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第24回
2016/09/20

海外に誇れる日本の街

長崎 数々の歴史的事件の舞台(前編)

1978年の夏、『青葉城恋歌』という曲が大ヒットした。歌っていたのは仙台出身のさとう宗幸。失恋を歌ったフォークソングだったが、どこかシャンソンのような響きがあった。それは、歌の中に織り込まれた青葉城(仙台城)趾や広瀬川から浮かぶイメージがパリのセーヌ河畔を連想させたからかもしれない。
美しい杜の街に伊達藩の歴史を探訪した。

北山五山を歩く

仙台朝市
仙台朝市
 2日目は仙台駅前の「仙台朝市」からスタートすることにした。「朝市」と言っても常設の市場で夕方6時くらいまで営業しているお店がほとんど。戦後、当時の国鉄仙台駅前にできた青空市場から発展したもので、生鮮野菜や鮮魚、海産物、精肉、花卉などの店が70から80軒以上並んで、歩くと威勢の良いかけ声がかかってくる。ちょうど、東京・上野のアメ横のような雰囲気だな、と思っていたら市場の入っているビルの名前が「アメ横ビル」だった。
 市場をひやかした後は、JR仙山線に乗る。仙台市と山形市を結ぶ幹線鉄道である。
 愛子行き列車に乗車。意外に若い乗客が多いのは、沿線に大学があるからだ。ビジネスマンや買い物客も多い。東京近郊の列車とそんなに違っているわけではないのだ。
仙台東照宮
仙台東照宮
 まず、隣の東照宮駅で下車。駅北側の仙台東照宮まで歩く。二代藩主・宗忠が東照神君=徳川家康を祀るために創建したもので、昨日見学した大崎八幡宮と比べても遜色のない見事な建築である。本殿などが国の重要文化財に指定されている。
 周辺には、東照宮の別当だった仙岳院、延命地蔵で知られる延壽院など古いお寺もあって、落ち着いた雰囲気がある。
 駅に戻って電車に乗り、2つ先の北山駅で下車。ここから手前の北仙台まで歩く。北山は伊達政宗が城下の守護・安全のために京都の五山に倣って5つの寺を置いたことから「仙台北山五山」と呼ばれる土地である。明治時代に山火事の被害に遭っているが、のちに再建され、大西洋戦争末期の仙台大空襲の被害を免れたために、古の仙台の面影を伝える貴重な場所になっている。
輪王寺の「禅庭園」
輪王寺の「禅庭園」
 15分ばかり歩いて、まず輪王寺に参る。伽藍は明治から大正にかけて再建されたもので、その折に造営された庭園が見事だ。秋には紅葉、冬には雪景色、春にはしだれ桜が美しいという。
 東隣は本堂前に立派な竹林がある資福寺。地元の人はあじさいの寺と呼ぶそうだ。その隣が覚範寺。伊達家の菩提寺で、政宗の母・義姫の墓などがある。
 お隣の青葉神社は明治になってからの創建。伊達政宗を祀った神社で、境内には家臣たちを祀る「祖霊社」もある。毎年「仙台・青葉祭り」で賑わう。
 お隣の東昌寺では緑の多さに驚かされた。墓所にはしだれ桜が植えられ、境内には推定樹齢500年というマルミガヤの古木がある。政宗が鬼門よけに定めたとされ、国の天然記念物に指定されている。
 お隣が光明寺。伊達政宗の遣欧大使として海を渡った支倉常長の墓と宣教師ソテロの碑とされるものがあるが、異説もある。真贋はともかく、はるかな海を越えた人々のロマンが伝わってくるようだ。

伝統の技に触れる

 北仙台駅は、JRと地下鉄の乗換駅で、周辺には住宅やマンションが多い。駅の北側の堤町一帯はかつては焼き物の町で、登り窯の煙突からもくもくと煙が上がっていた、というが面影はない。都市化の中で煙公害が問題になり、昭和40年代にはほとんどの窯元が移転したり廃業したのだ。
 当時の窯元は、壺、皿などの生活雑器や堤人形と呼ばれる土人形などを主に作っていたが、今も堤人形を作り続けている窯元がある、と聞いて、今回初めて足を運んでみた。
「つつみのおひなっこや」の店内の様子
「つつみのおひなっこや」の店内の様子
「つつみのおひなっこや」の佐藤明彦さんである。佐藤さんは、先人から受け継いだ人形の型で、土人形や張り子のだるまなどをつくり続けているのだ。
 窯はガス窯に変わっているが、人形の素朴な味わいは昔のまま。お土産に招き猫をひとつ買った。
 北仙台からは地下鉄で、さらなる仙台名物を訪ねることにした。まずは五橋駅で降りて、古い町割りの残る荒町通りを東へ。門間箪笥店が運営する「仙台箪笥伝承館」へ向った。
 武家の押し入れに入れる豪華で頑丈な箪笥が仙台箪笥。欅を使って塗りは10回以上、さらに鉄を手打ちした金具で飾る。耐用年数は100年以上だそうだ。
 伝承館は国の登録文化財に指定されている門間家の旧店舗を開放したもので、12畳の間には、マッカーサー元帥の夫人が惚れ込んで、ぜひ譲って欲しいと頼み込んだ仕込み箪笥などがある。庭の奥の工房では今も職人たちが仙台箪笥の伝統を守っている、と案内の方が教えてくれた。
 ここから、地下鉄河原駅方向に歩く。昭和の香りが残る街並みを抜けると、小さな川の横に落ち着いた日本建築。仙台駄菓子の老舗「石橋屋」だ。創業は1885年。店舗は明治時代の建物だ。
 仙台駄菓子は、甘いものが少なかった江戸時代に作られはじめた子ども向けの和菓子。かるめら焼きなど種類が豊富なのが特徴で、食べると今のお菓子にはない懐かしい味がする。
 併設された資料室を見せていただいてから、駄菓子をいくつか買い求めた。これもお土産にちょうど良い。
 2日がかりで街を巡って思った。伊達の歴史はダテじゃない。


取材先
  • 【仙台朝市】仙台市青葉区中央4-3-28仙台朝市ビル内・仙台朝市商店街振興組合 TEL: 022-262-7173
  • 【仙台東照宮】仙台市青葉区東照宮1-6-1 TEL: 022-234-3247
  • 【輪王寺】仙台市青葉区北山1-14-1 TEL: 022-234-5327
  • 【東昌寺】仙台市青葉区青葉町8-1 TEL: 022-234-9066
  • 【つつみのおひなっこや】仙台市青葉区堤町2-10-10 TEL: 022-233-6409
  • 【仙台箪笥伝承館】仙台市若林区南鍛冶町143 TEL: 022-222-7083
  • 【石橋屋】仙台市若林区舟丁63 TEL: 022-222-5415
※このコラムは『セコムライフ』2010年新春号に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです。

2011年3月11日に起きた東日本大震災では仙台市も大きな被害を受けました。改めてお亡くなりになった方たちのご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興を祈願いたします。

第24回 仙台 仙台は杜の街である(後編)

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