報道資料 2013年9月11日
セコム株式会社

東日本大震災から2年6ヵ月、「日本人の不安に関する意識調査」を実施
最近不安を感じていると78.2%が回答、昨年を上回る結果に
昨年同様、今後の治安悪化・災害増加を8割以上が懸念も、
約7割が防犯・防災対策を講じていないと回答

‐今後へ懸念を抱きつつも、進まぬ防犯・防災対策‐

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)では、東日本大震災の発生から、9月11日で2年6ヵ月となるのを前に、8月29〜30日、「日本人の不安に関する意識調査」を実施いたしました。昨年も同時期に同様の意識調査を行いましたが、「最近、何か不安を感じている」という回答が、昨年の72.4%と比べ、今年は78.2%に上昇。依然として不安感が高いことが明らかになりました。

今年も、20代-60代以上の男女(各年代男性50名、女性50名の計500名)を対象に、現在の不安感や防犯・防災意識に関する意識・実態調査を行いました。本調査結果から、最近「不安」を感じているという人が、昨年よりも増えていることがわかりました。特に男女とも40代の増加が顕著でした。また、今後の治安悪化や災害増加を懸念する人も依然として8割を超え、昨今の事件や事故、災害の増加に伴い、将来へ不安を抱く人が多くなっているのかもしれません。一方で、実際に防犯・防災対策を講じている人は約3割と少なく、意識が行動へと繋がっていないようです。

セコムでは、こうした結果を受け、今後も、ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどで、防犯・防災情報の発信をはじめとする、様々な防犯・防災に関する啓発活動を行い、ご家庭や社会の防犯・防災に対する意識を高めていただけるよう努めてまいります。

■「日本人の不安に関する意識調査」結果

今後の治安悪化の懸念(80.2%)・災害増加の懸念(84.6%)、共に8割以上。昨年に引き続き、高い結果に!

最近、何かに不安を感じていることはあるかという問い【図1】に、「感じている」32.8%、「どちらかといえば感じている」45.4%と、全体で78.2%が回答。約8割の人が、最近不安を感じていることが分かり、昨年の調査(72.4%)を上回る結果となりました。
 特に、40代男性86.0%(昨年72.0%)、40代女性86.0%(昨年68.0%)と、40代の増加が顕著にみられました。

図1:最近何か不安を感じている(SA) 図:(2012 年内訳)近何か不安を感じている(SA)
不安を感じていること、「老後の生活や年金」(36.6%)、「健康」(23.5%)、「地震」(9.0%)、「異常気象」(7.2%)。

最近不安を感じていることのうち、最もあてはまるものは何かという問い【図2】では、1位が「老後の生活や年金」36.6%、2位は「健康」23.5%、3位は「地震」9.0%、4位は「異常気象」7.2%となりました。昨年の調査と比較すると、老後や健康に対して不安を抱いている人が微減し、地震や異常気象へ不安を抱いている人が微増する結果となりました。
 最近の地震や異常気象によって、災害に対する意識が高まりつつあるのかもしれません。

図2:不安を感じていること(SA/MA)
今後の治安悪化の懸念(80.2%)・災害増加の懸念(84.6%)、共に8割以上。昨年に引き続き、高い結果に!

今後、治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うかという問い【図3】に、「そのように思う」18.2%、「どちらかといえばそのように思う」62.0%と、全体で80.2%が回答。昨年の調査(83.2%)と比べると微減ではあるものの、依然として、8割以上の人が治安悪化や犯罪増加を懸念していることがわかりました。
 生年代別でみてみると、男性では、20代66.0%(昨年82.0%)と40代78.0%(昨年86.0%)で、昨年より顕著に減少がみられました。一方女性では、20代88.0%(昨年76.0%)で増加、30代82.0%(昨年94.0%)で減少が顕著にみられました。

     
図3:今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性(SA)

また、今後の災害増加や被害の拡大の可能性があると思うかという問い【図4】では、「そのように思う」22.8%、「どちらかといえばそのように思う」61.8%と、全体で84.6%ということが判明。昨年同様、災害増加や被害拡大を懸念している人も8割以上に達する結果となり、強い不安が浮き彫りになりました。
 性年代別でみてみると、30代女性86.0%(昨年98.0%)に減少、40代女性90.0%(昨年78.0%)に顕著な増加がみられました。

図4:今後の災害増加、被害拡大の可能性(SA)
「防犯対策をしていない」(66.8%)、「防災対策をしていない」(70.6%)ともに約7割と昨年同様高い結果に。そんな中、対策を講じる「50代男性」が急増!

防犯対策の有無【図5】を聞いたところ、「防犯対策を講じていない」66.8%と、昨年同様、約7割の人が具体的な対策を講じていないことが判明しました。
 性年代別にみてみると、防犯対策を講じていないのは、男性68.8%(昨年73.2%)が減少し、女性64.8%(昨年60.8%)が増加。特に50代男性64.0%(昨年88.0%)の減少、30代女性62.0%(昨年54.0%)、40代女性72.0%(昨年62.0%)の増加が目立ちました。
 今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性を感じつつも、実際には対策を講じていない人が、いまだに多いようです。

図5:防犯対策の有無(SA)

また、防災対策の有無【図6】を聞いたところ、「防災対策を講じていない」70.6%と、昨年より若干増加し、7割以上の人が具体的な対策を講じていないことが判明しました。
 性年代別にみてみると、防災対策を講じていない20代男性78.0%(昨年66.0%)、60代以上男性68.0%(昨年60.0%)、20代女性74.0%(昨年68.0%)、30代女性72.0%(昨年68.0%)、40代女性72.0%(昨年66.0%)が増加し、一方で、防災対策を講じていない50代男性66.0%(昨年78.0%)、50代女性62.0%(昨年68.0%)が減少しました。
 全体的には、防災対策を講じていない人が多い中、昨年と比較すると、50代の防災への意識は高まってきているようです。

図6:防災対策の有無(SA)
【調査概要】・調査期間2013年8月29日〜8月30日
・対象全国男女500名
(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名)
・方法インターネットによるアンケート回答方式

■問い合わせ先

本報道に関するお問い合せは、下記までお願いいたします。
セコム株式会社 コーポレート広報部 齋藤 TEL:03-5775-8210



セコムホームページトップに戻る