定量的な病院マネジメント手法の構築

医療の質と経済性の両立

病院において安全・安心な医療サービスを提供するためには、医療の質の高さのほかに病院の経済性の高さも重要です。

しかし、医療の質と経済性はトレードオフの関係にあります。つまり、医療の質を高めるとコストが高くなるので経済性は低下し、一方で経済性を高めるとコスト削減などにより医療の質が低下するという関係です。

IS研究所では、医療の質と経済性の両立という難しい課題を実現するために、治療実績を定量的に把握し、病院マネジメントに活かすための研究に取り組んでいます。


医療情報の活用と病院評価指標

医療の質と経済性を両立させるために着目したものの1つが、手術後の感染症でした。

侵襲的な手術では、患者の体力低下などにより感染症が発生してしまうことがあります。

この術後感染症は、患者にとって大きな負担です。しかし、実は病院にとっても他の患者の治療機会を損なうという、機会損失の影響を与えているのです。

このような見えない損失を見える化すると、術後感染症の発生というリスクに気付くことができ、その対策をとることで医療の質だけでなく経済性も向上させられると考えました。

そこで、病院に蓄積された医療情報を二次利用して得られる病院評価指標によって、医療の質と経済性を定量的に評価しています。

医療の質と経済性の定量評価
医療の質と経済性の定量評価

またフィールド試験も行っており、病院評価指標を定期的に病院にフィードバックするなど、実際に現場の改善につなげる活動も行っています。