ニュースレター | 2019年4月4日 セコム株式会社 |
セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:中山泰男)は、3月3日(日)に開催された「東京マラソン2019」において、「AI画像認識システム」や「セコム気球」(上空からの監視カメラ)など、先端技術を駆使した最新のセキュリティシステムを提供し、大会の「安全・安心」な開催・運営を支援しました。
「東京マラソン」は世界6大マラソン(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)からなるアボット・ワールドマラソンメジャーズの一つであり、日本最大規模のマラソン大会です。
警視庁が「東京マラソン2019」の警備を「2020年東京オリンピック・パラリンピックの試金石」と位置付け、官民合同の厳重な警備体制を敷くなか、2015年からオフィシャルパートナーとして協賛するセコムは主要エリアの警備を行いました。
大会前の2月28日(木)から3月2日(土)まで開催された「東京マラソンEXPO 2019」では、イベント期間中の3日間、「セコム気球」で空から安全を見守りました。
大会当日は、人工知能(AI)を活用した画像認識システムで監視カメラの映像を解析し、緊急事態の把握、放置物検索やナンバーカードの数字の読み取りなどを行い、群衆における混乱・異常の早期発見に努めました。
今回、コース沿道で警備を行う他社警備員が異常を発見した際に「統合監視センター」と画像共有するための専用サイト「コース沿道警備システム」を新たに導入。また、常駐隊員が装着した「ウェアラブルカメラ」や各種監視カメラの映像を、リアルタイムに大会本部へ送り、警備指揮拠点である「統合監視センター」で情報を集約し集中監視することで隙のない警備体制を構築しました。
セコムは2015年に「東京マラソン」に協賛して以来、毎年、前年を上回る革新的な技術を活用したサービスを提供するとともに、セキュリティのノウハウを蓄積してきました。
今後も、独自の技術力・開発力を活かしたセキュリティシステムで「安全・安心」な大会運営に貢献します。
※セコムは東京マラソンのオフィシャルパートナーです。
(1) AI画像認識システム ※実証実験
人工知能(AI)を活用した画像認識システムとして、多くの新技術を試験導入しました。
状況を認識し、緊急事態の発生を警告
ディープラーニングで不審物の特徴と類似した
荷物を検索し、位置情報をもとに絞り込み
(2) コース沿道警備システム ※実証実験
コース沿道で警備を行う他社警備員が異常を発見した際に、スマートフォンで撮影した現場の写真を大会本部へ送信し、関係者で情報共有するための専用サイトを試験導入しました。
専用サイトを通じて大会本部・統合監視センターと画像を共有し、異常発生時には連携できる体制を構築
(3) セコム気球 ※実証実験
お台場で開催されたランナー受付を行うイベント「東京マラソンEXPO 2019」開催期間中の3日間、「セコム気球」をイベント会場の上空に係留。高精細パンチルトズームカメラで、上空から会場の監視を行いました。
「セコム気球」に搭載されたカメラでイベント会場を
上空から監視
「セコム気球」からの監視映像
(4) セキュリティリストバンド
スタートエリアでランナー約3万8,000人の本人確認や入場者管理を行いました。リストバンドには「セキュリティQRコード※」が印刷されており、ランナーにセコムステッカーのデザインが入ったリストバンドを装着いただきました。
大会前のナンバーカード受け渡し時に各ランナーに「セキュリティリストバンド」を装着いただき、大会当日の入場ゲートで本人確認を実施
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
(5) 常駐隊員
他の警備会社と連携し、主にスタートエリア、コース沿道、フィニッシュエリアの巡回警備や入場ゲートの手荷物検査を実施しました。
入場ゲートでの手荷物検査、沿道での巡回警備を実施
(6) ウェアラブルカメラ
コース沿道の巡回警備を行う常駐隊員は、胸にウェアラブルカメラを装着し警備にあたりました。ウェアラブルカメラの映像はリアルタイムに大会本部・統合監視センターに送られ、万一の事件・事故の早期把握、混乱の未然防止や大会の円滑な進行に活かされました。
ウェアラブルカメラの映像は大会本部・統合監視センターに送信され、リアルタイムに確認
(7) 危機対応バイク
緊急時に迅速に対応するために今大会で初めて配備され、AEDと拡声器を搭載した「危機対応バイク」に「クリップカメラ」を装着しました。
「危機対応バイク」の後方に「クリップカメラ」を固定
(8) 仮設監視カメラシステム
コース上のセキュリティ重要箇所には、簡単に設置、撤去が可能な仮設の監視カメラを設置し、コース沿道をくまなく監視しました。
また、スタートエリア、フィニッシュエリアでは、小型カメラを案内ボードに固定した「看板式仮設監視カメラ」を使用。さらに、今大会では交差点にスマートフォンを活用した「クリップカメラ」を使用するなど、用途に応じた計140台の監視カメラシステムで大会を見守りました。
仮設の監視カメラで重要箇所の現場映像を集中監視
スタートエリアなどで使用した
「看板式仮設監視カメラ」
(9)セコム・ドローン検知システム
フィニッシュエリアに「セコム・ドローン検知システム」を設置し、不審なドローンを警戒しました。
接近したドローンをレーダーで自動的に検知。3D指向性マイクが検知した方向の音を集音するとともに、レーダーに連動した近赤外照明付高速パンチルトズームカメラが飛行物体を自動で追跡し、異常検知時の画像を統合監視センターに送ります。
不審なドローンの侵入を早期に検知
(左)3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ、(右)レーダー
本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
セコム株式会社 コーポレート広報部 井踏、橋本
TEL:03-5775-8210 E-mail:press@secom.co.jp