防犯・防災用語集

ヤード

「ヤード」とは、本来中古車などの解体業者の作業場のことを指しますが、最近では自動車窃盗団が盗難車を解体し、不正輸出するための“基地”という意味で報道されています。警察庁は、ヤードが盗難車の不正輸出や不法外国人の就労、違法薬物売買など、外国人犯罪の温床になっているとみています。

クラウドコンピューティング

ネットワーク上にあるソフトウェアやハードウェア、データベースなどが提供するサービスを、それらを意識しないで使うことができるコンピューターの利用形態のこと。 パソコンや携帯電話にあるデータとアプリケーションを利用するのではなく、インターネットを経由してサービスのかたちでデータとアプリケーションを利用します。クラウド (cloud) は"雲"の意味で、ネットワークのイメージをあらわすのに雲状の絵を描くことから、クラウドコンピューティングと呼ばれています。
雲の中には多くのソフトウェアやハードウェアなどがあり、利用者がインターネットでアクセスすれば、表計算や電子メール、企業のデータ管理や顧客管理など、さまざまなサービスを利用することができます。

マーキング

空き巣などが狙った家につけておく目印のこと。
プロの空き巣は、犯行前に必ずといっていいほど下見をします。その時に、表札やポスト、ガスや水道メーターの裏などにマーキングをして、犯行の準備をします。マーキングは、空き巣やそのグループだけが分かる数字や記号を書いたり、シールを貼ったりします。 女性の一人暮らしを示すマーク、日中は不在であることを示すマークなど、さまざまなものがあるといわれています。マーキングがいつまでも残っていると、スキのある家だと思われてしまいます。玄関まわりなどで見覚えのない記号やシールなどを見つけたら、すぐに消しましょう。

共連れ (ともづれ)

入場が許可された人が中に入る時に、許可されていない人も同時に不正に入ってしまうこと。
マンションの場合、エントランスにオートロックのドアがついていても、住民がドアを開けた時に、不審者が住民を装って一緒に入ってしまうことができるので、安心はできません。ゴミ捨てや郵便物を取りに行く時など、ちょっと部屋を出る場合でも、玄関ドアは施錠したほうがいいでしょう。 近年は、共連れを防ぐ工夫をしたオートロックシステムを設置しているマンションもあります。共連れは、オフィスでも大きな問題となっており、共連れを防ぐ入退室管理システムなども登場しています。

宅配ボックス (たくはい)

居住者が留守の時でも宅配便などの荷物を受け取ることができる設備のこと。
宅配業者が宅配ボックスに荷物を入れて、配達先の居住者に知らせておけば、帰ってきた居住者は宅配ボックスの鍵をあけて、荷物を受け取ることができます。一人暮らしや共働きなど、昼間留守にしていることが多いご家庭にはとても便利な設備なので、マンションやアパートなどへの普及が進んでいます。戸建て住宅専用の宅配ボックスもあります。近年、宅配ボックスも進化しており、荷物が届くと住戸内のインターホンが知らせるものや、書留郵便物が受け取れるもの、クレジットカードの決済ができるものなど、さまざまなタイプが登場しています。

掃き出し窓 (はきだしまど)

床面まで開口部がある窓のこと。掃除をした時に、集めたホコリを庭に掃き出せることから、掃き出し窓と呼ばれています。
掃き出し窓は、庭やベランダなどに面して設けられ、庭などに出入りする時に、とても便利な窓です。しかし、空き巣などが家に侵入する際の手口は、掃き出し窓のガラスを破るケースもあります。 侵入窃盗対策をする場合、この掃き出し窓も強化することが大切です。近年は、窓から侵入しにくくする防犯合わせガラスが登場しています。

留守番電話 (るすばんでんわ)

留守中にかかってきた電話に対して、録音したメッセージで答えたり、相手の用件を録音したりできる電話機のこと。
空き巣などは、犯行の前に下見をし、留守の時を狙って侵入します。留守かどうか、電話をかけて確認することもあります。留守番電話の応答メッセージが「ただいま留守にしております」となっていると、空き巣を呼び込んでいるようなものです。 夏休みなどで長い間留守にする時に、「○月△日まで××に行っています」というメッセージにするのは絶対にやめましょう。
留守番電話の応答メッセージは、自分で変えることができるので、「ただいま手が離せません」「ただいま電話に出ることができません」といった、人がいるかも知れないと思わせるようなメッセージにしておくことをおすすめします。

不在留め置き (ふざいとめおき)

長期にわたって家を不在にする時に、郵便物を郵便局留めにすること。
空き巣などは留守宅を狙っているため、郵便物が何日も郵便受けにたまっていると、留守だということがすぐに分かります。長期間留守にする場合は、最寄りの郵便局に行って、不在留め置きを依頼しましょう。
手続きは、所定の用紙に不在の期間を記入の上、本人確認ができる運転免許証などを用意するだけと簡単です。最長で30日間の設定をすることができます。局留めにした郵便物は、届出期間の終了後にまとめて配達してもらえます。また、長期間留守にする場合は、新聞販売店にも連絡して新聞の配達を止めてもらいましょう。