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まなんで、まもる
セコム防犯・防災入門
鍵の交換だけでは不十分。
「まさか」と思うような場所からも入ってきます。
住宅侵入の手口で最も多いのは、窓ガラス破りです。1階の窓や玄関まわりだけでなく、トイレや浴室など高い位置にある窓も狙われがち。2階や3階でも、雨どいや配管を伝わって登ったり、電柱や樹木、ガレージなどを足場にして乗り移る場合があります。「まさか、こんなところからは入らないだろう」という考えは、プロの泥棒には通用しないのです。

■在宅中の侵入が被害全体の30%

住宅へ侵入してくる泥棒の種類には、「空き巣」「忍び込み」「居空き」の3種類があります。皆さんも、在宅中は油断して窓を開け放つこともあると思いますが、そうした隙を狙って侵入する「忍び込み」と「居空き」が、被害全体の約30%です。(2018年)。万一、鉢合わせると命に危険が及ぶ可能性があるため、在宅時の防犯は非常に重要なのです。
・ 「空き巣」・・・留守宅に侵入
・ 「忍び込み」・・・就寝時に侵入
・ 「居空き」・・・在宅時の隙を狙って侵入
■50%がガラスを破って侵入

警察庁の統計(2018年)によると、一戸建てを対象とした空き巣の約50%がガラスを割って侵入しており、最も多いことがわかります。このことからも、窓ガラスは防犯対策の最重要ポイントといえるでしょう。
手口は、小さなドライバーを使った「こじ破り」、バールなどを使った「打ち破り」、バーナーを使った「焼き破り」など多様。補助錠の設置や、防犯ガラスの導入などの対策が有効です。
■扉を狙うさまざまな手口
一時期流行した「ピッキング」は、2003年9月に施行された、いわゆる「ピッキング防止法」の効果もあり、大幅に減少しています。しかし、「カム送り解錠」や「サムターン回し」、ドアとドア枠との隙間にバールを押し込む「こじ破り」など、手口は次々に巧妙化しているため、油断はできません。
■侵入手口の例
・ガラス破り

クレセント(窓の中央部にある三日月状の金具)の周辺のガラスを壊し、そこから手を入れてクレセントを回して侵入する手口です。ドライバーなどによるこじ破り、ハンマーやバールによるガラス破壊、バーナーでの焼き破りも横行しています。
・クレセント

窓の中央部にある三日月状の金具。窓の密封性を高めるための道具であり、「鍵」としては非力です。
・ピッキング

耳かきのような金属製の特殊工具を鍵穴に差し込み、ドアの錠を短時間で開けてしまいます。
・カム送り

鍵穴を囲んでいる金属の外枠を浮かせるなどして、隙間から特殊な道具を入れ、直接カンヌキを動かして鍵を開ける手口です。「バイパス解錠」ともいいます。
・サムターン回し