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ニュースレター 2018年6月7日
セコム株式会社

「セコムAEDパッケージサービス」累計販売台数20万台を突破
救命人数は2,300名超、“AEDがいつでも、誰でも使える社会”の実現に向け市場をリード

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:中山泰男)は、2004年に、日本で初めてAED(自動体外式除細動器)のレンタルパッケージサービス「セコムAEDパッケージサービス」を発売しました。また、2010年には、AEDの状態を24時間オンラインで見守る「セコムAEDオンライン管理サービス」、そして2014年にはAEDを使える人の育成とスキルの維持・管理をサポートする「セコムAEDスキルアップサービス」を、いずれも日本で初めて発売し、AEDがあるだけではなく、“AEDがいつでも、誰でも使える社会”の実現に取り組んでいます(図1)。

2018年4月、セコムが販売したAEDは、累計で20万台を突破しました。これは、医療機関・消防機関を除く一般市場で国内トップレベルのシェアとなります。販売台数の増加とともにセコムのAEDによる救命人数も増加し、2018年5月には累計2,300名を超えました。そこで今回、地域社会における重要な救命インフラとなっているAEDの普及に対するセコムの取り組みをご紹介いたします。今後の取材の参考としていただければ幸甚です。

セコムが提供するAEDのサービスのイメージ

図1 セコムが提供するAEDのサービス

AEDの概要とセコムのAEDに関する取り組み

2016年に救急搬送された心原性心肺機能停止(心臓に原因がある心肺停止)の傷病者は75,109人で(※1)、同年の交通事故による死者の約19倍にも及びます(※2)。この心原性心肺機能停止の原因の一つが、心室細動(心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態)で、AEDは心室細動になった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

心肺停止に陥ると、時間の経過とともに救命率は急激に低下します(図2)。日本では、119番通報をしてから救急車が現場に到着するまで全国平均で8.5分(※1)要するので、到着までの間にCPR(心肺蘇生法)やAEDを使用して救命措置を施すことが救命率向上のために非常に重要です。

救命率と心肺停止からの経過時間のイメージ

出典: Cummins RO, Annuals Emerg Med. 1989, 18:1269-1275.

図2 救命率と心肺停止からの経過時間

AEDはもともと医療従事者にしか使用が許可されていませんでしたが、救命率向上のために、2004年7月から一般市民の使用が認められるようになりました。以来、国内のAEDは急速に普及が進み、医療機関・消防機関を除く一般市場での累計販売台数は約68万台となっています(※3)。

セコムでは、2004年9月、レンタル方式を基本とし、消耗品の自動送付や破損時の無料交換など、AEDの機能維持に必要なサービスをパッケージにした「セコムAEDパッケージサービス」を発売しました。現在では、セコムのAED販売台数は累計20万台を超え、それとともにセコムのAEDによる救命人数も増加し、2018年5月には累計2,300名を超えています。

また、2010年には、24時間365日オンラインで管理し、いつでもAEDが確実に使えるように保つ「セコムAEDオンライン管理サービス」を発売。2014年からはAEDを使える人を育成する講習と、身につけたスキルの維持・管理をセットにした「セコムAEDスキルアップサービス」を提供しています。このように、セコムは“AEDがある社会”、さらには“AEDがいつでも、誰でも使える社会”の実現を目指し取り組んでいます。

※1: 「平成29年版 救急救助の現況」(平成29年消防庁)
※2: 3,904人:「平成29年警察白書」(平成29年警察庁)
※3: 平成28年度厚生労働科学研究費補助金研究報告書「心臓突然死の生命予後・機能予後を改善させるための一般市民によるAEDの有効活用に関する研究」(研究代表者:坂本哲也 帝京大学救急医学講座教授)

セコムが提供するAEDのサービスの特長

(1) 「セコムAEDパッケージサービス」
レンタル方式を基本とし、消耗品の自動送付や破損時の無料交換など、AEDの機能維持に必要なサービスをパッケージにしたサービスです。また、機器に異常が発生した場合やAEDを使用した場合は、24時間365日稼動するセコムのお客様サービスセンターにお電話をいただければすぐに対応します。

<料金>

AEDレンタル料4,900円~/台・月(税別) 保証金 20,000円/台(非課税)

(2) 「セコムAEDオンライン管理サービス」
AEDの状態を24時間オンラインで管理し、万一の機器異常や消耗品の交換忘れをチェック。いつでも確実に使えるようAEDを保つサービスです。

<料金>

「セコムAEDオンライン管理サービス」は「セコムAEDパッケージサービス」の付加サービスです。「セコムAEDオンライン管理サービス」のご利用には「セコムAEDパッケージサービス」の契約が必要です。

弊社オンライン・セキュリティシステムをご利用の場合
「セコムAEDパッケージサービス」料金+1,500円(税別)/台・月~
弊社オンライン・セキュリティシステムをご利用でない場合
「セコムAEDパッケージサービス」料金+3,000円(税別)/台・月~
お客様との契約内容により異なります。
別途工事料が発生します。
上記いずれの場合にも、別途AEDの専用収納機器のご利用が必要です。

(3) 「セコムAEDスキルアップサービス」
AEDを使用できる人の育成と、スキルの維持・管理をサポートするサービスで、訪問講習会とウェブ講習を提供します。

<料金>

■訪問講習会・訪問講習受講管理(※)
サービス名称料金訪問講習サイクル
スキルアップ3年コース700円/月(税別)3年に1回
スキルアップ1年コース2,000円/月(税別)毎年1回
「セコムAEDパッケージサービス」ご利用のお客様が対象です。
講師1名(受講者15名)の場合。1回の受講者数が15名を超える場合は、15名までごとに料金が追加されます。

今後の取り組み

2016年に一般市民が目撃した心原性心肺機能停止の傷病者25,569人のうち、救急隊の到着までにAEDによる除細動が実施されたのは1,204件(※4)で、全体の4.7%にしかすぎません。一方、救急隊の到着前にAEDが使用された場合の1カ月後生存率は、何の措置も行われなかった場合に比べ、格段に高いことが報告されています(※5)。

このように、救急隊の到着前にAEDを含めた心肺蘇生措置が行われることは、救命のために非常に重要です。地域社会における重要な救命インフラとなっているAEDが、これまで以上に必要な時に誰でも使用できるような社会となることが求められています。セコムでは、AEDの拡販とともに、 “AEDがいつでも、誰でも使える社会”の実現を目指し、サービスを拡充させていきます。

※4: 「平成29年版 救急救助の現況」(平成29年消防庁)
※5: 一般市民によるCPRが実施されなかった場合の1カ月後生存率・・・9.3%
一般市民によるAEDを用いた除細動が実施された場合の1カ月後生存率・・・53.3%
「平成29年版 救急救助の現況」(平成29年消防庁)

問い合わせ先

本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
セコム株式会社 コーポレート広報部 井踏、堀越 TEL:03-5775-8210

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