スマホでやけど?
気を付けたい
低温やけど
2026.01.22
寒い季節になると、湯たんぽや電気毛布、カイロなどで体を温める機会が増えますよね。
ところが、こうした「心地よい温かさ」が、思わぬやけどにつながることがあります。
それが、低温やけどです。
私自身、子どもの頃に電気あんか(布団の中で足元を温める小型の電気暖房器具)で低温やけどをした経験があります。
最初は痛みもそれほど強くなかったので、母へ言わずに放置していました。しかし、何日経っても傷は良くならず、日増しに痛みが増し、皮膚がただれてきたことで、ようやく皮膚科を受診しました。治るまで数か月かかったことをよく覚えています。大人になった今では、傷跡は目立たなくなりましたが、あのときのことを思い出すと「もっと早く受診をしておくべきだった」と後悔しています。
今回は、そんな日常に潜む低温やけどの危険性と予防策について、お伝えします。
目次
低温やけどとは
低温やけどは、温かいと感じる程度の程よい温度に長時間触れていることで起こるやけどです。
熱さを感じにくいため、睡眠中や作業中に気がつきにくいことが多く、注意が必要です。
見た目は軽症でも、実は重症?
低温やけどは痛みを感じにくく、軽症に見えがちです。しかし、じわじわと皮膚の深い部分まで熱が達してしまうため、治るまで時間がかかる場合が多いです。皮膚の深い部分のやけどでは、ケロイドが残ったり、皮膚が壊死したりしてしまうこともあります。
痛みが強くないからすぐ治るだろうと放置していると、実は思ったよりも深いやけどで、重症だったということがあるかもしれません。
低温やけどに注意したいシーン
- 就寝中の湯たんぽ、電気あんか、電気毛布の使用
- こたつでうたた寝
- 使い捨てカイロをポケットに入れたまま過ごす
- ノートパソコンを膝に置いて長時間作業
- スマホを充電しながら手元に置いて寝る など
「えっ、こんなことで?」と思うかもしれませんが、低温やけどのリスクは日常の中に潜んでいます。
予防のポイント
- 電気毛布や電気あんかなどを使用する時は、寝る前に布団を温め、就寝中は外す
- こたつやホットカーペットなどの暖房機器は、タイマー機能を活用
- カイロは位置をこまめに変える
- 電子機器は熱を持つことがあるので、就寝時にスマホを充電する時は、身体に触れないようにする
ほっと健康ラインへご相談ください
低温やけどは、見た目よりも重症の場合があります。治療が必要かの判断は難しいため、皮膚に赤みや違和感がある際は、すみやかに皮膚科や外科を受診しましょう。
受診するべきか迷う場合や夜間・休日で受診先に困る場合は、ほっと健康ラインにご相談ください。24時間365日、看護師が健康に関する相談に対応しています。
参考文献
日本熱傷学会>熱傷を起こす意外な原因
一般社団法人 日本熱傷学会【熱傷(やけど)に関する簡単な知識】
日本創傷外科学会>やけど
やけど(熱傷)|一般社団法人 日本創傷外科学会 一般の皆様へ
日本形成外科学会>低温火傷
低温熱傷(やけど)|日本形成外科学会

