった服にガスコンロの火が燃え移った
  • ストールを肩にかけたままお料理をし、ガスコンロの火が燃え移った
  • ガスコンロの奥のものを取ろうとしたら胸元のフリルに火が燃え移った
  • キッチンのガスコンロから卓上コンロへ鍋を移動させるとき長めの袖に火が燃え移った

着衣着火を防ぐ対策5カ条

 大きな火災、ケガにつながる可能性もある着衣着火。"これくらい大丈夫"と思わずに、しっかり対策を行いましょう。

  • 1.お料理中は袖の広がっている服、フリルのついた服はなるべく避ける
    ストール、マフラーなどをしている場合も、はずすようにしましょう。
    お料理中は普段の服装でも燃え移る危険性がないか、意識して気をつけましょう。
  • 2.防炎素材のエプロンやアームカバーを利用する
    防炎素材のアームカバーをすることで長い袖口などをまとめてくれるので、活用しましょう。
  • 3.ガスコンロの周りには物を置かない
    お料理中になにかと便利なタオル、キッチンペーパーなどをコンロ近くに設置していませんか?これらに火が燃え移る可能性もあるので、コンロから離れたところに設置しましょう。
  • 4.コンロの火はなべ底からはみ出さないようにする
    強火の時は特に注意し、周りに燃えやすいものがないか確認してください。
  • 5.お鍋を移動させるときは、火を消す
    キッチンのガスコンロから卓上コンロへ鍋を移動するとき、つい火をつけたまま移動しがちですが、きちんと火を消してから移動させるように習慣をつけましょう。

 お料理中は、ロングヘアーの人はまとめ髪にするなど、髪の毛に燃え移らないようにすることも大切です。こうしたひと手間を行えることが「防災女子」の真骨頂です。安全な状態にしてお料理も楽しんでください。

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