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秋も蜂刺されにご用心!

2025.09.29

夏の暑さが落ち着くと、登山やキャンプ、散歩などで屋外に出かける機会も増えますよね。
蜂の被害は夏から秋にかけて多く、どう猛で知られるスズメバチは、秋口になると夏以上に敵に対して敏感になります。
蜂に刺された場合の対処方法と病院受診の目安を確認しておきましょう。

目次

秋はスズメバチの活動が活発に

9〜11月頃は、翌年の女王蜂が誕生する大切な時期でもあり、働き蜂たちは巣や女王蜂を守るために、より攻撃的・神経質になります。さらに、秋はエサとなる昆虫が減ることにより、働き蜂はエサを求めて広範囲に飛び回るようになります。

万が一、蜂に刺されてしまったら

蜂に刺されると、痛みや腫れが続くことがあるので、その場で素早く応急手当を行うことが重要です。

蜂に刺された時の対処法:

  1. 針の除去
    針が残る場合は除去します(つまむと毒液が体内に入るため、指などではじきとばす)。
  2. 蜂毒の洗浄
    患部を流水で十分に洗い流します。外出先で水道がない場合にはペットボトルの水でも代用可能です。
  3. 冷却
    布でくるんだ保冷剤などを、患部に当てます。冷やすことで痛みや腫れを緩和します。
  4. 安静と観察
    刺されてから1時間程度は安全な場所で安静にし、全身症状が出ないか観察しましょう。

健康相談窓口では、刺された部位の赤み・腫れ・痛みが強い時には皮膚科受診をお勧めしています。
※市販薬(抗ヒスタミン薬・ステロイド外用剤など)の使用については、健康相談窓口では対応していません。

全身のアレルギー症状にも注意

アナフィラキシーショックとは?

アレルギー反応の中でも、特に重篤な全身性の過敏反応が「アナフィラキシーショック」です。
過去に蜂に刺された経験がある方は、再度刺されることで発症リスクが高まるとされています。
日本国内では、蜂刺されによる死亡者数が 年間約20名にのぼることが報告されています。(参考資料:林野庁HP 日本における蜂刺されの死亡者数より)

主な症状:

  • 全身のじんましん
  • 息苦しさ、咳込み
  • 顔や喉の腫れ
  • めまい、吐き気、動悸

これらの症状が出た場合は、迷わず119番で救急車を呼びましょう
また、一度に複数箇所を刺された場合も、速やかに病院を受診してください。

秋のレジャーを安全に楽しむために

長袖・帽子・虫除けスプレーの使用など、予防策を講じることも大切です。
また、刺された際の対処法やアナフィラキシーの兆候を知っておくことで、万が一の事態にも冷静に対応できます。

「病院に行くべきか迷う」「夜間や休日に不安を感じる」といった場合は、セコムのメディカルクラブが提供する『ほっと健康ライン』をご活用ください。

※セコム・メディカルクラブは、セコムの対象サービスをご契約中のお客様専用のサービスです。

参考資料
厚生労働省「蜂刺され災害を防ごう」
https://jsite.mhlw.go.jp/tottori-roudoukyoku/content/contents/2_hachi.pdf
林野庁「蜂刺され災害を防ごう」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/yonn.html
日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 虫さされQ9」
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa16/q09.html

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