疾患推移のサマライズ・予後予測

病気の経過を予測できるか

近年は、糖尿病や高血圧などの慢性疾患が増加しています。慢性疾患は徐々に発症して経過が長期に及ぶため「治療して治す」だけでなく、「長期に病気の推移を見守る」ことも重要です。

しかし、治療期間の長期化や症状推移の緩慢な変化によって、病気の経過の見通しを立てる「予後」が困難になっています。

そこでIS研究所の取り組んでいるのが、情報処理技術を活用して疾患推移の予後予測を行う研究です。


診療情報の統合がカギ

予後予測が可能になると、いつどのような症状が起きるのかがわかるので、いつどの診療科でどのような処置をとるかを知ることができます。

予後予測のためには診療情報を詳細に分析することが必要です。

しかし、糖尿病や腎障害などの全身疾患では、1人の患者が異なる複数の診療科を受診することがあります。すると診療情報が分散してしまい、医師が全体像を把握することは困難です。

そこで診療情報のサマライズという技術がカギになります。

これは1人の患者を軸に、複数の診療科の診療情報や自宅でのバイタルチェックなどの情報を統合することです。

これにより医師は患者に関する情報を俯瞰して見ることができるので、病態の把握や予後に役立ちます。

医療情報のサマライズと予後予測
医療情報のサマライズと予後予測