報道資料 | 2012年10月31日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)のグループ会社でメディカル事業を展開するセコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:布施達朗)は、医薬品の共同購入事業を行うセコムメディファーマ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:布施達朗)を設立し、2013年1月から事業運営を開始することとなりました。
医療サービスを提供する病院や薬局にとって医薬品の購入は不可欠です。これまでは、さまざまな民間病院グループが中心となり、コスト低減を主な目的として医薬品の共同購入が行われてきましたが、2007年以降は国立病院機構でも共同入札が実施され、共同購入市場全体の規模と参加医療機関は拡大しつつあります。
また、近年、治療の標準化が求められ、急性期病院のDPC(診断群分類別包括制度)の導入とクリニカルパス(診療スケジュール管理)の実施や一般的に複数の施設が共同で作成する地域連携クリニカルパスという形で展開されています。この中で医薬品の標準化も必要であり、標準化される薬剤は有効性・安全性の面からも適切な薬剤が選択されなくてはなりません。つまり、より高品質な医療サービスを提供するためには、一病院のみの購買や使用実績では有効性などを評価するには不十分であり、多数の医療機関による共同購入のデータの集約と評価、標準化が必要となります。
セコムグループは現在18の提携病院があり、地域に根ざした質の高い医療サービスの提供を目指しています。セコムの提携病院をはじめ関連する調剤薬局が、個別に医薬品などを購入するのではなく、購買の一元化により採用医薬品の品目を標準化することができれば、患者さまに対する投薬の有効性が十分に評価され、標準化された医薬品の処方と治療を提供することにつながり、より「安全・安心」な医療サービスの提供を実現することができます。また、スケールメリットによる購入価格の低減にも効果があり、ひいては医療費の低減という社会的な貢献にもつながることになります。
そこで、セコムの提携病院や調剤薬局で必要な医薬品の共同購入を行う会社「セコムメディファーマ(株)」を設立し、まずはセコムの提携病院を対象に開始し、順次、全国の病院へ共同購入を拡大していく予定です。
セコムグループはセコムメディファーマの設立を機に、医薬品データと臨床データを分析、評価することにより、有効かつ安全な医薬品を選択し、医療の質の向上に貢献してまいります。
(1) | 名称 | セコムメディファーマ株式会社 |
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(2) | 所在地 | 東京都渋谷区神宮前1-5-1 |
(3) | 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 布施 達朗 |
(4) | 事業内容 | 医薬品・医薬部外品の卸売業、経営および医療に関するコンサルタント業 |
(5) | 資本金 | 10百万円(セコム医療システム(株)100%出資) |
(6) | 設立年月日 | 平成24年8月10日 |