第4回
住まいの事故防止と対策・6つのポイント

安全・安心な日常生活を送るためにも、犯罪や火災の被害には気を付けたいもの。セコムがこれまで培ってきたノウハウをもとに、必要な防犯・防災対策を分かりやすくご紹介していきます。
第4回は「住まいの事故防止と対策」です。意外におもわれるかもしれませんが、年間1万2800人以上の方々が家庭内での不慮の事故で亡くなっています。今回は、住まいに関する溺死や転倒を防止するために必要な対策をご紹介します。
1. シニア層に多い事故による死傷者
家庭内での事故の犠牲者を年齢別に見ますと、65歳以上の方々が全体の8割近くを占めています。とくに、冬の浴室での溺死は夏の海水浴時期以上に多い結果となっています。

2.浴室での溺水・転倒を防ぐ
溺水・・・ | 浴室での溺死は幼児の場合もありますが、シニア層が圧倒的に多くなっています。 冬に多いのは、入浴際の急激な温度差によって、血圧や血流が急変するためと考えられています。 |
転倒・・・ | 浴室はすべりやすい上、立ったり、座ったりの動作や、浴そうへの出入が伴うため、転倒による事故が起こりがちです。また、転倒の際にドアのガラスを割ってケガをする可能性もあります。 |
■対策
- 【温度差を少なく】
- 浴室と脱衣所との温度を少なくするため、脱衣所にも暖房をするなど工夫が必要です。
- 【転倒を防ぐ】
- 脱衣所と洗い場の間に段差のない設計や、すべりにくい仕上げ材を選ぶのがポイントです。
- 【床のタイル】
- できるだけ、すべりにくい素材にかえましょう。
- 【手すり】
- 出入り口から浴そうへの動線に沿って3カ所ぐらいあるのが理想です。
- 【浴そう】
- またぐ高さが40cmぐらい埋め込み式、広すぎず、深すぎない浴そうが安全です。
フチは握りやすい幅にして、腰かけられるスペースがあるとより安心です。 - 【ドアのガラス】
- 割れににくい強化ガラスや防犯合わせガラスに変えれば安全です。

3. トイレでの転倒や急変への備え
トイレでの突然死も少なくありません。それは、浴室同様、寒暖の差や、力みによる血圧の急変などが原因と見られます。転倒や体の急変へ備えましょう。
■対策
体調に急変が起きた際、家族の介助が必要になりますので、介助しやすい構造にする必要があります。ドアは、外開きにし、立ち上がる際につかまれる手すりバーも取り付けましょう。
体調に急変が起きた際、家族の介助が必要になりますので、介助しやすい構造にする必要があります。ドアは、外開きにし、立ち上がる際につかまれる手すりバーも取り付けましょう。
第4回 住まいの事故防止と対策・6つのポイント 1 2

第30回
第29回
第28回
第27回
第22回
第20回
第17回
第16回
第15回
第14回
第13回
第12回
第11回
第10回
第1回
月水金フラッシュニュース | 子どもの安全ブログ |
おとなの安心倶楽部 | 女性のためのあんしんライフnavi |
暮らしのあんしん百科 | 美味食材 |