行動解析

追跡から認識まで

「どこで」「何をしている」を知る

アクション・レコグニショングループでは、画像中に存在する人物が「どこで」「何をしているか」を認識することを目的とし、大きく分けて3つの技術を研究しています。

1つめは人物の位置を特定して追跡する「人物追跡技術」、

2つめは人物の頭や手足等の姿勢を推定する「姿勢推定技術」、

姿勢推定技術

3つめは人物の行動を解析する「行動解析技術」です。

行動解析技術

特に行動解析技術は、犯罪の未然防止や事故への迅速な対応を目指すうえで、犯罪行為や不審行動などの検知のために重要な技術とされています。

近年では大規模イベントにおける広域監視の要求も高まっており、群衆全体の行動を解析する「群衆解析技術」の研究も進めています。この研究は、東京マラソン2017において実証実験を行い、観衆の混雑度推定や群衆の動きの解析によって監視員の負担軽減に貢献しました。

群衆解析技術


AIを導入したサービスをいち早く実現

セコムでは1990年代後半から、侵入検知センサ「セコムAX」、不審者検知センサ「セコムインテリジェント非常通報システム」、顔認証システム「ウォークスルー顔認証システム」といった商品を発売してきました。

これらは画像認識技術を搭載した世界初の商品であり、いずれもIS研究所の画像認識技術が活用されています。またそこには人工知能(AI)のコアであるパターン認識技術が、重要な要素技術として使われているのです。

このようにセコムではディープラーニングが登場する以前から、IS研究所のAI技術を導入したサービスの社会実装をいち早く行ってきました。

そうして培った技術と最先端のディープラーニングの技術を融合させ、世の中に未だないセコム独自のサービスを産み出せるように研究を進めています。


行動解析を実現するための数々の技術

行動解析を実現するには様々な技術の融合が必要です。屋外の監視をする場合、自動車などの人物以外も解析対象となります。また人物の性別や年齢などの属性を推定する技術も不可欠です。

そこで行動解析は、ビジョンインテリジェンスディビジョンの複数のグループの技術連携によって実現しようとしています。

ターゲット・ディテクショングループの対象物検出技術による人物や車両などの検出情報のほか、アトリビュート・アナリシスグループの顔認証/属性推定技術による個人特定、性別・年齢推定の情報が、行動解析の付加情報として活用されます。

また画像認識の基盤を支える技術であるカメラキャリブレーションや環境モデリングは、ビジョン・プロセッシンググループの研究成果です。

これらの研究成果を実用化する際には、高度な実装やシステムの安定性を考慮する必要があります。そのため実用化を見据えた実装技術によって、技術を融合するための研究をフュージョン・アーキテクチャグループが行っているのです。