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報道資料 2021年2月9日
セコム株式会社

「デジタル通貨フォーラム」の「ウォレットセキュリティ分科会」幹事に就任
デジタル通貨の「安全・安心」な利用に向けてセキュリティインフラを構築

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:尾関一郎)は、参画している「デジタル通貨フォーラム」において、ウォレット(※1)のセキュリティや運用についての検討を行う「ウォレットセキュリティ分科会」の幹事として活動を開始します。

「デジタル通貨フォーラム」は株式会社ディーカレットが中心となり、日本における民間発行のデジタル通貨の決済インフラを検討しています。銀行や小売、運輸、情報通信など各業界の主要企業が参加し、様々なユースケースを想定した概念検証(PoC)を行い検討を深めていきます。

デジタル通貨は、現金関連コストの削減といった経済活動の効率化や、利用データの活用など様々なメリットが期待される一方、デジタルデータとして保管されるため、不正アクセスによる流出などセキュリティ上のリスクが潜んでおり、安全に管理・運用するためには秘密鍵(※2)の管理など利用者に高い情報リテラシーが求められます。

暗号資産(仮想通貨)の分野において、セコムは自社で運営する堅牢な「セキュアデータセンター®」と国際基準「Web Trust認定」(※3)を受けた電子認証局の運営で培った電子鍵運用のノウハウを活用し、サイバーとフィジカル両面を組み合わせた世界最高水準の安全な「ウォレット運用サービス」を提供しています。

この運用実績を基に、基盤技術の研究を行うセコムIS研究所とセコムグループでBPO・ICT事業を担うセコムトラストシステムズ鰍フメンバーが「デジタル通貨フォーラム」におけるウォレットのセキュリティや運用を検討する「ウォレットセキュリティ分科会」の幹事を務めます。

今後、参画企業と連携して不正防止に配慮した「安全・安心」な情報処理基盤の概念実証を行い、実利用に向けてデジタル通貨のセキュリティインフラの標準化を図っていきます。

※1 ウォレット:暗号資産の取引に必須である秘密鍵を管理する手法。利便性を重視してオンラインで電子鍵を管理するホットウォレット、セキュリティを重視して電子鍵をオフラインで管理するコールドウォレットなど様々な管理方法がある。
※2 秘密鍵:公開鍵暗号の復号に用いられる一般に公開されない鍵。 広く公開され、誰でも暗号化に使うことができる公開鍵と対になっているが、公開鍵から秘密鍵を導出することが数学的に極めて困難なものが用いられる。
※3 Web Trust認定:米国公認会計士協会とカナダ勅許会計士協会によって認証局の信頼性や電子商取引の安全性などに関する内部統制について策定された国際基準およびその基準に対する認定制度。

デジタル通貨フォーラムについて

1. 目的

日本を代表する広範分野にわたる主要企業、有識者、関係省庁が参加し、デジタル通貨を利用することによる既存のオペレーションコストの削減、ビジネスの効率化・サービスの高付加価値化、インフラ関連の新規投資・更新投資のコストをどの程度節約できるか等、ユースケースごとに分科会を開催し、実用性の検討と二層構造デジタル通貨の共通領域、付加領域の「設計・開発・実験」を行います。概念検証(PoC)を通して、実利用に向けたデジタル通貨の技術課題、KYC、AML/CFT 対応等の課題と解決方法の合意点を見出し、サービスやインフラの標準化を図ることを目的としています。

2. 概要

座長 :  フューチャー株式会社 取締役 山岡 浩巳様(元日本銀行決済機構局長)
事務局 :  株式会社ディーカレット
開催期間 :  2020 年12 月〜(開催期間、頻度は分科会ごとに設定)
主要な論点  : 
  • 各ユースケースにおけるデジタル通貨の実用性の検討
  • 共通領域および、付加領域の要件定義、設計、開発
  • デジタル通貨の実運用に向けた課題の洗い出しと解決方法の検討、標準化の作成

本報道に関するお問い合わせ

セコム株式会社 コーポレート広報部 井踏・竹内
TEL:03-5775-8210
E-mail:press@secom.co.jp

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