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第28回
花粉症もそのひとつ「アレルギー性鼻炎」

今年も花粉症の方にはつらい季節となっています。そこで、今回のテーマは「アレルギー性鼻炎」。神奈川県横浜市にある西横浜国際総合病院、耳鼻咽喉科部長の河野敏朗先生にお話しを伺いました。

Q.アレルギー性鼻炎は、どのような病気ですか?

 体内に侵入してきた特定の物質(抗原)を体が異物と判断すると、それを無害にしようとする反応が起こります。これを抗原抗体反応と呼びますが、その結果、くしゃみ、鼻づまりなどの症状が出ます。これが、アレルギー性鼻炎です。

 アレルギー性鼻炎には、決まった季節だけに症状が出る「季節性アレルギー性鼻炎」と、1年を通じて症状が出る「通年性アレルギー性鼻炎」があります。季節性の代表的なものが、花粉症です。通年性では、ダニやハウスダストを抗原とするアレルギー性鼻炎です。


Q.どのような症状がありますか?

 3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。そのほかにも、目のかゆみ、のどの乾燥、耳や皮膚のかゆみなどがあります。

 ほかの病気の可能性や抗原を特定するためにも、早めに医師の診断を受けることが大切です。
 病院では、次のような検査を行います。
●問診
 アレルギー性鼻炎かほかの病気かを判断するため、症状の出る時期や程度、アレルギー歴などについて質問します。
●鼻鏡検査
 鼻鏡(びきょう)と呼ばれる器具で鼻の粘膜を確認します。アレルギー性鼻炎の場合は、水っぽい鼻水や浮腫状に腫(は)れた鼻粘膜が見えます。
●鼻汁検査
 アレルギー性鼻炎の場合は、鼻水のなかに好酸球という免疫を担う細胞が増えます。
●皮膚テスト
 皮膚に小さなキズをつけ、原因と考えられる抗原のエキスをたらし、腫れや赤くなる様子などから、抗原を判断します。
●血液検査
 血液を採取し、原因と考えられる抗原と反応させます。抗体の反応の強弱から抗原を判断します。

Q.性別や年齢別で傾向はありますか?

 2010年4月から4年にわたり、西横浜国際総合病院耳鼻咽喉科を受診した患者さん657症例(男性316症例/女性341症例)で統計をとりました。

 その結果、もっとも多かったのがスギ花粉、次いでダニ、ハウスダストの順です。

 性別では明確な傾向は見られませんでしたが、年齢別では0~9歳までの子どもの抗原として、ダニとハウスダストが顕著に見受けられました。これは、幼少期の子どもの身長が低く、床(カーペットなどの場合、ダニの温床になりやすい)に近い生活をおくりがちなことと関係があるかもしれません。

 もうひとつ顕著だったのは、スギ花粉、ダニ、ハウスダストの上位3抗原すべてに陽性反応がでた患者さんが、全症例の3割以上(219例)もいたということです。

Q.病院で行う治療は?

 病院では、次のような治療を行います。
●薬物療法
 症状を抑える「アレルギー治療薬」などを使用します。飲み薬から目薬、鼻に直接噴霧する点鼻薬など、さまざまなタイプがあります。患者さんの症状の種類や強さに合わせた薬が処方されます。
●アレルゲン免疫療法
 アレルギーの原因となる抗原を少量から投与することで、体を抗原に慣らし、症状を抑え、治す可能性のある治療法です。問診や検査による抗原の確定診断が重要になります。
 これまでは、注射による「皮下免疫療法」が主流でしたが、ショック症状など副作用のリスクがありました。そこで、近年、注目されているのが、舌の下に抗原を投与していく「舌下免疫療法」で、抗原が、スギ花粉またはダニと確定診断された患者さんが受けることができます。注射の痛みもなく、お子さん(12歳以上)も受けられ、重篤(じゅうとく)な副作用も少ないといわれています。

 ただし、アレルゲン免疫療法は長期間(3~5年)かかり、また、すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。


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1)初めての服用
治療薬の初めての服用は、医療機関で医師の指導のもとに行う
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2)2日目からの服用
2日目からの服用は1日1回、自分で行う。ひと月に1度の目安で受診する。
花粉症用メガネ花粉症用メガネ 花粉症用マスク花粉症用マスク
3)期待できる効果
・涙目、目のかゆみの改善
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
・アレルギー治療薬の減量


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●手術療法
 主に鼻づまりの症状が強い患者さんを対象にした治療法で、最近では機械の進歩によって、レーザーを用いた日帰り手術も可能になっています。この手術では、麻酔をした鼻の粘膜にレーザーを照射して焼くことで、アレルギー反応を起こしにくくします。

Q.最後にアドバイスをお願いします。

 アレルギー性鼻炎に対して、従来は、症状を軽減する対処療法がほとんどでした。しかし、近年では、病気そのものを治せるという兆しも見えてきました。つらい症状のある方は、ぜひ早めに医療機関を受診してください。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

河野 敏朗(かわの・としろう)
西横浜国際総合病院
耳鼻咽喉科部長
【略歴】
1992年 徳島大学卒業。専門は副鼻腔疾患、アレルギー。
2009年から西横浜国際総合病院に勤務。
医学博士、日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、補聴器相談医、音声言語機能判定医、日本東洋医学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本医師会認定産業医、横浜市立大学客員准教授。

第28回 花粉症もそのひとつ「アレルギー性鼻炎」

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