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入学準備特集2019 持ち物に名前を書くときの注意点

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セコムの舟生です。

そろそろ卒園式の準備がはじまるころではないでしょうか。
何かと忙しい時期ではありますが、入学準備も気になるところ。
入学準備特集2019]をぜひお役立ていただきたいと思います。

第5回となる今回のテーマは「持ち物に名前を書くときのポイント」。
2月は入学説明会が実施される小学校が多いと思いますが、持ち物への記名についても細かく説明があったと思います。
記名は、誰のものかを判別することが目的ですが、一方で、「他人に名前を知られる」リスクもあることを理解しておく必要があります。

お子さんの防犯の観点から、「記名」の際に注意したいことや、書き方の工夫についてまとめます。


入学準備特集2019 記事一覧
第1回 新1年生が知っておきたい防犯の知識
第2回 防犯の基本「ひとりにならない」を実践する方法
第3回 通学路を歩くための「交通ルール」の教え方
第4回 防犯ブザーや子ども向け携帯電話の選び方


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▼ 名前は「大きく」「わかりやすく」書くべき?
子どもの学用品は、学校指定のものや、学校側で準備したものを購入するケースも多いですね。
個別に用意する学用品も、サイズや種類が細かく決められていて、みんなが同じもの、似たようなものを使っている場合が多いです。
子どもが自分のものだとすぐにわかるように記名することは大切です。

しかし、学校を一歩出たら、見知らぬ第三者に無防備に名前を知られるのは、できるだけ避けたいことです。

登下校中の小学生を狙った声かけ事案は、毎日のように全国で発生しています。
声かけの内容は非常に巧妙で、高学年のお子さんでもだまされてしまうこともあるのです。
記名された持ち物によって名前を知った第三者から、さも知り合いのように「○○ちゃん」と呼びかけられることがあります。
どんなにしっかりしたお子さんでも、名前を呼ばれれば「知ってる人かな?」と不審者への警戒心がゆるむ可能性があるのです。

ノートや筆箱など、ランドセルにしまうものに関しては、目立つ場所にわかりやすく記名して問題ありません。
しかし、外から見える持ち物に関しては、名前が判別できないように、記入場所を工夫する必要があります。

「そんなに神経質にならなくても...」と思う方もいるかも知れませんが、子どもを狙う者の手口は周到で悪質です。
犯行の成功率を高めるためならどんな手段もいとわないですし、声をかけるきっかけとなるものがあれば見落とさないでしょう。
子どもを守るためには、記名に細心の注意が必要です。


▼ 記名に工夫が必要な持ち物は?
このような場所への記名はできるだけ避けましょう。
□ ランドセルの側面や表カバー(見える場所)
□ 上履き袋や体操着袋、道具バッグの表面
□ 通学帽や紅白帽のつばの部分
□ 靴の外側


通学時に身につけるものは、できるだけ内側の見えない部分に記名するようにしてください。
ランドセルやバッグなどの底面も、動きや角度によって見えるので、記名には不向きです。
また、防犯ブザーのようにつり下げて利用するものは、ひっくり返ると見えてしまうので大きく記名することは避けましょう。
ハンカチは、お子さんが落としやすいもののひとつです。
目立つ場所に大きく名前を書くのではなく、なるべく目立たない場所に記名したほうが安心。
お子さんが判別しやすい場所に、名前の代わりに何かマークを書いておくのもおすすめです。
「☆」や「◎」などの記号でもいいですし、簡単なキャラクターでもいいと思います。


▼ 学校のルールが防犯にかなっていなければ相談を
学校側でも名前を知られるリスクについては理解しており、昨今は名前の取り扱いが非常にデリケートになってきています。
名札は校内でしかつけない、体操着に名前のゼッケンはつけない...といった学校も増えてきているようです。

一方で、学校によっては、名前の書き方が細かくルール化されている場合があります。
万が一、学校のルールに防犯上の配慮にかける点があると思えば、そのことについて学校側がどう考えているのか、きちんと聞いておくといいでしょう。

子どもの安全が第一なのは、保護者も学校も同じ思いであるはずです。
記名方法に限らず、気になること、心配なことがあれば、積極的に確認することをおすすめします。
学校側も保護者からの意見や提案を重視しているものです。何かしらの反応が得られるのではないでしょうか。


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記名に注意が必要なのは、お子さんの学用品だけではありません。
家の外にある、自転車や傘、おもちゃなどに大きく名前を書いていませんか。
防犯の観点で言えば、表札に家族全員の名前を入れるのも避けたほうが安心です。

過去に実際に起きた連れ去り事件では、家の外に置いてあった持ち物から名前を知り、「○○ちゃん」と呼びかけて車に誘い込みました。
名前は、他人に安易に知られて利用されてはならない大切なもの。
このような認識で、あらためてお子さんの持ち物や家の周辺を確認していただきたいと思います。


第1回 新1年生が知っておきたい防犯の知識
第2回 防犯の基本「ひとりにならない」を実践する方法
第3回 通学路を歩くための「交通ルール」の教え方
第4回 防犯ブザーや子ども向け携帯電話の選び方

2019.02.21

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