報道資料 | 2012年10月22日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)のグループ会社である株式会社アライブメディケア(本社:東京都渋谷区、社長:関谷 聡)は、東京都世田谷区に、セキュリティや医療連携、環境配慮はもちろんのこと、「地域連携と防災」をテーマにした介護付有料老人ホーム「アライブ世田谷代田」を9月に竣工、11月1日からサービスを開始します。
今年、日本の65歳以上の人口が初めて3000万人を突破し、総人口に占める割合も過去最高を更新しました。着々と進む高齢化の中、介護・福祉施設の重要性はますます高まっています。また、そのような施設が増えるに従い、地域の皆様との共生が重要なテーマとなることが予想されます。
さらに、昨年の東日本大震災などの大規模自然災害が発生した場合でも、ご入居者や地域の方々に安心していただける生活を継続して提供できることが大切になります。
(株)アライブメディケアは、セコムのセキュリティノウハウと、セコム医療システム(株)(本社:東京都渋谷区、社長:布施達朗)の提携病院であり、アライブメディケアの母体である医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院(所在地:神奈川県秦野市)の高齢者医療・介護ノウハウ、そして(株)荒井商店の不動産運営ノウハウを融合させ、1999年から介護付有料老人ホーム「アライブケアホーム」の運営を行い、東京と神奈川に8カ所開設してきました。「アライブ世田谷代田」は9カ所目で、世田谷区では3カ所目となります。今回は特に世田谷区との地域連携と災害発生時の防災対策が強化された介護施設となっていることが特長です。
具体的には、「アライブ世田谷代田」はホームが満室の場合、入居を希望される区民の方(世田谷区代田2丁目在住の方)に優先的に入居の順番を提供する「優先入居権」を付与します。「優先入居権」について、近隣住民に提供するのは日本初となります。
さらに世田谷区とは災害時における協定を結んでおり、一時避難所に避難されている要介護者の方を状況に応じて「アライブ世田谷代田」に受け入れを行います。
また、災害時に長期停電となったときには、外部電源車により厨房機器に電源を供給し、入居者はもちろんのこと、可能な限り地域の方々に温かい食事を提供します。このように「アライブ世田谷代田」はきめ細かい地域連携、防災対策を図っており、地域の方々に対しても安心を提供できる施設となっています。
(1) | 世田谷区との連携で地域の方々に安心を提供 | |
① | 日本初、自治体である世田谷区へ「優先入居権」を付与 世田谷区代田2丁目に在住の方に対し、老人ホームが満室の場合でも空室が出た場合に優先的に入居できる「優先入居権」を付与します。世田谷区内にある(株)アライブケアホームが運営する「アライブ世田谷下馬」「アライブ世田谷中町」において、セコムは三井不動産レジデンシャル(株)の分譲マンションと、「優先入居権」の業務提携を行ってきました。 今回はそれをさらに進め、企業ではなく近隣住民の方に対して、初めて「優先入居権」の付与を行いました。これにより、親と子が近くに住まう街づくりを進め、双方にとって安心できる環境が提供できます。 |
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② | 世田谷区と災害発生時の相互応援協定を締結 (株)アライブメディケアは、世田谷区と「災害時における被災住民の避難に関する相互応援協定」を締結しました。これにより、大規模災害の発生時、「アライブ世田谷代田」では、世田谷区内の一時避難所に集まった方の中から、介護の必要な要介護者の受け入れを行います。「アライブ世田谷下馬」と「アライブ世田谷中町」においても同様の協定を締結しました。 具体的には、災害発生後、世田谷区から受け入れのご要請をいただくと、その時点の受け入れ可能な人数を回答します。その後、実際に当該人数を受け入れるという流れになります。このように「アライブ世田谷代田」では、災害が発生した場合の地域住民の方々の生命の安全と生活基盤の確保に寄与したいと考えております。 |
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③ | 世田谷区民の共有スペースをご用意 老人ホームの1階に、入居者以外の世田谷区民の方も自由にご利用できるスペースをご用意しています。入居者の方が趣味の集まりに利用したり、入口がバリアフリーなので、高齢の方がいらっしゃるような地域の集まりにもご利用になれます。ブラインドで入居者専用の共有部分とは区切ることができるので、お互いのプライバシーも守られます。 |
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(2) | 大規模災害に備え、充実した防災設備 | |
① | 非常用電源供給の手配(外部電源車の要請) 入居者用として3日間分の水と食料を備蓄しているほか、停電が長期化した場合には、外部電源車により厨房機器を稼働させ、入居者はもちろん、可能な限り地域の方々にも、温かい食事を提供します。給食事業者とも「災害時における食材優先調達に関する協定」を締結しているので、提供する食材も確保しています。災害時になかなか食べることができない温かい食事は心も体もいやす効果があるので、食事の提供を通じて、お住まいの入居者はもちろん、地域の方々にも安心をご提供したいと考えています。 |
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② | 太陽光発電装置の設置 屋上に太陽光発電装置(ソーラーパネル)を設置しているので、停電時には照明や厨房冷蔵庫に電源を供給、停電による影響を軽減します。 |
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③ | 非常用浄水器の設置 施設内にセコムアルファ(株)の非常用浄水器「アクアメロウ」を準備しているので、災害時には、一定期間貯留された受水槽の水を有効利用し、飲料水を確保できます。 |
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④ | 非常用ベンチ式炊き出しかまどの設置 普段は簡易型ベンチですが、災害時は、炊き出しかまどとして利用可能なベンチをエントランス付近に設置しています。 |
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⑤ | 災害用マンホールトイレの設置 敷地内にあるマンホールを利用できる、仮設用組み立て式トイレを装備しています。 |
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⑥ | 「セコム安否確認サービス」で事業継続計画(BCP)体制を構築 大規模災害が発生した場合、ご入居者の安全確保はもちろんのこと、スタッフの緊急出勤の可否を確認することが求められます。「セコム安否確認サービス」は、大規模災害発生時に、あらかじめ登録されたスタッフの携帯電話などのメールアドレスに、安否確認・出勤可否などの確認を一斉に送信。自動集計された回答を一覧で迅速に確認・把握の上、早期の対応を行うことができます。 |
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⑦ | 「セコムAEDパッケージサービス」の設置 バッテリーをはじめ、消耗品などの期限管理までをセコムが行う「セコムAEDパッケージサービス」をエントランスに設置しています。専門知識がなくても簡単に操作できるので、いざというときも安心です。 |
敷地面積 | 1,137.78m2 |
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建物概要 | 延床面積:1,705.45m2/鉄筋コンクリート造/地下1階、地上3階/ 事業主体賃借(所有(株)荒井商店) |
開設 | 2012年11月1日(予定) |
居室概要 | 居室数:30室 定員30人 全室個室、介護ベッド、トイレ、洗面台、家具、エアコン、床暖房、 緊急通報装置設置 |
開設 | 2012年11月1日(予定) |
共用施設 | リビング・ダイビング、浴室、トイレ、ファミリーリビング、健康管理室、 ケアステーション、事務室、応接室、多目的室、ラウンジ、駐車場自走式3台 |