
その不調、暑さによる“低血圧”かも
2025.08.29
近年、日本の夏は「猛暑日」が当たり前となり、秋口まで厳しい暑さが続く傾向が強まっています。2025年も例外ではなく、気象庁の予報によれば、9月下旬まで高温傾向が続く見込みです。
こうした長期間の暑さは、熱中症だけでなく「低血圧」による体調不良を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
目次
夏場は低血圧になりやすい
血圧には季節による変動があるのを知っていますか?
個人差はありますが、一般的に、冬に高く、夏に低くなる傾向があります。
寒い時期に血圧が上がりやすいというのは、よく知られていますよね。一方で、暑い季節になると、血管の拡張や、発汗による体内の水分減少が原因で血圧が下がることがあります。
暑い季節ならではの血圧対策をしっかりして、残暑を乗り切りましょう 。

特に注意が必要な方
□ | 普段から血圧が低めの方 |
□ | ご高齢の方 ご高齢の方は、起立性低血圧を起こしやすいとされています。 特に、夏場の暑さによる脱水や熱中症が加わると、転倒のリスクがさらに高まります。めまいやふらつきが見られた場合には注意が必要です。 |
□ | 降圧薬を服用している方 薬の効果が強く出てしまい、血圧が過度に下がってくることがあります。 |
低血圧ってどのくらい?
高血圧と比べると、低血圧についてはあまりよく知らないという方もいると思います。 日本には明確な診断基準がなく、無症状であることが多いことも影響しているかもしれません。 一般的には、収縮期血圧 (最高血圧)が100mmHg未満の状態を指すことが多いですが、実際は医師による個別の診断が必要です。
主な自覚症状とは?
低血圧によって現れる症状には、次のようなものがあります
- だるさ・倦怠感:
体が重く感じる、やる気が出ない。 - めまい・立ちくらみ:
急に立ち上がった時にふらつく、視界が暗くなる。 - 頭痛・頭がぼーっとする:
頭が重い、集中力が続かない。 - 肩こり・首のこり:
血流が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなる。
夏場の低血圧対策
ポイントは『脱水の予防』と『自律神経を整える生活習慣』

□ | 過度な暑さを避け、小まめな水分補給をする(1日に1.5L程度を目標に) |
□ | 大量に発汗した場合は、適度な塩分を補給する |
□ | 栄養バランスの良い食事を心がける |
□ | 血圧低下の原因となる過食や飲酒は控える |
□ | 睡眠・休息・排便などの生活リズムを整える |
□ | 散歩など適度な運動を行う |
※降圧薬による血圧低下などが考えられる場合には、原因に対する治療が優先されます。自己判断はせず、必ず主治医へ相談するようにして下さい。
高血圧で治療中の方へ
- 定期的に血圧を測定し、異常が見られた場合は、早めに主治医へ相談しましょう。
- 処方薬の中断や減量は、自己判断せず、必ず主治医の指示に従いましょう。
夏場は発汗や発熱、下痢、食欲不振などが原因で、処方されている降圧薬の効果が強くなることがあります。
体調不良や家庭血圧※低下時の対応については、主治医へ事前に確認し、具体的な服薬指導を受けておくと安心です。
- ※家庭血圧:自宅でリラックスした状態で測る血圧のこと。日常の実態に近く、診断において重要です。
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※セコム・メディカルクラブは、セコムの対象サービスをご契約中のお客様専用のサービスです。
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参考資料
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」、
ライフサイエンス出版、2019年
医療情報科学研究所「病気がみえる②循環器」第4版、メディックメディア、2017年、p. 336
日本心臓財団「知って役立つ血圧の話」、2014年、https://www.jhf.or.jp/topics/2014/003745/