3Dセキュリティープランニング

セキュリティーサービスを提供するために必要なこと

セコムをはじめとするセキュリティ企業がセキュリティーサービスを提供するには、適切なセキュリティープランを立案することが重要です。特に大規模なイベントのセキュリティを実施するには、入念な準備が必要とされます。

一般的に大規模イベントのセキュリティープランニングのプロセスは、「現場状況の理解」「リスクの特定・分析」「計画立案」の3つです。

これらのプロセスでは、実際に現地に赴き調査をする「オンサイト調査」と、調査で得られた情報をもとに分析を行う「オフサイト分析」という作業を繰り返すことになります。

このとき課題となるのが、イベントの規模や会場の立地によって、プランニングにかかる時間や労力が増加するということです。

IS研究所ではこの課題を解決するために「3Dセキュリティープランニングシステム」を開発しました。


仮想空間で効率的な調査と分析を

3Dセキュリティプランニングシステムは、3次元視覚化技術、GIS(地理情報システム)、BIM(建物情報モデリング)をシームレスに組み合わせて、大規模イベントの総合的な物理セキュリティ計画を可能にするソフトウェアソリューションです。

このシステムの主な機能に「オフサイトプリ調査」「シミュレーション」「セキュリティプランニング」の3つがあります。

オフサイトプリ調査は、仮想空間上で現場の環境を調査することのできる機能です。これは現場に関するGISデータやBIMデータから、仮想空間に現場の環境を緻密に再現したことにより実現できました。

3Dマップビュー
3Dマップビュー
2Dマップビュー&設定ツール
2Dマップビュー&設定ツール

これにより地形・建物・施設を確認したり、移動車両から撮影した全方向画像を確認できるなど、地理的環境の理解に役立ちます。またオンサイト調査のメモや写真などの記録を統合することも可能です。

オンサイト調査情報の共有
オンサイト調査情報の共有
移動車両からの全方位画像
移動車両からの全方位画像

シミュレーション機能は、設定を変えることでさまざまなシチュエーションを再現することができます。例えば、悪意のある航空機や船舶の経路上で、イベント会場がどのように見えるかを確認することも可能です。

飛行経路の設定
飛行経路の設定
航空機視点のシミュレーション
航空機視点のシミュレーション

またこのシミュレーション機能は、セキュリティプランニングにも大きな効力を発揮します。例えば、防犯カメラを設置したときにどのような映像が撮れるかを確認するだけでなく、死角のない最適なカメラ配置をプランニングすることができるのです。

またセコムの小型飛行船から会場がどのように見えるかを確認し、効率的に飛行船の配置を計画することもできます。

防犯カメラシミュレーション
防犯カメラシミュレーション
飛行船シミュレーション
飛行船シミュレーション

3Dセキュリティプランニングシステムは、2016年に開催された第42回G7サミットでも活用され、適切なセキュリティプランの立案や現地の警察関係者との状況把握の手段として高い評価を得ました。