報道資料 | 2014年12月26日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)は、防犯カメラで撮影された画像を用いて、自然に歩いている人物の認証を可能とした「ウォークスルー顔認証システム」の販売を開始し、その第1号のご契約先として、沖縄県・宜野座村が運営するITオペレーションパーク内にあるNTTビジネスソリューションズ株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:古堅一成)様が運営するデータセンター「宜野座IDC」に導入いたしました。
近年、企業やデータセンターでは機密情報の管理の徹底が必須であり、確実な出入管理と本人確認のニーズが高まりを見せています。現在は、ICカードやICタグの普及により、複製や偽造による詐称の問題は大幅に減少しました。しかし、食品への農薬混入や個人情報の漏えいを防ぐため、指紋や静脈パターンなどのバイオメトリクス(生体認証技術)による、より高精度な認証システムの導入が求められるようになりました。
このたびセコムが開発した「ウォークスルー顔認証システム」は、独自の高度な画像処理技術や立体顔画像構成技術を駆使した認証システムです。従来の顔認証システムでは、使用する防犯カメラに正対、静止することが必要とされていましたが、「ウォークスルー顔認証システム」であれば、認証のために一時停止することなく、歩いている人物を認証することが可能です。また、本システムはカメラ画像を通行記録として保存することができるため、万一の際にも記録画像から不審者や不審行動を過去に遡って確認することもでます。 さらに、出入管理システムなどのセキュリティシステムと組み合わせることにより、通行者の認証だけでなく、「誰が・いつ・どこに入室または退室したか」の記録や管理まで行うことができ、よりハイグレードなセキュリティを実現します
セコムは、これまでに培ってきた技術やノウハウを活用し、今後もハイレベルなセキュリティを実現するシステムやサービスの提供に努めていきます。
「ウォークスルー認証システム」は、施設内のエントランスや廊下に防犯カメラを設置し、顔画像が登録された人物かどうか認証します。認証結果は、監視モニター上に表示され、管理者などに通知することも可能です。また、顔画像が登録されていない人物や通行権限がない人物が来訪した場合には警告を発するように設定することもできます。
◆「ウォークスルー顔認証システム」の運用イメージ
(1) | 顔画像を立体復元して登録 独自に開発した画像処理技術を使い、事前に撮影した2次元の顔画像から立体画像を復元してデータベースに登録します。1枚の顔写真から、その人物の立体顔形状を推定することで、顔の向きの変化に対応します。 |
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(2) | 歩きながらでも認証可能 従来の顔認証システムでは、システムの前で一旦停止が求められていましたが、本システムでは普通に歩行するだけで認証することができます。 |
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(3) | スムーズな認証 標準的な構成で毎分約30人の歩行者の認証が可能です。 |
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(4) | セキュリティシステムと組み合わせ、ハイグレードなセキュリティを実現 電気錠付の扉やセコムの出入管理システムと連動して稼動させることもできます。 |
ビジネスユーザーに対する情報システムの提案、構築、サポート業務などを提供するNTTビジネスソリューションズ(株)が運営するデータセンター。2002年4月に沖縄県国頭郡宜野座村にあるITオペレーションパーク内にて事業を開始。
免震構造はもちろんのこと、無停電電源装置やガス消火設備、ガスタービン自家発電機を2基備え、24時間365日ネットワークの常時監視も提供されています。また、ICカードによる出入監視や共連れ防止、監視カメラによる常時監視および録画も行った、セキュリティレベルの高いデータセンターです。
このたび、セコムの「ウォークスルー顔認証システム」をご採用いただき、データセンター内へのアクセスセキュリティを一段と強化。データセンターへの入室しようとする方の顔画像はすべて記録され、センター内に設置されたセキュリティエリアで確認されています。
宜野座IDC様のデータセンターの出入管理を 「ウォークスルー顔認証システム」で実施 |
認証時の様子は記録されるため、必要に応じて いつでも確認することが可能 |