「119番の日」を
知っていますか?
2025.10.29
11月9日は「119番の日 」です。
1987年に総務省消防庁が制定した記念日で、火事や救急の緊急通報番号「119番」について理解を深める日です。
目次
救急車はだれでも呼べるけれど…
救急車は119番で簡単に要請できますが、台数には限りがあります。一刻を争う症状・病状の方の搬送が遅れることのないよう、適切な利用が求められています。
救急搬送の現状
総務省消防庁の報告によると、2023年の傷病程度別搬送人員割合は、重症(長期入院):7.3%、中等症(入院診療):42.9%、軽症:48.5% となっています。
*軽症とは:入院不要で、外来診療で済む程度の状態。すべての軽症が不適正利用とは限りません。
(参考資料:総務省消防庁「令和6年版救急救助の現況」)
救急車の【適正利用】とは
適正利用・不適正利用について具体的な例をお伝えします。
◎適正利用例
- 意識がない
- 顔半分が動きにくい・ろれつがまわりにくい
- 突然の激しい頭痛・胸痛・腹痛
- 片方の腕や足に力が入らなくなる
- 血を吐いた
- けいれんが止まらない・止まっても意識が戻らない
- のどに物をつまらせて、呼吸が苦しい
- 水におぼれている
×不適正利用の例
- 蚊にさされてかゆい
- 海水浴に行って、日焼けした足がヒリヒリする
- 紙で指先を切った(血は止まっている)
- 病院でもらった薬がなくなった
- 入院予定日なので病院に行きたい
- ヘルパーが来なかったので、代わりに救急車を呼んだ
- 病院で長く待つのが面倒だから救急車を利用した
迷ったときは相談を!
体調不良で救急車を呼ぶべきか迷ったら、「セコムの健康相談」や「#7119」など相談窓口を活用しましょう。
●セコムの健康相談(24時間365日対応)
看護師が救急車を呼んだ方がよいか、病院にすぐに行った方がよいか、しばらく様子を見るのがよいかをアドバイスします。必要に応じて救命救急センターの医師に電話を転送して相談できる協力体制を整えています。その他、医療機関検索も可能です。
※セコムの対象サービスをご契約中のお客様専用のサービスです。
●#7119 (救急安心センター事業)
・#7119 は自治体が提供するサービスです。導入されていない自治体や、24時間対応を行っていない自治体もあります(参考資料:普及状況と人口カバー率)。また、時間帯によってはつながりにくいこともあります。
最後に
11月9日、「119番の日」は、火事や救急について正しい知識と認識を深める日です。
いざという時に備えて、正しい知識と認識を深める機会にしましょう。
参考資料:
政府広報オンライン「119番の日」
「119番」の日 | 政府広報オンライン
総務省消防庁「令和6年版救急救助の現況」
https://www.fdma.go.jp/publication/rescue/items/kkkg_r06_01_kyukyu.pdf
総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」
https://www.fdma.go.jp/publication/portal/items/portal002_japanese.pdf
総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)関連事業」
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate006_01_kyukyu_anshin_01.pdf

