防犯・防災用語集

強化ガラス (きょうか)

フロートガラスを高温に熱したあとで急激に冷やして、強度を高めたガラスのこと。
強化ガラスは、同じ厚さのフロートガラスに比べて3倍から5倍の強度があり、万一割れても、破片が小さな粒状になるので、大ケガをする心配がありません。安全性の高い高機能なガラスとして、住宅はもちろん、人が多く集まる学校やオフィス、高層ビル、デパート、自動車のドアガラスなどに使われています。「強化ガラス」という名前から、防犯性能があるガラスと思われがちですが、割れたガラスの脱落を防ぐことができないので、防犯性能は期待できません。防犯対策には、防犯合わせガラスをおすすめします。

防犯フィルム (ぼうはん)

防犯対策としてガラスに貼る薄くて強靱な樹脂フィルムのこと。
住宅侵入においてガラス破りは主要な侵入手段です。防犯フィルムをガラスに張ることで、ガラスが割れても破片があまり飛び散らず、簡単に貫通するのを防ぐため、空き巣などはガラス破りをしにくくなります。また、防犯フィルムを貼っていると、台風などで飛んできたものがガラスに衝突した場合でも、家の中にガラスの破片が飛び散りにくいので、安心です。防犯フィルムには、紫外線を98%以上カットする効果もあります。

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ガラスにフィルムを張るだけのお手軽対策

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合わせガラス (あわせ)

ガラスとガラスの間に柔軟で強じんな特殊フィルムを挟んで、加熱・圧着したガラスのこと。
防犯合わせガラスとも言い破壊に対して強度が高いので、簡単には割れません。ガラスが割れてしまった場合でも、特殊フィルムが貫通するのを防ぎます。そのため、「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」といったガラス破りを防ぐ効果があり、空き巣対策に有効です。特殊フィルムを厚くすると、耐貫通性能はそれに比例して向上します。セコムの防犯合わせガラス「SECOMあんしんガラス」は、ホームセキュリティシステムをはじめとするオンライン・セキュリティシステムに接続すれば、ガラスにヒビが入る振動をセンサーが検知して、コントロールセンターに通報します。中間膜の厚さを変えたり、特殊な加工をしたりすることで、さまざまな機能を持つ「合わせガラス」が、登場しています。

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ワンランク上の防犯合わせガラス

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フロートガラス

最も一般的に使われている板ガラスのこと。
住宅の窓ガラスに多く使われているのが、フロートガラスです。フロートガラスは、簡単に割れてしまうので、防犯性能はありません。破壊に強いガラスに取り替えれば、防犯に効果的です。防犯性能が高いガラスには、防犯合わせガラスがあります。

ペアガラス

2枚の板ガラスのあいだに空気を入れて密封した二重ガラスのことで、複層ガラスとも言います。
ペアガラスは、断熱性に優れていて、遮音性も高く、結露を防ぐ効果もあるので、室内を快適にすることができます。空気の代わりにガスを密封したり、真空にしてより断熱効果を高めたりしたものもあります。しかし、防犯の観点から見ると、ペアガラスはフロートガラスを使っていることが多いので、防犯性能はあまり期待できません。

網入りガラス (あみいり)

網状の鉄線が入った、火災対策用のガラスのこと。
網状の鉄線は、火事の時に熱で割れたガラスが飛び散るのを防ぐために入れられています。網入りガラスは、建築基準法によって防火地域などで使うことが規定されています。一見、頑丈そうに見えるので、防犯にも強いと思われがちですが、残念ながら防犯性能はないに等しいと言えます。なぜなら、ガラスが割れにくいわけではなく、飛び散るのを防ぐだけだからです。ガラス破りをする空き巣にとっては、ガラスが飛び散らないので、逆に仕事がしやすくなります。

Low-E複層合わせガラス

合わせガラスフロートガラスの間に空気を入れて密封したペアガラスをさらにLow-E膜でコーティングしたもの。
合わせガラスの防犯性、ペアガラスの断熱性に優れ、遮音性も高く、結露を防ぐ効果に加えて遮熱効果があります。夏は外気の熱をブロックして、冬は部屋で暖めた空気を蓄えておくことができるため、冷暖房機の負担を軽減できるエコな構造です。さらに中間膜にガラスが接着しているので、割れても破片が飛び散ることがほとんどなく、一般のガラスに比べて、非常に安全性の高いガラスです。また、バールによる「打ち破り」といった外部からの衝撃に強く、砕けにくいので高い防犯性能を持っています。
※ Low-E膜:低放射(Low Emissivity)性能を発揮する金属をガラスコーティングした膜のこと

面格子 (めんごうし)

防犯対策として、窓の外側に取りつける格子のこと。
掃きだし窓だけではなく、トイレや浴室など高い位置にある小さな窓も、空き巣などに狙われがちです。そのような窓には、面格子を取りつけると外部からの侵入を防ぐのに効果的です。近年は、ホームセキュリティなどのオンライン・セキュリティシステムと連動して、異常が発生するとコントロールセンターに信号を送信する面格子も登場しています。
官民合同会議では「防犯性能の高い建物部品目録」を公表していますが、セコムの「セキュリティ面格子」は、「防犯性能の高い建物部品」として認定されています。