報道資料 2015年12月21日
セコム株式会社

- 第4回「日本人の不安に関する意識調査」-
高まる日本人の不安意識
「最近不安を感じている」人は75.0%と昨年を上回る結果に
~「テロ」に不安、フランス・パリのテロ発生後に急増~
8割以上が治安悪化や犯罪増加を懸念も、6割以上は防犯・防災対策実施せず

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)では、12月4~7日、20代から60歳以上の男女(各年代男性50名、女性50名の計500名)を対象に、「日本人の不安に関する意識調査」を実施しました。本調査は、高齢化や核家族化などの社会構造、凶悪犯罪の増加や多様化といった世相、ゲリラ豪雨や地震など災害多発化を背景に、日本人がどのようなことに不安を抱き、対策を行っているのか調査すべく、2012年より経年で実施し本年で4回目となります。

昨年と比較すると、「最近不安を感じている」と回答した人が増加。男性よりも女性、高齢層よりも若年層で、その傾向を強く見て取ることができました。また、過去の調査結果と同様、不安を感じていることに、「老後の生活や年金」、「健康」を挙げる人が多い結果になりました。不安定な社会・経済情勢を背景に、若年層や女性の不安意識が強まっているようです。

加えて、治安の悪化や犯罪増加、災害増加を懸念する人が、依然として多いこともわかりました。防犯・防災対策をしている人が、一昨年、昨年に引き続き微増しており、少しずつではありますが、対策を実施している人が増えている結果となりました。しかし、防犯・防災とも、未だ6割以上が具体的対策に至っておらず、懸念される結果となりました。

例年秋に行っている調査を本年10月9日~12日に行いましたが、発表前にフランス・パリのテロが発生したことから、再度12月4日~7日に同様の調査を行い、不安意識の変化を調査しました。その結果、不安を感じていることに「テロ」と回答した割合が、テロ発生後に急増しました。痛ましい事件によって、日本人の不安意識へも大きな影響が及ぼされたのかもしれません。

セコムでは、こうした結果を受け、サービス拡充はもちろん、今後もホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどで、有益な情報提供、防犯・防災に対する様々な啓発活動を行うことで、ご家庭や社会の意識を高めていただけるよう努めてまいります。

調査の詳細は次頁の通りです。

■「日本人の不安に関する意識調査」(12月4日~7日実施)結果

75.0%が「最近不安を感じている」と回答し、昨年より4.6%増加。

最近、何かに不安を感じていることはあるかという問い【図1】に、「感じている(27.4%)」、「どちらかといえば感じている(47.6%)」と、75.0%が回答。昨年より4.6%増加しました。
 また、男性(71.2%)に比べると女性(78.8%)の方が、より不安を感じており、相対的に高齢層よりも若年層に不安を感じている人が多い傾向も見て取れました。

【図1】
不安を感じていること1位「老後の生活や年金(70.1%)」、2位「健康(61.1%)」。~フランス・パリのテロ発生後、「テロ」への不安が急増し約3倍に~

最近不安を感じていることは何かという問い【図2】では、1位「老後の生活や年金(70.1%)」、2位「健康(61.1%)」、3位「地震(43.2%)」、4位「テロ(36.3%)」、5位「高齢化(34.7%)」でした。

【図2】

なお、今回、フランス・パリのテロ発生前(10月9~12日)にも同内容の調査を行いました。その結果、テロ発生前に13.8%だった『不安を感じていることへ「テロ」と回答した割合』が、テロ発生後に36.3%と、実に約3倍に急増しました【図3】。

【図3】
治安悪化や犯罪増加、災害増加に対する懸念は依然高く~治安悪化や犯罪増加を84.8%、災害増加を83.0%が懸念と回答。

今後、治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うかという問い【図4】に、「そのように思う(18.4%)」、「どちらかといえばそのように思う(66.4%)」と、全体で84.8%が、治安悪化や犯罪増加を懸念していることがわかりました。

性年代別でみてみると、男性20代68.0%(昨年64.0%)、男性30代82.0%(昨年72.0%)、男性40代86.0%(昨年82.0%)、男性50代90.0%(昨年80.0%)、女性20代90.0%(昨年74.0%)、女性50代92.0%(昨年90.0%)が、昨年の調査より治安悪化や犯罪増加への懸念が高まっていることがわかりました。

   
【図4】

また、今後の災害増加や被害の拡大の可能性があると思うかという問い【図5】では、「そのように思う(18.4%)」、「どちらかといえばそのように思う(64.6%)」と、全体で83.0%が、災害増加に不安を持っていることが判明しました。

性年代別でみてみると、男性30代84.0%(昨年80.0%)、男性40代82.0%(78.0)、男性50代86.0%(昨年82.0%)、男性60代以上84.0%(昨年82.0%)、女性30代86.0%(昨年82.0%)、女性40代88.0%(昨年86.0%)が、昨年の調査より災害増加への懸念が高まっていることがわかりました。

【図5】
「防犯対策をしていない(63.0%)」、「防災対策をしていない(65.6%)」という人が年々減少。しかし、6割以上が依然対策を行わず。

防犯対策の有無【図6】を聞いたところ、63.0%が「防犯対策をしていない」と回答。防犯対策を行っていない人は、昨年より1%微減しました。しかし、今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性を感じつつも、実際には対策を講じていない人は6割以上おり、依然として防犯対策の意識が低い傾向が見られました。

【図6】

また、防災対策の有無【図7】を聞いたところ、65.6%が「防災対策をしていない」と回答。防災対策を行っていない人が、昨年より3.8%減少しました。年々、防災対策をしていない人が減少している結果となりました。

性年代別にみると、男性20代68.0%(昨年76.0%)、男性30代68.0%(昨年74.0%)、男性50代50.0%(昨年74.0%)、男性60代以上56.0%(昨年78.0%)、女性50代60.0%(昨年66.0%)、女性60代以上66.0%(昨年68.0%)と、昨年と比べ防災対策をしていない割合が減少する一方、男性40代70.0%(昨年68.0%)、女性20代74.0%(昨年72.0%)、女性30代74.0%(昨年66.0%)、女性40代70.0%(昨年52.0%)が、昨年と比べ防災対策をしていない割合が増加していました。

【図7】
最近1年間で不安を感じたのは、1位「大雨・台風による災害(48.0%)」。2位には「全国各地での噴火活動(30.0%)」が入り、世相を表す結果に。

最近1年間で不安を感じた事件・事故【図8】を聞いたところ、1位は「大雨・台風による土砂災害(48.0%)」、2位は「全国各地での噴火活動(30.0%)」でした。
 最近1年間では、特に自然災害に対する不安を感じた人が多かったようです。

【図8】
【調査概要】・調査期間2015年12月4日~12月7日
・対象全国男女500名
(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名)
・方法インターネットによるアンケート回答方式

■問い合わせ先

本報道に関するお問い合せは、下記までお願いいたします。
セコム株式会社 コーポレート広報部 安田、竹内 TEL:03-5775-8210



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