ニュースレター | 2017年4月6日 セコム株式会社 |
セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:中山泰男)は、2月26日(日)に開催された「東京マラソン2017」において、「セコム気球」(上空からの監視カメラ)など、先端技術を駆使した最新のセキュリティシステムの提供を行い、大会の「安全・安心」な開催・運営を支援しました。
「東京マラソン」は世界6大マラソン(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)からなるアボット・ワールドマラソンメジャーズの一つであり、日本最大規模のマラソン大会です。
警視庁が「東京マラソン2017」の警備を「2020年東京オリンピック・パラリンピックの試金石」と位置付け、官民合同で1万人以上を配置する厳重な警備体制を敷くなか、2015年からオフィシャルパートナーとして協賛するセコムは主要エリアの警備を行いました。
今年は大幅なコース変更が行われ、フィニッシュエリアが昨年までの東京ビッグサイトから東京駅前・行幸通りに変更になりました。新コースの警備計画立案において、セコムは昨年の伊勢志摩サミットでも有効性が実証された3次元立体地図による「セコム3Dセキュリティプランニング」を活用。重要エリアの「空間情報」をもとに上空からの俯瞰映像などをシミュレーションで確認してリスクを確実に把握し、最適な警備計画の立案をサポートしました。
警備実施においては、ランナーの参加資格認証を行う「セキュリティリストバンド」を今回新たに導入。セコムの常駐警備員とフィニッシュ地点を上空から見守る「セコム気球」と地上の「仮設監視カメラ」「ウェアラブルカメラ」「セコム・ドローン検知システム」など最新のセキュリティシステムが連携する「立体セキュリティ」により、「安全・安心」な大会運営に貢献しました。
今後もセコムでは、大規模なイベントや重要施設などにおけるセキュリティ対策として、独自の技術力・開発力を活かした画期的なセキュリティシステムを提供し、「安全・安心」な大会運営に貢献します。
※セコムは東京マラソンのオフィシャルパートナーです。
スタートエリアとフィニッシュエリアでランナー約3万6,000人の本人確認や入場者管理を行いました。リストバンドには「セキュリティQRコード」が印刷されており、ボランティアや観戦者にもセコムステッカーのデザインが入ったリストバンドを装着いただきました。
大会前のナンバーカード受け渡し時に各ランナーに「セキュリティリストバンド」を
装着いただき、大会当日の入場ゲートで本人確認を実施
昨年の係留型「セコム飛行船」に続き、今年は「セコム気球」が活躍。高精細パンチルトズームカメラでフィニッシュエリア・東京駅前・行幸通りのコース周辺を監視しました。
オフィス街に浮かんだ気球はひときわ目立ち、集まった大観衆の注目を集めました。
「セコム気球」に搭載されたカメラでフィニッシュエリアを上空から監視
他の警備会社と連携し、主にスタートエリア、コース沿道、フィニッシュエリアの巡回警備や入場ゲートの手荷物検査を実施しました。
入場ゲートでの手荷物検査、沿道での巡回警備を実施
コース沿道の巡回警備を行う常駐隊員は、胸にウェアラブルカメラを装着し警備にあたりました。ウェアラブルカメラの映像はリアルタイムに大会本部の危機管理センターに送られ、万一の事件・事故の早期把握、混乱の未然防止や大会の円滑な進行に活かされました。また、セコムは一部のエリアで顔認証による出入管理の実証試験も行いました。
「ウェアラブルカメラ」の映像は警備本部に送信され、リアルタイムに確認
コース上のセキュリティ重要箇所には、簡単に設置、撤去が可能な仮設の監視カメラを設置、コース沿道をくまなく監視しました。
今大会では最後尾を走行する車両内にも小型監視カメラを1台設置して、コース上を監視。さらに、新宿駅構内や駅前における短時間の監視となる場所では、小型カメラを案内ボードに固定した「看板式仮設防犯カメラ」4台を使用しました。
また、一部のエリアにおいては画像認識で放置物や過度な混雑などを検知する実証試験も行いました。
ネットワークカメラで重要箇所の現場映像を集中監視(左)
新宿駅構内などで使用した移動式の「看板式仮設防犯カメラ」(右)
万一の災害発生時を想定し、コース上に約1km間隔で災害対応スピーカーを設置。災害に強い衛星通信回線を使いコース上のランナーや観戦者にメッセージを伝え、的確な避難誘導を実施できるようにしました。
災害時にメッセージを発信する「災害対応スピーカー」
万一、災害・事件などが発生した際に、ランナー、運営スタッフ、ボランティアリーダーなどの安否確認を速やかに行うためのものです。これは現在、約6,300社、約570万人に利用されている国内最大級の「セコム安否確認サービス」を東京マラソン用にカスタマイズしたものです。
災害時などにランナーやスタッフの安否確認を速やかに実施できる体制を構築
昨年も活躍した「セコム・ドローン検知システム」が、今年は可搬式に進化し、フィニッシュエリアに設置しました。
侵入したドローンを自動的に検知。3D指向性マイクがレーダーで検知した方向の音を集音するとともに、レーダーに連動した近赤外照明付高速パンチルトズームカメラが飛行物体を自動で追跡し、ライブ映像を表示します。
不審なドローンの早期の侵入を検知
3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ(左)
レーダー(右)
そのほか、さまざまな最新のセキュリティシステムが導入されました。
①「偽造防止QRコード」を付与した大会関係者のADカード
②危機管理センター
6台の大型モニターや十数台のパソコンを設置。すべてのカメラ画像を集約して監視を行い、警視庁と連携を行いました。
③ペットボトル飲料チェッカー
フィニッシュ観戦エリアに設置。可燃性の液体が含まれていないかを検査しました。
④ウォークスルー指静脈認証システム
危機管理センターの出入管理に使用し、部外者の立ち入りを管理・制限しました。
「偽造防止QRコード」が付いた大会関係者のADカード
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