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まなんで、まもる
セコム防犯・防災入門
防犯の最重要ポイントは窓! 網入りガラスや
強化ガラスでは、防犯性能を期待できません。
■約5割が、ガラスを破って侵入

警察庁の統計(2018年)によると、一戸建てを対象とした空き巣の約5割がガラスを割って侵入しており、「無締り」と同じくらい多いことがわかります。このことからも、窓ガラスは防犯対策の重要ポイントといえます。
■ガラス対策には、「防犯合わせガラス」を!

防犯性能を期待できない窓ガラス
- 「フロートガラス」
・一般的に使用されるガラス。防犯性能はまったくない。 - 「網入りガラス」
・防火ガラスとして使用される。防犯性能はまったくない。 - 「複層ガラス(ペアガラス)」
・断熱効果・結露対策としてフロートガラスを2枚重ねたものが一般的。防犯性能はほとんどない。 - 「強化ガラス」
・自動車のドアガラスなどに使用される。防犯性能はほとんどない。
防犯性能が高い窓ガラス
- 「防犯合わせガラス」
・「合わせガラス」とも呼ばれ、ガラスとガラスの間に特殊な樹脂のフィルムを挟んだもの。ガラスが割れても、樹脂フィルムが貫通しにくい。高い防犯性能を期待できる。
■防犯合わせガラスは、中間膜の厚みで強度が増す

防犯合わせガラス(「合わせガラス」とも呼ばれます)は、2枚のガラスの間に、強じんで貫通しにくい樹脂中間膜を挟んでいます。中間膜の厚みは、一般的に、30ミル(約0.8㎜)、60ミル(約1.5㎜)、90ミル(約2.3mm)の3種類があり、当然、厚みが増すほど強度がアップします。
ただし、ガラスの厚みがサッシの幅に合わなければ、設置できない場合があるため、あらかじめ専門の業者などに相談するとよいでしょう。
ワンランク上の防犯合わせガラス

SECOMあんしんガラス
破りにくいだけでなく、セコムへの通報機能でさらに安心です。
SECOMあんしんうち窓
もともとある窓に取り付けられる環境性能も優れた内窓ユニットです。
→設置済みの窓ガラスにフィルムを貼るだけの「SECOMあんしんフィルム」もあります。
■トイレや風呂の窓に面格子をはめて、侵入を防ぐ

面格子には、簡単に外されるタイプもあるので注意が必要です。サッシと一体型だったり、ネジで止めて外付けにしている場合は、ネジの頭をつぶして接着剤で固定し、ネジを抜かれにくくするなどの工夫が必要です。
素材は、一般的なアルミ製ではなく、スチール製で対破壊性を強化したものが理想です。
■補助錠は、下よりも「上」に設置するのが望ましい

窓も、1ドア2ロック(2つ以上の錠前を取り付けること)が基本です。比較的手ごろな値段で、さまざまなタイプの補助錠が販売されています。自宅のサッシの構造をしっかり確認した上で、設置するとよいでしょう。
補助錠を取り付ける場所は、サッシの上部がおすすめです。そうすると、補助錠を開けるために、泥棒は立ち上がらざるを得ないので、周囲の目を気にする泥棒には不都合なのです。
サッシの上部に手が届かないお子さんや、お年寄りの方と同居の場合は難しいかもしれませんが、可能であれば、補助錠は上部へ設置するようにしましょう。
「クレセント錠」は鍵じゃない!?

窓の中央部にある三日月状の金具を、クレセント(「三日月」の意)錠といいます。窓の戸締まりといえば、「クレセント錠を締めるだけ」という方もいらっしゃると思いますが、元来、クレセント錠は室内の気密性を高めるための「締まり金具」でしかなく、防犯性を考慮した建具ではないのです。このことからも、鍵付きのタイプに交換したり、補助錠を取り付けることは最低限、必要な対策といえるでしょう。