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第23回
2016/09/06

海外に誇れる日本の街

仙台 仙台は杜の街である(前編)

1978年の夏、『青葉城恋歌』という曲が大ヒットした。歌っていたのは仙台出身のさとう宗幸。失恋を歌ったフォークソングだったが、どこかシャンソンのような響きがあった。それは、歌の中に織り込まれた青葉城(仙台城)趾や広瀬川から浮かぶイメージがパリのセーヌ河畔を連想させたからかもしれない。 美しい杜の街に伊達藩の歴史を探訪した。

青葉城恋歌を
思い出しながら

『青葉城恋歌』に歌われた美しい杜と清流の仙台を味わうには、駅前から出ている観光ループバス「るーぷる仙台」を利用するのが便利だ。市内の観光スポットをおよそ1時間10分で一周するもので、平日は20分に1本、土日祝日は15分に1本の割合で走っている。 一日乗車券は620円。一日乗車券にはバス停ごとの観光スポットを紹介するパンフレットがつき、
青葉城址
青葉城址
入場割引などの特典もある。
 仙台駅前を出発したバスは青葉通を走行して、青葉城趾へと向かう。途中、「荒城の月」の作詞者で英文学者でもあった土井晩翠の旧宅「晩翠堂」のある晩翠堂前、伊達政宗の霊屋「瑞鳳殿」のある瑞鳳殿前、博物館・国際センター前というバス停があり、バスは3度広瀬川を渡る。
 広瀬川は蛇行するように仙台市中心部を流れていくので、どこに行くにも川を渡ることになるのだ。
 博物館を過ぎたあたりから樹木が多くなり、「青葉城」の名前にふさわしい景色が車窓に広がるようになる。青葉山のもみの木は、かつてこの土地を覆っていた原生林の名残だそうだ。街中に原生林が残っているとは驚いた。
 大手門跡で左に折れたバスは、坂道を上り仙台城跡のバス停に着く。
 仙台城は、天下を統一した徳川家康が最もおそれた武将、伊達政宗が400年以上前に築城した山城である。青葉山の上に築かれたことから「青葉城」。仙台市民にとっては、仙台城と呼ぶよりも、青葉城の呼び名が親しまれている。江戸時代の仙台は、仙台藩62万石の城下町として、江戸と東北地方を結ぶ物流の拠点として栄え、青葉城はその繁栄のシンボルでもあった。
 かつて天守閣があった天守台に上がってみた。澄んだ空気のおかげか、仙台市街だけでなく、太平洋の海まで見晴らすことができた。
 再び「るーぷるバス」に乗り、東北大学植物園がある青葉山植物園西、東北大学自然史標本館がある理学部自然指標本館前のバス停などを通過する。現在、青葉山一帯には東北大学の広大なキャンパスが広がっている。大都市の真ん中にある青葉山が開発を免れ、緑が保存されているのは、ここが大学の敷地だったことも理由のひとつだろう。

発電所と国宝と

 二高・宮城県美術館前はあとで降りることにして、交通公園・三居沢水力発電所前まで。日本最古の水力発電設備を見学することにした。
三居沢電気百年館
 三居沢電気百年館
三居沢水力発電所は、1888(明治21)年に地元の宮城紡績所が工場内の水力を利用して、工場内と鳥崎山にアーク灯の灯をともしたのがはじまり。1910(明治43)年、現在の三居沢発電所の運転が開始され、2010年年には100年を迎えた。大都市に水力発電所があるのは珍しく、発電所の建物は国の有形文化遺産。発電機は産業技術遺産に登録。隣接する「三居沢電気百年間」のテラスからは、明治時代の隧道出口などを見ることもできる。
 ここからは広瀬川に架かる橋を歩いて渡った。川の水は澄んでいて、夏には水遊びもできるそうだ。
大崎八幡宮
大崎八幡宮
 川を渡り、坂道を上がって少し行くと大崎八幡宮の参道がある。杉林に囲まれた石段をあがり、朱色の大鳥居を抜けると、やがて美しい社殿が目に入る。伊達政宗が1604(慶長9)年から足かけ4年がかりで、左甚五郎ら当代随一の匠を集めて造営させたもので、安土桃山時代の遺構を残す権現造の典型として国宝指定を受けている。本殿前の長床も国の重要文化財。その姿に見とれてしまった。
 大崎八幡宮前から「るーぷるバス」に乗る。バスが走る作並街道は八幡宮の門前町として、かつては仙台随一の繁華街であったという。車窓には味噌を売る木造の商店なども見えて、往時の様子を偲ばせてくれる。
 バスは先ほど通過した二高・宮城県美術館前に戻って来た。時間もあるのでゆっくり美術館を見学することにした。宮城県美術館は、小説家で画廊経営者の洲之内徹が生前に集めた洲之内コレクションを中心に内外の作品4200点を収蔵する美術館。小林は『芸術新潮』に連載したエッセイ「気まぐれ美術館」で知られている。また、宮城が生んだ世界的な彫刻家・佐藤忠良の作品を集めた佐藤忠良記念館も併設されている。
 のんびり美術館を見学していたら、とっくに16時半を回っている。「るーぷるバス」は16時50分美術館前発が終バス。あわててバス停に走った。


取材先
  • 【三居沢電気百年館】仙台市青葉区荒巻三居沢16 TEL: 022-261-5935
  • 【大崎八幡宮】仙台市青葉区八幡4-6-1  TEL: 022-234-3606
  • 【宮城県美術館】仙台市青葉区川内元支倉34-1  TEL: 022-221-2111~4
※『セコムライフ』2010年新春号に掲載した記事をWEB用に再構成しています。

2011年3月11日に起きた東日本大震災では仙台市も大きな被害を受けました。改めてお亡くなりになった方たちのご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興を祈願いたします。

第23回 仙台 仙台は杜の街である(前編)

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