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第34回
症状の出ない人がいる一方、激しい痛みに襲われる人もいるという「胆石症」

 今回は「胆石症」です。症状の出ない人がいる一方、激しい痛みに襲われる人もいるというこの病気について、東京都千代田区の医療法人社団 あんしん会 四谷メディカルキューブ 外科部長の梅澤 昭子先生にお話を伺いました。

Q.胆石症とは、どのような病気ですか?

 胆石とは、肝臓や胆のう、胆管にできる結石のことです。胆石のうち最も多いのが「胆のう結石」で、一般に「胆石症」というと、この胆のう結石をさします。
 症状は、右の肋骨の下あたりの差し込むような痛み、みぞおちから背中に抜ける鋭い痛み、重苦しい鈍痛などさまざまです。痛みは、食後や夜中に多く出ます。また、胆のう内の胆汁が滞り、細菌感染を起こすことで発熱の症状が出ることもあります。
 超音波検査をすると、10人に3人くらいの割合で胆石が見つかりますが、胆石のある人すべてに症状が出るわけではなく、5年間、無症状ならそのまま出ないことも多いようです。
 以前は、肥満傾向の女性に多いといわれていましたが、最近ではほぼ男女差はありません。年齢的には40~50歳代に多くみられます。


Q.胆石ができる原因は?

 いくつかありますが、最も多いのが、コレステロール結石と呼ばれるものです。胆汁の中に溶け込んだコレステロールと胆汁酸のバランスが崩れて結晶化し、この結晶が胆のうの粘膜から分泌されるムチンというたんぱく質と結合してコレステロール結石になります。


Q.要再検査などの結果が出たときは?

 「要再検査」が即、病気につながるわけではありません。その後の生活習慣を改善することで数値が基準値に戻ることもあります。しかし、そのまま放置してしまうと、病気を招くリスクが高くなり、深刻な状態に陥りかねません。基準値を外れた項目があった場合は、ご自身で判断せず、速やかに指示に従いましょう。


Q.診断は?

 胆石症の診断には、超音波検査がたいへん有効です。腹部に脂肪が多くエコーが届かない方は、CTやMRIを併用します。胆石があって、おなかの痛みがある方は、胆のう炎を起こしている可能性もあるので、血液検査も必要になります。また、検査を進めるなかで、十二指腸潰瘍や尿路結石など、症状が胆石症に似た病気を排除していく必要もあります。


Q.治療法は?

 治療法は、内科的治療と外科的治療に大別されます。

内科的治療
◎ 胆石溶解療法
薬を服用して胆石を溶かす方法で、1~2年飲み続ける必要があります。カルシウムなど結石の成分によっては溶かすことができないため、効果が現れるのは約半数ほどです。
◎ 体外衝撃波
体外から衝撃波を当てることで結石を粉砕する方法。結石が落下する過程で、重篤な合併症を引き起こすこともあるため、現在はほとんど行われていません。

外科的治療
◎ 胆のう摘出術
 強い痛みや発熱など、顕著な症状のある胆石症の方には、胆のうを全摘する手術をおすすめします。「結石だけの除去ですまないのか?」そう考える方も多いと思いますが、一度、結石ができた胆のうは再発しやすいため、「胆石ができる場所」そのものをなくすのが、最も有効な治療法といえます。
 多くの胆石症は、傷の小さな「腹腔鏡下手術」で治療することができます。当院の場合は、直径2~3ミリと通常よりも細い器械を使い、患者さんの負担軽減に努めています。
 胆石症の腹腔鏡下手術は、60~80分ほどで終了します。傷が小さいため痛みも少なく、皮膚の縫合は埋没縫合といって表に出ない縫い方で行い、溶ける糸を使用しているので抜糸の必要もありません。傷が消えるのも早いので、精神的にも早期に病気から解放されます。退院までの目安は、手術当日を含め2泊3日。日常生活にもすぐに戻れ、社会復帰も容易に行えます。
◎ 単孔式内視鏡手術
 お臍を切開して、ここから数本の筒をおなかに差し込み手術を行います。傷がお臍の1ヵ所ですむため、手術終了後はお臍の傷だけに見えます。安全のため、筒を挿入する傷を追加することもありますが、従来の手術よりも傷の数が格段に減り、しかも、お臍の傷は引き込むように治っていくので、年月とともに目立たなくなり、あたか"傷痕がないように"治療できます。


Q.予防法は?

 これといった予防法があるわけではありませんが、次のような生活習慣がある方は、見直してみることをおすすめします。

□脂っこい食べ物が好き
□ドカ食いをしがちである
□食事と食事の間隔(時間)が開きがちである
□1日1食など、極端なダイエットをしてしまう
□ストレスが溜まりやすい


Q.最後に、アドバイスを

 現在、症状がなくても胆石がある方は、年に1回は超音波検査を受けて経過観察しておけば安心です。また、おなかの痛みや発熱の症状があったら、すぐに専門の医療機関を受診するよう心がけてください。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

梅澤 昭子(うめざわ あきこ)
医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ 外科部長
【略歴】
日本内視鏡外科学会技術認定医/日本外科学会専門医/日本消化器外科学会認定医/インフェクションコントロールドクター(ICD)/医学博士。
女性消化器外科医のキャリア継続や活躍の場を広げる「消化器外科女性医師の活躍を応援する会」役員、昭和大学横浜市北部病院兼任講師。年間約400件の腹腔鏡下手術を行い、これまで携わった手術は8,500例以上。

第34回 症状の出ない人がいる一方、激しい痛みに襲われる人もいるという「胆石症」

長嶋茂雄さん 看板豆知識・伝説・語録
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