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子どもと見直そう!地震の備えと災害時の対策

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セコムの舟生です。

東日本大震災が起きた3月11日が、今年も間もなく巡ってきます。
あの日から7年。
失ったものの大きさは計り知れず、今も困難な生活を余儀なくされている方も大勢いらっしゃいます。

大震災の記憶を風化させず、教訓として活かしていくこと。
子どもたちに身を守るために必要な知識を伝え、家族と災害の備えについて話し合うこと。

「3.11」を忘れないためにも、お子さんの成長にあわせて防災対策を見直していきましょう


* * * * * * * * *


▼年に一度は「備蓄品」の確認を
東日本大震災が発生したときは、東北だけではなく、関東の一部でも電気が使用できなくなるなど、ライフラインの停止が大きな混乱をもたらしました。
物流も滞ったことからお店の商品もすぐになくなってしまい、食料や飲料水の確保が困難だった方も多いと思います。

災害に備えた備蓄品は、最低限で3日分必要だとされています。
大規模災害発生時には1週間分の備蓄が望ましいそうです。
皆さんは、ご自宅に「備蓄品」を準備していますか?
準備していない方は、この機会にぜひ備えてください。すでに準備している方も、必要量が足りているか、消費期限は大丈夫か、年に一度はチェックしましょう。

<備蓄品の例>
・飲料水 (1人1日3リットルが目安)
・非常食 (缶詰、レトルト食品、ビスケット、乾パンなど長期保存可能な食料)
・生活用品 (トイレットペーパー、ティッシュ、マッチ、ろうそく、カセットコンロ、ガスボンベ等)

備蓄しておいたほうが良いものは、ご家庭によって違います。
赤ちゃんがいるお宅ならおむつやミルクなども必要ですし、食べ盛りのお子さんのためには、お菓子類や食料品を多めに備蓄したり、栄養補助のサプリメントを用意したりしたほうが安心かもしれません。
家族構成やお子さんの成長にあわせて、定期的に備蓄品を見直していきましょう。

備蓄品としてわざわざ買うのも大変なので、日ごろから少し多めに購入してストックしておくのもおすすめ。
古いものから消費して補充しておけば、いざというとき困りません。

また、避難時に自宅から持っていく「非常用持ち出し袋」の準備も、大切な防災対策のひとつです。まだご自宅にない方は、ぜひ準備してください。。
すでに準備している方は、ラジオや懐中電灯などが壊れていないかチェックするとともに、お子さんを含めたご家族と話し合いながら、必要だと思われるものがあれば追加してください。
「地震が起きたら...」を想定して話をすることも、防災教育のひとつです。


▼いざというとき「どうやって会うか」を決めておく
多くの子どもの下校時間に重なった東日本大震災。
どこに避難したのかわからない、保護者が帰って来られないなど、さまざまな混乱が生じました。

家族の安否がわからない状況は、とても不安なものです。
震災が起きたとき、どうやって行動すれば良いのか、安全に落ち合うにはどうしたら良いのか、ご家族で話し合っておきましょう。

子どもだけで帰宅しようとしたり、親を探し回ったりするのは危険です。
その場にいる大人の指示にしたがって行動するよう、教えておきましょう。
「○○ちゃんがどこにいても、お父さんかお母さんが絶対に迎えに行くから待っていてね」と伝えておくと、お子さんも落ち着いて行動できます。

保護者の方は、子どもの行動範囲にある避難場所を確認しておいてください。
地域の小学校や中学校が避難所に指定されていると思いますが、地域の「避難所」と「広域避難場所」は違います。
ハザードマップを把握して被災した時間帯やお子さんの行動パターンなどから、避難先の見当をつけるのが良いでしょう。

また、震災時には、学校からの一斉メールや電話連絡網は機能しないことも考えられます。
学校やお子さんとの連絡手段は、複数確保しておくことが必要です。

災害用伝言サービス「171番」や、インターネットの災害用伝言掲示板「web171」のほか、各キャリアも災害時の安否確認手段を用意しています。
東日本大震災では、SNSも大きな助けになりました。
携帯電話を使っているお子さんには、いつも使っている通話やメール以外の連絡方法を教えて、使い方を練習しておくと安心です。

「家から離れるときは玄関にメモを貼る」「○○さんに伝言を頼む」など電話やインターネットに頼らない連絡手段も、家族で決めておきましょう


▼ 地震が起きたときの「身の守り方」を教える
地震が発生したときは、まず自分の命を守らなくてはいけません。
大きな揺れは発生から数分で収まりますので、その間は身の安全を最優先するよう、お子さんに教えましょう。

<室内にいるときの行動>
・背の高い家具やロッカー、窓ガラスやガラス扉から離れる
・防災頭巾、クッションや雑誌などで頭を守る
・机やテーブルの下などに入り、動かないよう脚をつかむ

<屋外にいるときの行動>
・建物や塀、電柱や電信柱など、倒れてくる恐れがあるものから離れる
・揺れている間はしゃがんで体を低くし、かばんや両手で頭を守る

室内では、上からものが落ちてきたり、家具が倒れてきたりすることが考えられます。
屋外だと、建物や塀、電柱などが倒れたり、看板や割れた窓ガラスが落ちてきたりする危険もあります。

落下物や倒れてきたものがぶつからない安全な場所で、揺れが収まるまで頭を守りながらじっとしておくよう伝えてください。
地震のときは、とっさに壁に身を寄せたり、その場にあるものにつかまったりしがちですが、それが倒れたり壊れたりする可能性があることを考えなくてはなりません。

避難行動は揺れが収まってからです。
学校なら先生の指示にしたがい、ご家庭ではテレビやラジオで防災情報や避難情報などで地域の状況を確認し、その後どうすれば良いかを見極めましょう。


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家の中の災害対策は大丈夫ですか。
家具の転倒を防ぐ突っ張り棒や壁面固定金具は、ゆるみや劣化がないか、この機会に見ておきましょう。
また、子ども部屋や家族の寝室に置いている家具があれば、万が一倒れたときに頭にぶつからない向きや位置になっているか、再確認してみてください。

見落としている場所があれば、「いつか」ではなく「すぐに」対策をすることをおすすめします。
大地震は、いつ起きるか誰にもわかりませんので、先送りは禁物です。

災害対策を話し合うと、家族の大切さやいざというときに備える重要性に気づきます。
家族の絆も深まりますので、ぜひ「3.11」のときのことを思い出して語り合ってみてください。

2018.03.08

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